曹操と劉夫人の間に生まれた長子。母は若くして亡くなってしまったため丁夫人に育てられている。
曹操の跡継ぎとして特段劣っていた訳ではないようだが、曹丕が皇帝に即位した後に
「兄が生きていても限界があっただろう」
と述懐していることから、(少なくとも曹丕の評価としては)皇帝の器とまでは行かない人物だったようである。
命を投げ出して助けた父からも「曹昂よりも典韋が惜しい」と言われてしまうなど、何かと扱いの不憫な人物。
若くして戦死しているため当人の事績がほとんどなく、その才覚は未知数なのだが、
曹丕の評に基づいてか、コーエー三国志では普通の武官、本作でもUC止まりと、よく言えば無難、悪く言えば凡庸な性能にされることの多い人物。
その中でナムコ版三国志2作目「覇王の大陸」のリメイク(PS1「ナムコアンソロジー1」に収録)では、まさに曹操の後継者と呼ぶに相応しい能力値の曹昂を見ることができる。
2020年現在はPS3/PSP用「初代PSアーカイブス」のうちの1本としてナムコアンソロジー1がDL販売されている。強い曹昂の雄姿が見たいという方は一見の価値あり。