人物紹介 / 辛憲英


辛憲英

袁紹・曹操そして魏王朝に仕えた辛毗の娘。憲英は字であり本名は不明。
ほぼ魏の時代の人物なのだが、本作で晋所属なのは『晋書』列女伝に記される人物であるためか。
少女期に父が袁譚と袁尚の対立に巻き込まれ、
彼女も辛毗と不仲だった審配に捕らわれかけたが命からがら脱出している。

辛毗は皇帝にすら堂々と意見する直言・硬骨の士として知られたが、
彼女もその血を濃く受け継いでいたようで、
曹丕が太子となり喜んでいたと聞くと「いずれ国を継ぐ御方が浮かれていて大丈夫なのか」と嘆息した、
晩年には鍾会が蜀征伐に向かった事に対し「野心があるのではないか」と見抜き、
そのことを話した甥の羊祜に喋りすぎを心配された、といった逸話が知られる。

弟は曹爽に仕えていたが司馬懿のクーデターに遭い、
「すぐに主君の元へ向かえ」との彼女のアドバイスに従ったため忠義者として処刑を免れた、
息子は鍾会の配下として蜀征伐に参陣していたが、
前述の通り野心を見抜いていた彼女から注意するよう言われていたため、鍾会の反乱に巻き込まれず無事生還できた、など
カード裏に記される通り、その先見性で多くの身内を救っている魏末期有数の賢母・賢女である。

賢母らしく常日頃から質素倹約を心掛けており、
華美な衣類を贈られても敢えて着用しなかったり、あるいはわざと裏返しに着たりしたという。

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