人物紹介 / 何皇后


何皇后

旧版の三国志大戦では「何太后」名義で登場した、霊帝の妃にして少帝・劉弁の母。
霊帝の諡を冠し「霊思何皇后」と称される。
屠畜業を営む庶民の家柄であったが、十常侍の一人・郭勝に賄賂を使って取り入って後宮に入ると、霊帝の寵愛を受ける。
当初霊帝の皇后であった宋氏が宦官・王甫の讒言で廃されると後任の皇后に立てられる。
身長が160cmを超えていたと言われ、当時のアジア女性としてはかなりの長身。

気が強く嫉妬深いため、他の女性たちに彼女を恐れないものはいなかったと言う。
特に政敵には一切の容赦がなく、後継者候補のライバルであった劉協の母・王美人を毒殺したり、
霊帝没後に劉協を養育していた霊帝の母・董太后をも殺害している。
寵妃のひとりであった王美人を失うと霊帝はさすがに激怒、彼女を皇后の座から降ろそうとするが、
宦官たちの取りなしによって許され、難を逃れている。

このように彼女にとって宦官たちは、切っても切れない関係の大恩人にして最大の協力者であったため、
霊帝没後に兄・何進が袁紹と組んで宦官誅殺を企むとこれに猛反発し、何進を及び腰にさせている。
しかし結果としては先手を打った宦官に何進を殺され、宦官たちも何進の仇討ちを名分とした袁紹らに殺戮されてしまい、
他ならぬ彼女自身の権力基盤を大きく削いでしまう形に終わった。

董卓が洛陽に入り実権を握ると、董卓は同姓である董太后の同族を名乗り、
その仇討ちを大義名分として何太后の排除・抹殺を目論んだ。
そして董卓による献帝擁立・少帝廃立が成ると、彼女は義母殺しの不孝者として幽閉・暗殺されてしまう。
平民の出でありながら、時の皇帝に愛されるほどの美貌と知性、
そして腐敗した宮中で立ち回る権謀術数と冷酷さで一時は中国全土を動かす立場にまで登り詰めたが、
自らもまた動乱の渦に呑まれ因果応報の最期を迎えた、まさに「乱世の女」と呼ぶべき妖婦である。

演義では董卓からの暗殺命令を受けた李儒に毒杯を飲めと強要され、
拒否したところ幽閉されていた塔の窓から突き落とされるという凄惨な最期が描かれる。
「蒼天航路」では董卓と男女の契りを交わしている最中に、董卓に首の骨を折られて殺害されるというとんでもない最期を迎える。

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