漢主体デッキ †
特徴 †
三国志大戦3 Ver3.1から新しく登場した勢力。
武将・軍師カードは漢王朝に仕えていた武官・文官たちで、特に黄巾の乱の鎮圧にあたった者や、
対董卓のために連合を組んだ者たち、そして漢室の系譜をひく劉氏一族が多い。
四世三公の名家と言われた袁紹もその一員であるため、Ver2以前の袁紹軍もここに分類される。
- 兵種
騎兵・槍兵・弓兵が満遍なく存在し、兵種バランスは良い。
ただし他の勢力ならば主力アタッカーとなるコスト2.5武将は、
覚醒を除けば基準武力に満たない武将だけで、コスト3の武将は一人しかいない。
その代わりにコスト1.5の層が厚いので、コスト1.5を複数枚入れた5枚デッキが多い。
- 計略
この勢力独自の計略として、
“国力”が高いほど威力が上がっていく決起シリーズ、
国力を消費し、効果を得る憂国シリーズ、
使用後に使った士気が帰ってくるものの、使えば使うほど最大士気を下げてしまう戦乱シリーズ、
「戦乱」計略などで最大士気が下がるほど効果の高い効果が得られる逆境シリーズといった計略が挙げられる。
「決起」は漢に仕える者たちによる国家の再興、「戦乱」は腐敗・悪政による国家の衰退を象徴している。
この勢力独自のパラメータである国力は、計略説明に「国力を上げる」と記載されているカードの計略を使うたびに上昇していく。
国力は具体的には城ゲージの端(自分側なら左端、相手側なら右端)に表示される三爪痕マークで確認できる。
国力が上がるたびに空白だったマークが紫色に光っていく。
決起計略は国力が高いほど計略に追加効果が付加され、4段階(国力0、1、2、3)に強化され、
国力3のときに更に国力が上がると、国力0に戻ってしまう。
なお「決起」計略は計略を使用した時点での国力ゲージを参照する。
その計略を使用した時の増加分は含まれない。
- 弱点
まず、漢勢力デッキはどのようなデッキを組んでも、圧倒的に序盤に弱い。
漢勢力は前述のように、主力アタッカーともいえるコスト2〜3武将が、全体的に武力に不安を抱えている。
特に素武力9以上が一人もおらず、覚醒後で9が最高である。
コスト1.5の多彩さを活かしつつ8コスト合計武力をそれなりにしたとしても、最高武力武将の非力さから、
計略を使わなければ相手のメインアタッカーに押し切られる事が多い。
その一方で実用的な伏兵持ちが少なく、計略を満足に使えない序盤の守りの脆さに、さらに拍車をかけている。
「決起」計略は、回数を重ねるごとにコストパフォーマンスが上昇していく魅力があるが、
逆に言えば国力が低い状態では効果がいまいちのものが多い。
「憂国」計略も国力が無い状態での効果を期待しにくい。
どちらも、士気を国力に変換する配分も考えた運用が必要になることから、
1回の対戦で使える士気は限られている制約の中で、中盤から終盤にいかに繋ぐか、多くの君主を悩ませる。
「国力が上がるから」という理由で適当に乱発していると、士気そのものが足りなくなったり、
望まぬ消耗戦に引きずり込まれ、最高武力の低さが響いて押し切られたりなど、
終盤の爆発力を生かせぬまま終戦……となる事も少なくない。
「戦乱」計略は、序盤から少ない士気で高い効果を得られる計略群だが、その代償として最大士気を下げられてしまう。
「逆境」計略は、自軍の最大士気を削らないと十分な効果を得られない。
戦乱系計略は序盤に、逆境系計略は中盤以降に力を発揮し、お互いに相性が良いため、
それぞれを折半したデッキが散見される。
ただ、最大士気低下後は対応力の衰えはいかんともし難く、
また士気溢れをいかに防ぐか、普段以上に綿密な士気計算および運用が必要になってくる。
もう一つ、漢勢力はダメージ計略が少なく、妨害計略も癖が強い、デメリットが大きい、低国力では脆弱だったり、スペックがやや低めだったりと、柔軟性に欠ける。
そのせいか、デッキを組んでみたら妨害ダメ計が一人もいないなんてこともザラ。
かといって、似たような群雄勢力のように、武力特化型武将もほとんどいない。
そのため、相手の超絶強化武将一枚の前に戦線崩壊する事も少なくないので、
それらへの対抗手段をどうカード捌きや戦術眼でフォローするかも、漢デッキの恒久的なテーマとなってくる。
- まとめ
序盤を耐えて、中盤から終盤への「足並みを揃え総力戦で撃破」というスタイルに
どのように持っていくかが、漢勢力の難しさであり、楽しさであると言える。
士気計算と兵力の管理を万全にした上での総攻撃は、
覇者の求心や劉備の大徳レベルの英傑号令なら、容易に踏みつぶせるほどの威力があり、
その爽快感の虜になる君主も多い。
よって目先の士気や城ダメージよりも、士気差や部隊数差、リスクリターンの管理など、試合全体を通した「立ち回り」を非常に重視する勢力である。
軍師レベルで考えると、スターター軍師が存在せず、
「再起興軍」「転進再起」「超絶再起」を持つ軍師カードがR以上に集中しているため、
排出を待つよりは、カードショップなどを利用した方が、資産的にも安上がりな事もある。
場合によっては軍師カードに頼らず軍師君をあえて使うのも賢明だろう。
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