人物紹介 / 顧雍


顧雍

蔡邕の弟子にして孫呉の二代目丞相。
陸遜や朱桓と同じく、呉の四姓と呼ばれる名門の出身でもある。

初代丞相であった孫邵が死去すると、孫権は群臣らが後任に推す張昭を差し置く形で顧雍を丞相に任命している。
丞相としては孫権を立てることに徹しており、献策が用いられれば孫権の手柄とし、却下されても他言しなかった。
しかしながら君主を立てるとは言っても決してイエスマンではなく、
物腰は穏やかながら正しいと思うことは遠慮なく意見したと伝わり、孫権の考えに反対したり諫言した記録や逸話も残る。
公正さにも定評があり、孫権に阿って政治を乱した呂壱が逮捕されると取り調べ担当官が呂壱を罵倒するが、
「法に外れたことをしてはならない」とたしなめている。

酒好きな孫権の配下にあって、酒を嗜まない人物であったとも伝えられる。
そのあまりの厳格さから、他の群臣は彼がいると宴会の席ですらハメを外せなくなったため、
孫権に「顧公が同席すると酒が楽しめない」と愚痴られた、などという逸話も。
何かと良くも悪くもアクの強い人物が多い孫呉群臣の中で、逆にその一貫した堅物ぶりで個性を放つ名政治家である。