カードリスト:漢 Ver3.5


カードリスト:漢 Ver3.5

武将カード

【漢043】C袁兄弟

武将名えんきょうだいなし
袁兄弟袁譚、袁煕、袁尚の三兄弟。袁紹の息子。袁紹が曹操に敗れて病死した後、跡目争いでもめたため、曹操につけこまれて無残に敗れ去った。

「俺が長男なんだぞ!わかってんのか青二才!」
「はぁぁ?親父は俺に継がすって言ってたろーが!」
「ふたりとも、こんなときに喧嘩はやめ……ムググ」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力3 知力5
特技暴乱
計略逆境戦法自身の武力が上がる。この効果は、戦闘中に下がった自軍の最大士気が多いほど大きい。ただし、最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : F.S

Ver1.1xから復活しても相変わらず喧嘩している、袁家の馬鹿息子たち。
大戦2の群雄伝・魏伝十二章での「ふおおおおおおお!燃えろ!俺の袁家力!!」という迷セリフ(?)からか
イラストにも「袁家力」と書かれている。
当時と比べると知力+1と特技暴乱が追加、さらに計略も「跡目争い」→「逆境戦法」に変更され
伏兵掘りもできるコスト1の武闘派騎兵として、ネタカードから脱した。
暴乱持ちであるが、漢には暴乱持ち・暴乱計略が少ない上に、逆境計略は単色構成でしか活かせないので実質無特技である。

一応親子だけあって計略は漢or逆境の大号令の父親とかみ合っており、最大士気が減りすぎた後のフォローはできる。
武力上昇値は最大士気-4で+4、以降最大士気-2につき2ずつ上昇(小数点以下切捨)、効果時間7c(Ver3.595_B)。
最大士気-9では、武力+17が10.5cと凄まじいの効果を発揮する。
武力上昇以外の追加効果はないものの、土壇場の攻守においては十分に実力を出してくれるだろう。
Ver3.59で追加されたR甄洛(雷撃)が最大のライバルと言えるか。

ちなみに、一騎討ちや勝利時のポリゴンモデルは、長男の袁譚(中段左側の長髪)が担当している。
二人一組の武将カードは割と存在するが、三人一組の通常排出カードは大戦1の頃から彼らのみである。

【漢044】SR袁紹

武将名えんしょう ほんしょ吼えろ名門
袁紹 −本初−曹操と覇を争った、名族出身の君主。堂々とした風貌で、若い頃からリーダー的存在だった。その血筋と実力から天下の声望を集め、名立たる名士を配下とし、圧倒的な戦力で曹操との決戦に挑むも敗れた。

「ふあーっはっはっは!これだ!これが逆境だ!」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力5 知力6
特技魅力
計略逆境の大号令範囲内の漢の味方すべての武力が上がる。この効果は、戦闘中に下がった自軍の最大士気が多いほど大きい。ただし最大士気が下がる。
必要士気5
Illustration : 島本和彦

Ver2.0xSR袁紹の互換。
イラスト変更により旧Verでのトレードマークであったプギャーのポーズのイラストでなくなってしまったのはちょっと残念。
計略は大兵力の大爆進→逆境の大号令に変更され、特技の募兵が削除されたが知力は1上がっている。

計略の逆境の大号令が参照するのは、軍師沮授の戦乱猛攻と戦乱計略等で減らした最大士気分と堕落の舞いによる減少分。
デッキの多色構成で減った分の最大士気は武力に上乗せされないので注意。
(正確に言えば単色・2色構成は最大士気がボーナスとして増えている(2色構成の最大士気は6+3で9)だけである。
要するに、戦闘中に減った最大士気数によって武力上昇値が変化するということである。

計略範囲は横幅が非常に大きい(戦場中央なら両サイドに届くほど)横長の長方形。
妨害・ダメージ計略の被害を受けにくいのは主力の知力に不安を抱える漢軍にとっては非常にありがたい。
ただし縦幅は標準並で、大水計だと範囲が丸々入ってしまうため何らかのフォローは必要だが。

武力上昇は、最大士気-4までは武力+3で、最大士気-5で+5、最大士気-6で+8、最大士気-7で+10と増える。
最大士気-6から他の英傑号令をも凌ぐ効果を誇り、使えば使うほど強力になるのも魅力的である。
ただしこの号令自体も最大士気が-1されるので注意する事。
また効果時間が6.5Cと短めなので手早く敵部隊を蹴散らしていこう。
最大士気-4まででも、士気5で武力+3と全く使い物にならない訳ではないので覚えておこう。

計略を活かすには、序盤は戦乱系計略で時間を稼ぎつつ、爆発力確保のため最大士気を減らしておく必要がある。
最大士気を大きく減らせるSR朱儁やC曹豹が、攻略では最大士気を減らせる軍師沮授が、
最大士気が4以下になった時のフォローができるSR張郃やUC高覧、C袁兄弟、R甄洛と相性が良い。

号令のタイミングでは、士気バック計略発動→逆境号令→士気バック→逆境号令、と繋げるのが基本。
というより、計略時間の短さと戦乱計略の仕様上、士気バックがないと号令を連発出来ないため、上記のコンボはほぼ必須。
ただ漫然と使ってはラインを上げるだけで終わってしまう。
最大士気の減らし方、士気バック計略の選択と、デッキ構築の段階で士気運用を考えなければ、まともに戦えないことに注意。

漢軍で貴重な兵書同盟締結が付く奥義は、C十常侍の転進防柵、R司馬徽の兵力増援、R逢紀の集中増援のみ。
UC張楊とC田豫でも最大士気を増やすことが出来るが、士気を使ってまで戻すのはリスクが大きいので、先の展開を十分に考えよう。
これらを駆使して決起、憂国、戦乱と曲者揃いの漢の中で新たな柱となれるか注目である。

Ver3.59_2の仮装兵士カラーで、漢の大号令の自分自身に続いて、逆境バージョンの袁紹兵士もお披露目。
仮装兵士としては初の、同名武将の二枚目モデルとなった。


【漢045】R袁紹

武将名えんしょう ほんしょ河北の王
袁紹 −本初−名族出身で、霊帝の時代から朝廷に出仕していた。董卓が暴政を始めると、家柄の良さから反董卓連合の盟主に抜擢された。連合が瓦解した後は幽州の勢力者であった公孫瓚を打ち破って河北を統一し、当時最大の軍団を作り上げた。

「孟徳よ、今こそ王の戦いを見せてくれるわ!」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力4 知力6
特技魅力 募兵
計略憂国の大進軍範囲内の漢の味方全ての武力と城攻撃力が上がり、移動速度が下がる。ただし、計略使用時に国力を消費する。国力が足りないときは効果が下がる。
必要士気6
Illustration : 伊藤サトシ

Ver2.1xR袁紹(王者)の互換。

大戦3では2枚目となるR袁紹。
Ver2における王者の進軍が憂国計略にリニューアルされて新登場。
かつての王者デッキは大進軍デッキとなり復活した。

計略内容は武力+6、城攻撃力1.8倍、移動速度0.8倍、国力-1というもので、効果時間は9c。
国力が無い場合は武力+2、城攻撃力1.1倍、移動速度0.8倍。
戦場中央辺りから攻城ゾーンにギリギリ届かない程度の位置を横一直線に覆っている特殊な号令範囲。
かつては部隊数を気にしないといけなかったが、武力上昇値が一定になったのでデッキ構築の幅が広がった。
速度低下は騎兵はオーラ維持は出来るが再発動は不可能な程度。

相変わらず固定範囲を活かした2度掛けも可能。
武力+12、城攻撃力3.24倍になるが、この場合は国力を2も消費するうえに、
移動速度が大きく下がってしまうので攻城を入れる時間的余裕が少なくなる点に注意したい。
またその計略範囲のおかげで、先に相手にラインを上げられると計略を使用できない欠点も健在。
コストの軽量化を果たした反面、本人のスペックが4/6とかなり心許なくなったためライン上げで足を引っ張りやすく
効果だけ見れば強力な号令だが、憂国計略であることなどもトータルに考えるとこれ一本でデッキを構築するのはやや難しいか。

ただしマイナスポイントばかりではなく いずれかの「袁紹」がほぼ必須だったVer2の袁紹軍時代と違い
漢軍には袁紹以外の号令持ちや強力な国力計略などが用意されているので、名前による縛りは非常に緩くなった。
ラインを上げる方法も色々用意されているほか、本人のコストが1.5なのでデッキ構築の幅は広い。
Ver3.59_2現在では、各種号令デッキの裏の手・トドメとしての地位を確立しつつあるようだ。
Ver3.59_2で攻城力が1.6倍から1.8倍に上昇、効果時間も0.5c延長されて9.0cになった。

余談ではあるが、号令の台詞がかっこいいので一度聞いてみる事をオススメする。
だがその台詞に反して袁紹は王の位に就いた事はない。
Ver3.59からVer2.1xR袁紹(王者)が互換したため、かつての迫力満点の号令セリフも楽しめるようになった。

【漢046】UC王子服

武将名おうしふくなし
王子服漢王朝に忠誠を誓った志士。友人である董承が献帝から賜った曹操暗殺の勅書を見つけ、その不動の決意を知ると、漢王朝と幼い帝を救うために曹操暗殺の血判書に署名をした。2人は更に劉備という勇士を迎え、奸雄の暴政を食い止めんと秘密裡に奔走した。

「曹操よ、朝廷は天子様に返していただこうか」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力7 知力5
特技暴乱 大軍
計略血判状の決意【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど武力が上がる。
必要士気4
Illustration : 成庵

いままでも群雄伝や英傑伝でモブ武将として登場していた男が、正式に登場。
武力、知力が覚醒前のSR朱儁と同じと一見頼りなく見えるが、特技大軍が強力なため見た目以上の強さを発揮する。
特技暴乱持ちだが計略を活かすために必要な決起計略所持者に暴乱持ちがいないため、ほぼ無意味な状態である。

計略は漢特有の「国力に比例して武力が上がる」強化計略で、国力0で+2、国力1で+3、国力2で+5、国力3で武力+7。効果時間は国力に依存せず8c。
国力が上昇せず爆発力が多少弱まった決起戦法といった所で、国力2までは強化戦法程度の武力上昇値しかない。
武力しか増えないので、従来使われてきた漢軍騎兵の決起計略に比べると地味な印象を受けるが、
武力依存が強まった昨今で武力+7がわずか士気4で得られるのは大きい。
速度上昇はないため、複数部隊を相手にしての殲滅力という点ではやや劣るが、迎撃覚悟で強引に突っ込んで乱戦、
城内乱戦での防衛など、中盤以降は攻守にわたって手堅い活躍が期待できる。

またこの計略は【国力】計略ではあるものの使っても国力は変化しないのが決起・憂国計略との大きな違い。
計略を使いつつ国力を増やしていける従来の決起計略と違い、他の手段であらかじめ国力を貯める必要はあるが
国力3→0とループする仕様のVer3.5では、大幅な武力アップを行いつつ国力を維持し続けられる計略性質は大きな利点。

Ver3.51では、UC王子服を主体としてコスト1.5をR孫堅(漢)やR劉備(漢)といった決起計略持ちで固めた
王子服ワラが流行デッキの一角を担う程になっていたが、悪さが過ぎたためか幾度かの下方修正を受けた。、
その後若干の上方修正はあるが、号令を捌ける程の力は無くなってしまった。
彼を採用するのであれば殲滅するのではなく、高いラインで計略を使用し相手計略を誘い出す用法が無難か。

【漢047】R関羽

武将名かんう うんちょう義兄弟
関羽 −雲長−漢の復興を願い、劉備、張飛と共に義兄弟の契りを結んだ。義勇軍として反董卓連合に参戦し、だれも倒せなかった華雄を倒し連合軍の士気を大いに上げた。華雄討伐へ向かうとき、曹操にすすめられた熱い酒杯は華雄を倒し戻って来てもまだ温かかったという。

「兄者、張飛行くぞ!我が武、義の為に活かさん!」
コスト2.5
属性
兵種騎兵
能力武力8 知力6
特技覚醒 魅力 勇猛
計略復興の温杯自身の武力が上がる。さらに自身が効果中に撤退させた敵部隊数に応じて、効果終了時に国力が上がる。(撤退や計略による効果消滅のときには上がらない)
必要士気5
Illustration : 山宗

これでもかと言う位に特技を引っさげて、反董卓連合の義勇軍時代の関羽が登場。
覚醒前のスペックはそれなりだが、覚醒すれば魏のSR張遼と同等と高コスト帯の戦力に乏しい漢軍では、優秀な部類と言える。

計略はVer3.59_D_3現在は武力+6が16c(覚醒後は18c)ほど続き、計略終了時までの敵撃破数に応じて国力が増加。
撃破0なら国力+1、最大で国力0の時に撃破2以上で国力3まで上げられる。
Ver3.59_B_3現在、国力がある状態で温杯を使ってもそれ単体でバーストすることはない。(例:国力2の時に撃破したうえで終了しても国力3で止まる)

その性質上ワラワラデッキとの相性が良く、逆に少数枚デッキが相手だとやや使いづらい。
劣勢時でもない限り、最低一部隊は撃破できるようなタイミングで使うのが基本。
場合によっては、相手が攻城中で兵力が減っている所に使えば、城ゲージと国力を交換という感覚でも使用可能。
そして国力3の時なら温杯を使った関羽を壁にバースト決起計略で殲滅して再度国力を溜めるという事もできる。
効果時間がやや長い強化戦法、と書くと微妙にも見えるが、武力14(覚醒後15)の騎兵を排除するのはなかなか困難であり、
相手の計略を誘ってから逃げることで士気差を抑えつつ国力を上げる、という芸当も狙えるのが魅力。
そのあたりは(国力と士気の違いはあるが)Ver2.X時代のR顔良の運用に近いものがある。


注意すべき点は、肝心の国力が上がるのは計略終了時で、
効果時間中に撤退、もしくは雲散系計略で無効化されると、国力が増えない事である。
当然相手は関羽をあらゆる手段で撤退させようとするだろう。
計略依存度の高い漢で士気5の無駄遣いは致命傷になりかねないので、
この計略を使うならなんとしても生還出来る状況を作り出す必要がある。
速度上昇付きの超絶強化や雲散系計略が相手デッキにいたとしたら、国力上昇役は他の武将に一任した方が良いだろう。

国力上げ要員としてはかなりの高スペックなのだが、国力上げは低コスト層の武将でも担える役割。
計略自体の効果は強化戦法程度なので、戦力を求められるコスト2.5武将としては力不足なのは否めない。
国力上げ要員としては最上級のスペックを生かして他武将との連携で活路を見出していきたいところ。

Ver3.59_1で計略が上方修正され、上手く敵を倒せば士気5で国力+3まで上げられるようになった。
更にVer3.59_3では国力上昇のシステムが変更され、国力1〜2の時に2〜3上がる場合バーストしなくなった為、より使いやすくなった。
バージョンアップの度に上方修正されているが、この時期の関羽がなかなか出世できなかったのと同様に全国対戦でもあまり見かけなかった。
最近決起計略全般が微妙に流行りだしたため、ついにランキングに顔を出すようになった。

【漢048】R顔良

武将名がんりょう袁家の二枚看板
顔良袁紹の下で数多くの武勲を挙げた武将。白馬の戦いに置いて、魏の宋憲、魏続を斬り伏せ、徐晃と二十合ほど打ち合った後に敗走に追い込んだ。これで勢いに乗る顔良だったが、当時魏に降っていた関羽に青龍刀の一太刀で敗れてしまう。

「俺の進撃は誰にも止められん!」
コスト2.5
属性
兵種騎兵
能力武力8 知力5
特技勇猛 大軍
計略憂国の大進撃自身の武力と移動速度が上がり、効果終了後に士気が上がる。ただし、計略使用時に国力を消費する。国力が足りないときは効果が下がる。
必要士気5
Illustration : TOHRU

Ver2.1xSR顔良の互換。通称ドリル。
計略は戦功の誉れ→憂国の大進撃に変更。
武力・知力ともに-1されたが、大軍を得てしぶとくなり、また勇猛のおかげで事故にも強くなった。
Ver3.5では唯一のコスト2.5の大軍騎兵だったが、Ver3.59のSR夏侯淵の追加で独自性は失われる事となった。

計略は発動時に国力-1され、武力+6、移動速度2倍、士気3バックで、効果時間7c。(Ver3.594_E現在)
国力がないときは武力+2、移動速度1.5倍、士気2バック(要検証)。
あえて国力0時に使っても、実質消費士気3でそこそこの威力の強化となる点は、序盤の急場の凌ぎとして覚えておいてよいレベル。

一時期は+7だったが、Ver3.594_Aで士気上昇速度が上がった際に暴れすぎたためか+6となってしまった。
まだまだ単体で敵を次々蹴散らす事はできるが、槍に刺さると大軍持ちでも危険、まして号令や超絶強化を使われると押し負けやすい。
後述するように、R顔良の生存・撤退の状況が、そのままその後の展開を左右しかねないため、使いどころを選ぶ計略である。

士気バックを活かせば、実質国力-1、消費士気2で武力14の神速騎兵と非常に効率の良い強化計略であるが、
使用前提の国力上昇を考えると、やはり余計に士気を使っている点は帳消しとはならない。
このカードの重要な点は、国力バーストを防ぎつつ、士気バックと強力な計略効果で、中盤の戦線を維持しながら、次の矢の準備を行えるという点である。
士気バックがあってこそ、デッキパーツとして最大限機能しうる計略であるので、計略使用中は、撤退・雲散されないように注意しなければならない。
高武力・中知力の大軍持ちなので、生存率は高めではあるが、ただ各個撃破を狙うだけでなく、
相手の大型計略を誘って、適度に牽制してから神速効果で逃げるという使い方も視野に入れたい。

追加当初は国力を消費しても微妙な計略に加え、漢のデッキトレンドがコスト2.5を必要としていなかった為、評価は低かった。
しかし士気増加速度上昇というシステム面の変更を受け、終盤まで国力をバーストさせない士気運用が重要な漢において、
国力調整と士気バックを両立させる役割として存在感が増した。
さらにVer3.594_Aあたりから決起系計略が流行りだしたため、漢の主力アタッカーとして確固たる地位を築いている。

【漢049】C許劭

武将名きょしょう ししょうなし
許劭 −子将−鋭い人物鑑定眼を備えていた名士。その人物評価には定評があったが、しばしば私情を挟むこともあったので豪族や群雄らから敬遠されていた。かの曹操が訪ねると許劭は曹操を「治世の能臣、乱世の奸雄」と評し、大いに喜ばせた。

「どーれどれ、そなたを鑑定してやろうぞ」
コスト1.0
属性
兵種槍兵
能力武力2 知力7
特技なし
計略決起の車輪伝授【国力】自身を除く、戦場でもっとも武力の高い味方の槍兵の武力を上げて車輪状態にし、国力が上がる。発動時に自身は撤退する。発動時の国力が高いほど、効果が上がる。
必要士気4
Illustration : 日野慎之助

当時の朝廷の人事を左右したとも言われ、従兄の許靖らと共に「月旦評」という成語の元ともなった人物評の名士も参戦。
呉軍ファンにとっては、太史慈が不遇をかこっていた原因の人といっても分かるかもしれない。

計略は決起の投げ車輪と言ったところで、他と同様使うと国力が上がり、効果も国力に比例する。
武力上昇値は国力0で+4、国力1で+5、国力2で+7とそれなりだが、国力3でいきなり武力+15の超絶強化となる。
しかし士気4という数字は決起計略とすれば妥当ながら、投げ計略にしては少々割高なのが難点。
また本人のスペックも武力2無特技とお世辞にも高いとはいえず、漢は車輪が豊富なので投げる必要性もやや薄い感がある。

とはいえ、今までに無い実用的なコスト1の国力計略持ちである点は大きなメリット。
SR皇甫嵩やR袁紹などの号令持ちの槍兵を回したり、UC文醜やR張飛等と組み合わせてみたりなど、工夫の余地は大きい。
号令持ちのキーカードが最高武力の槍兵になりがちな一般的な漢の号令主体デッキにおいて、
最高武力が今ひとつ心許ないという弱点を補い破壊力を上げ、攻城の補助にもなる。
しかし足並みを揃えてなんぼの号令デッキにおいてコスト1が撤退するデメリットは他のデッキに比べ大きいので、
計略を使用するタイミングには十分な見極めが必要となってくるだろう。

対象武将の勢力を問わないため、他の決起武将とともに混色デッキで傭兵として活躍させるのも悪くない。
なお号令要員には他にSR曹皇后も参入しているので、強化したい兵種によって切り替えるといい。

ちなみにフレーバーにある曹操に対する評だが、「治世の姦賊、乱世の英雄」と評価したとの説もある(『後漢書』)。
それでもやっぱり本人は大喜びしたという。重要なのは、この名士から何であれ評価をもらえたということらしい。


【漢050】C許攸

武将名きょゆう しえんなし
許攸 −子遠−袁紹の幕僚。若い頃から袁紹、曹操と交友があった。官渡の戦いで袁紹を裏切って、重要な情報を持って曹操に降り、曹操軍を勝利に導いた。だが、あまりにも傲慢だったため、腹を立てた許褚に斬り殺されてしまう。

「この私のおかげで袁紹に勝てたのだ」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力2 知力6
特技伏兵 暴乱
計略癒壊の乱【暴乱】(戦場にいる、この特技を持つ味方すべてに効果がある)兵力が徐々に回復する。ただし効果中は、効果を受けた部隊が多いほど自軍の城にダメージを受ける。
必要士気3
Illustration : 仙田聡

Ver2.0C許攸の互換。
愉快な物でも見付けたのか、腹を抱えて笑うイラストで登場。

計略はVer3.59_A_3では士気3で味方の乱持ち武将の兵力を1c毎に約5%(約14cかけて約70%まで)回復させるというもの。
しかし一部隊につき最大7.1%(5部隊で約35.5%)の自城ダメージを受けてしまう。
城ゲージの取り合いが肝である三国志大戦において、このタイプのデメリットは非常に重い。
暴乱コンボに組み込むと凄まじい勢いで自滅していくので乱持ちを少数にした方が運用は楽なのだが、
どう考えても一番微妙な効果対象は自身というのが問題である。
その上漢軍には単体回復で右に出る者無しのUC孔融がいるので、複数で回復しない場合は彼で事足りてしまう。
それでも使用するのであれば、撤退寸前で計略を使い自身の城ダメージ分の緩和を狙う等、状況に応じた細かいケアが求められる。

確かに城ゲージは減るが直接武将の邪魔にはならないので、主に高コストと相性が良い。
R魏延(咆哮)・UC王子服・R兀突骨・SR呂布(気炎撃)等をサポートするなら、それなりの活路が見出せるか。
そしてVer3.59でUC袁術やR董卓らのある意味最も求められた、暴乱持ちで計略以上に攻城力がある攻城兵が追加された。
また、火事場計略を後半の軸にすれば、城ゲージを諦めながらも独自のコンボを形成できる。
特にR徐栄とは火事場計略+乱持ちと相性が良く、どちらの計略も使用士気は軽いので2色でも充分運用出来る。
低士気を利用して絶対防御の舞いと組み合わせて延々回復し続けるのも面白い。

Ver3.59_3にて効果時間が14.5cと大幅に延長。回復の速度もかなりのものになっている。
大幅な上方修正に加え、同じく乱計略持ちのUC魏諷が上方修正を受けた事もあり、 ついに使用ランキング1位にも輝いた。
さすがに暴れすぎたためか、Ver3.59_A_3で回復量大幅低下(約半分)、被城ダメージ増加という修正を受けた。

【漢051】R献帝

武将名けんていなし
献帝後漢王朝最後の皇帝で本名は「劉協」。9歳にして皇帝となるが、名ばかりの存在であった。皇帝推載の意思を表明した曹操により、大義名分を与える飾りとして利用される。曹操死後はその息子である曹丕に禅譲し、後漢王朝は名実ともに終焉を迎えた。

「曹操よ、天下とはいったい何なのだ?」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力1 知力6
特技魅力
計略最後の勅命【国力】戦場でもっとも武力の高い味方の武力が大幅に上がるが、効果終了時自城にダメージを受ける。発動時の国力が高いほどに効果は高くなり、計略発動後に国力が上がる。
必要士気12
Illustration : 騎崎サブゼロ

Ver2.0xR献帝の互換。
計略は勅命→最後の勅命に変更。
兵種は歩兵→弓兵に変更され、特技は防柵が削除された。

計略の消費士気は12と莫大だが、全て使い切るだけあって効果は強烈。
Ver3.51B現在、国力3で放ったときの武力上昇値は前代未聞の武力+99!
ここまで武力が上がればどんな超絶強化だろうが計略コンボだろうが触れた武将を一瞬でチリにできる。
この状態で城門を殴ると、コスト2.5騎兵で3割強、同槍兵なら5割近い攻城ダメージを与えられる。
国力1でも武力+33、国力2で武力+66と十分強烈なので、状況次第で狙っていこう。
ただし自城ダメージも国力に比例し、国力0で12.4%、国力1で25%、国力2で50%、国力3ともなれば効果終了後は自城に99.7%ものダメージを被る。
そのためわずかでも城ダメージを受けていると効果終了時にこっちが落城してしまうのが難点。
国力2なら50%ほどの城ダメージで済むので、こちらのほうが良いかもしれない。

高いリスクの割に効果時間がVer3.50時点で6c程度しかなかったが、Ver3.51Bで6.5cに延長された。
元々ギャンブル性が強いため勅命の効果が切れる前に試合が終了するタイミングで最後の1発を叩き込むといった運用が基本。
ちなみに国力3の最後の勅命を掛けたUC沈瑩(武力98でコスト2の攻城兵)の城門でも城ダメージは9割強止まりである。
桁外れの上昇値だがあくまでも強化計略なので、雲散計略や挑発・連環などの移動制限系の妨害計略に対しては無力である。
また効果中に対象部隊が撤退するとその時点で城ゲージが減少するため、ダメージ計略にも細心の注意が必要となる。

【漢052】UC皇甫嵩

武将名こうほすう ぎしんなし
皇甫嵩 −義真−後漢の武将。黄巾討伐では左中郎将として、頭目張角の弟である張梁、張宝を討ち取るなど、数々の武勲をあげた。董卓が実権を握ると、皇甫嵩が妬ましかった董卓は、彼を殺そうと呼び出すが、皇甫嵩のあまりに潔い態度に感服し、董卓は彼を殺さなかった。

「賊めが、天子の庭を荒らした罪、償わせてくれる!」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力5 知力5
特技なし
計略決起の特攻戦法【国力】自身の武力と城攻撃力が上がるが、効果中は強制的に前進する。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど、効果が上がる。
必要士気6
Illustration : 牧野卓

Ver2.0xUC皇甫嵩の互換。大戦2で実際に賊たちと同勢力で賊軍討伐令を出していたのがこちら。
スペックはまったく変わらず、計略のみ一新された。
なお旧カードは計略台詞は残念ながら変わってしまっているが、一騎討ち勝利は専用台詞のままとなっている。

コスト1.5の槍兵としては、5/5無特技と平均値より少し下ぐらいのスペックだが、粒揃いの漢勢力ではかなり劣る部類に入ってしまう。
そのため採用するならば、その一撃必殺の攻城計略に夢とロマンを追い求める場合に限られるだろう。
計略(国力3時)は武力+15、攻城力は城門でおよそ9.8割(5倍)で効果時間は8c(Ver3.59_D_3)とハマれば圧倒的な威力で、
奥義の兵書攻城強化の効果中ならば一発で100%削りきって即落城も狙える。
また無理に国力3での一撃を狙わずとも、国力1〜2でも城門で5割〜7割を削る威力を見せてくれる。

ただし効果時間は並で敵城に張り付いてからの使用が望ましく、単なる武力5として敵城まで攻め上らねばならないこと、
また計略が消費士気6+国力の準備が必須と重いことを考えると、使用するハードルが高いのもまた事実。
落城を狙うにも、号令デッキに攻城兵を入れるという形の方がデッキ全体の対応力も上になりやすい。
とはいえ攻城兵のように通常の戦闘で足手まといにならないので、落城に拘らなければ使い勝手は悪くない。

それでもあえて、彼を攻城役として一任する場合、他の主軸となりえる計略でサポートしてやる必要がある。
しかし、高国力で使ってこその計略なので憂国とは噛み合わず、士気の問題から逆境とも相性が悪い。
さらに決起号令とは号令持ちと名義がかぶっていて、そもそも構築段階から同居不可能である。
そういう条件のないR袁紹の漢号令やSR田豊の秘めたる神術との組み合わせが考えられる。
それぞれ、最大士気減少のデメリットがあり、計略コンボはまさにワンチャンスとなるが、
国力3まで上げる機会はもともと一試合に一回程度で、最大威力の決起特攻を一回城門に決めればほぼ勝ちが確定なのでさほど問題ではない。
または号令と組み合わせるのはあきらめて、決起バラデッキの形で運用するかがベターだろう。
攻城時に有効な決起の車輪伝授との重ね掛けも武力が大幅に上がり相性が良い。

Ver3.59_B_2現在は高国力時の性能がヤケクソのように上がっているため、ロマンを追う男たちの熱い注目を集めている。

【漢053】UC高覧

武将名こうらん切込隊長
高覧袁紹幕下の勇将。官渡の戦いでは、手薄になった曹操軍本陣への攻撃を命じられるも、曹操軍の屈強さの前に頓挫した。郭図が袁紹に「高覧は曹操に降るだろう」と讒言したため、戻るに戻れなくなった高覧は、張郃と共に曹操に投降した。

「曹操軍なんて蹴散らしてやるぜえ!」
コスト1.5
属性
兵種槍兵
能力武力6 知力5
特技なし
計略逆境の剛槍自身の武力が上がる。この効果は、戦闘中に下がった自軍の最大士気が多いほど大きい。一定以上武力が上がると槍撃ダメージも上がる。ただし、最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : MAr

Ver1.1xでは袁軍のコスト1唯一の勇猛持ちであったものの、Ver2では何故かその勇猛だけ取り上げられてしまい、
すっかり可哀相な子扱いであった彼がこの度漢軍に復帰を果たした。以前の高覧と互換性はないので注意。

特技こそ持たないものの、6/5と武闘派槍兵としてはなかなかの良スペック。
コスト1〜1.5の敵とは安心して戦え、伏兵や妨害・ダメージ計略にもある程度耐性を持つ。
計略が役立つのは終盤戦からだが、序盤〜中盤戦も決して足を引っ張る事はないだろう。

逆境の剛槍は、今回新たに漢軍に追加された逆境シリーズの剛槍版。
最大士気-4から剛槍発動、効果時間5c程。
最大士気-4で武力+3、これ以降最大士気-1ごとに武力+2(最大士気-9で武力+13)。

他の剛槍計略との違いとして、移動速度上昇が無く、逃げる相手を倒したり乱戦から抜け出すのは苦手。
効果時間は短いので、計略を使ったからにはしっかりと戦果を挙げられるように心掛けよう。
また、最大士気の削り具合にも依るが、剛槍計略では武力上昇が大きいことも特徴。
剛槍効果を活かさないのは少々勿体ないが、乱戦でも強く、特に攻城を入れるor止める場面では役立つ。

【漢054】C審配

武将名しんはい せいなんなし
審配 −正南−袁紹の軍師。忠義の士と称される一方、後継問題で強引に末子袁尚を立て、内輪もめを起こすなど、独断専行型で計画性がないとも言われる。袁紹の死後、逃げていく味方の中で、たった一人城に残り、最後まで曹操と戦ったが捕らえられ処刑された。

「殿への忠義はどこへやら、皆逃げてしもうたわい」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力3 知力8
特技防柵 崩射
計略憂国の水計範囲内の敵に水によるダメージをあたえる。ただし、計略使用時に国力を使用する。国力が足りないときは効果が下がる。ダメージは互いの知力で上下する。
必要士気7
Illustration : 山本章史

Ver2.0xC審配の互換。
計略は「外堀決壊」→「憂国の水計」に変更。
頼れる特殊水計と素敵な撤退ボイスで人気を集めた袁紹配下の忠義の士もめでたく復帰。
カード性能は全面的に変更になったが、相変わらずの水計持ちである。史実では水攻めされて負けたほうなのだが。

計略は国力消費という特性はあるものの、シンプルなダメージ計略。
兵種や特技などを見ると魏のUC荀攸に近い性質のカードなので、運用もほぼ同じと考えていい。
ダメージ計略にクセの強いものしかなかった漢にとっては非常に貴重で、武力押し以外の決め手がほしい場合には選択肢に入る。
決起系ではなく憂国系なので、中盤の国力1の時点で十分な威力を発揮できるのも重要なポイントであるが、
国力-1に士気7と出費があまりに大きいので、使ってしまうと国力3決起の使用が厳しくなってしまうのは注意。
国力がないと威力が激減するが、兵力100%知力1に対しては確殺を取れる。

Ver3.59_1になり全般に上方修正。範囲は横幅が戦場7割にも達する広さになってマウントなどでの安定感が大幅に増し、
威力も知力3が確殺、知力4が稀に残る程度で知力5もかなりの確率で落とせる程に上昇。
他のダメージ計略と比較しても遜色ない高性能な計略になった。
ただし士気7に加えて国力1まで使うという出費の多さを考えると、これだけの性能であっても若干の割高感は否めない。
水計のプレッシャーで分散させ、崩射で槍を消しつつ各個撃破を狙うような、計略を使わない立ち回りを優先したり、
また実際に使用する場合は、複数のカードを撃破して大戦果を挙げられるタイミングを確実に狙い打つ必要がある。

GR司馬徽の知略昇陣やGR禰衡の指鹿為馬と噛みあう地属性でもあり、夢とロマンの可能性も秘めた性能だが、
いかんせん武力3は低すぎるため、夢を追わずとも実際に強いカードだらけであるコスト1.5の激戦区では埋もれがちなのが現状。

そのせいで計略の威力や範囲がほとんど知られていないので、リアルステルス気味の活躍が期待できる、かも。


【漢055】SR曹皇后

武将名そうこうごう亡国の哀姫
曹皇后曹操の娘。伏皇后が曹操によって処刑された後、献帝の正室となり皇后として立てられた。聡明な女性で、献帝の為によく尽くした。兄・曹丕が禅譲を迫り、使者を遣わせた際には「天はこの璽を祝福なされなかった」と玉璽を投げ、嘆き悲しんだ。

「貴方を支えるのが私の役目ですから…」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力1 知力7
特技防柵 魅力
計略決起の討伐令【国力】(国力により効果が変化する)戦場でもっとも武力の大きい味方の武力が上がる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は発動時の国力が高いほど、武力が上がる。
必要士気5
Illustration : 獅子猿

かつて魏勢力で暴れた曹操の娘も、新決起計略を引っさげて漢軍にて参戦。
スペックとしては防柵と魅力を備えるのでサポート要員としてはまずまずな性能。
SR皇甫嵩やSR献帝と揃って天属性なのは超絶再起や封印縛陣などの強力な奥義を使う際には嬉しいところ。
武力1弓兵なので戦力としてはあまり期待できないが、横弓などは重要な仕事なので極力遊ばせないようにしたい。

計略「決起の討伐令」は、いわゆる「勅命」系統の強化計略。
国力0段階で武力+5、以後+7、+9、+15と強力になっていく。効果時間は約7.5c。
使用位置を問わず、常に戦場の最大武力の味方にいきなり強化を投げられる、優秀な援護計略。
対象に勢力や兵種などを問わず、およそ主力となる武将なら誰であってもバックアップ可能なため、
漢勢力が絡んでいれば、単色でも多色でも、号令デッキでも無号令デッキでも、あらゆるデッキで機能する汎用性の高い計略である。

武力上昇しか効果がないとはいえ、武力依存の高いVer3.5でそれを止めるのはなかなか難しく、効果時間も長め。
状況次第では、対象となった部隊が持つ計略と併用してさらに強化を重ねて攻め立てることもできる。
単体憂国計略と組み合わせ、国力を上げ下げしながら高威力強化を連発し続けることも可能。
士気さえあれば重ね掛けも可能なので、国力2から二度掛けをして武力+24の投げ超絶強化を狙う手もある。
ちなみに、曹皇后自身も対象にできるので、困ったら自分で討伐することも可能(ただしこの場合は重ね掛け不可)。

なによりの利点は、高い効果の強化を戦場のどこからでも使えるためVer3.5で大量に登場した新反計の射程外から援護できること。
単体強化のお約束どおり雲散などに弱いが、消されても国力は貯まるため完全に無駄になるわけでもない。
決起計略としては若干重めの士気5だが、それに値するだけの性能を持つ、使いやすい強化計略である。

同武力の武将が複数いる場合、対象はそのなかからランダムで選ばれた1部隊になるので注意。
特に高コストが手薄な漢勢力では、号令役とアタッカーが両方コスト2武力7というデッキになりがち。
強化しない部隊を城内に入れる、強化する部隊の計略で武力を上げて単独最高武力になってから使う、など
使い方の工夫である程度解決できる問題ではあるが、できればデッキ構築の段階から気をつけておきたい。

ちなみにEX曹三姉妹とは同居出来ないので要注意。(三姉妹の中の曹節が曹皇后と同一人物であるため)
当然、魏にいるUCの自分(排出停止)も同居不可能である。

【漢056】UC沮授

武将名そじゅ名門の謀臣
沮授袁紹幕下の軍師。有能な参謀で、その献策により袁紹は河北の一大勢力として名を馳せるまでに強大になった。官渡の戦いで袁紹軍が曹操軍の前に壊滅すると、捕虜として捕らえられてしまうが、忠誠を誓った袁紹の下に帰る事を切望して曹操の元から出奔した。

「袁紹殿、どうか私の策をお聞き入れください」
コスト1.0
属性
兵種弓兵
能力武力1 知力8
特技なし
計略復興への諌言【ため計略】(計略ボタンを押してから一定時間で発動する。この計略は反計されない)国力が上がる。
必要士気5
Illustration : 二見敬之

Ver2.xC沮授の互換。
基本スペックは無特技の武力1弓兵と、戦力として最低ランクなのが厳しい。
せめて計略使用を早める魅力か、序盤を守りきる為の防柵は欲しかった所ではある。

復興への諌言はありそうで無かった『国力を上げるのみ』の効果で、Ver3.59_D_3現在は国力+3、ため時間9c。
国力を0から3にするだけなら、最も士気効率が良い。
孫武の大号令や流星の儀式並のため時間なので、いかに落とされない状況で使うかを考えないとならない。
以前は国力が1以上ある状態で発動するとループして0に戻ってしまったが、Ver3.59_B_3現在国力3で止まるようになっているのでだいぶ使いやすくなった。
多くのデッキで国力が重要なファクターになる漢軍において効率よく国力が稼げる計略は貴重で、中でも決起の大号令デッキとの相性はなかなかのもの。
Ver3.59_1以降、国力3の決起の大号令を2回撃てるようになったので、しっかり沮授を守れれば実戦でも十分狙える。
また憂国の戦計デッキとも相性が良く、士気を無駄遣いしなければ3回は使える計算となる。
その他、バースト時の効果が大きい決起計略に士気11〜16必要な所を、
合計士気9で中盤に放って勝負を決定付けたりする事も出来るだろう。

しかし国力を上げること以外に全く計略効果が無いので、大きな士気差が生まれてしまうのはつらいところ。

軍師SR沮授が使用できないが、再起興軍についてはR蔡文姫(SR盧植・R田豊)で代用でき、
戦乱猛攻についても逆境系計略にとって有用な「最大士気減少」効果がない点に目を瞑れば、
武力上昇の奥義を持つR逢紀、SR盧植で代替可能なので問題はないだろう。

【漢057】SR張郃

武将名ちょうこう しゅんがい袁家の残光
張郃 −儁艾−袁紹配下の猛将。公孫瓚の討伐に大きく貢献し、中郎将にまで出世した。二枚看板である顔良、文醜の死後は、袁紹軍の武の要として重用される。官渡の戦いでは兵糧庫・烏巣襲撃の為に手薄となった曹操軍の本陣に高覧と共に切り込み、曹操を追い詰める。

「このオレを使いこなしてもらおう!」
コスト2.0
属性
兵種騎兵
能力武力8 知力4
特技勇猛
計略逆境の神速行自身の武力が上がる。この効果は戦闘中に下がった自軍の最大士気が多いほど大きい。一定以上武力が上がると移動速度も上がる。ただし、最大士気が下がる。
必要士気3
Illustration : 杉浦善夫

長らく不在であった袁紹軍時代の張郃がコスト2騎兵になって戻ってきた。
非常に優秀なスペックの持ち主で、コスト2武力8勇猛武将では貴重な知力4を誇る。
逆境を重視したデッキのほか、天属性の武闘派武将が欲しい場合などでも有力候補になるだろう。

計略は最大士気を4削った時点から移動速度UP、効果時間5c程。
最大士気-4で武力+3、これ以降最大士気を1削るごとに武力+2される。
最大士気-9からでは武力+13と凄まじい殲滅力を誇る。
速度上昇は遅く、遠弓麻痺矢戦法に対してオーラ維持可能、再発進不可能な程度。
他の神速計略とは異なり、速度低下によって無力化されやすいので注意。
なお、最大士気-3までは武力+1と使い物にならないので注意。

限界ギリギリのの時点で使うと多大な効果が見込めるが、そこまで到達するには相応の手間が必要。
更に最大士気の関係で他計略との併用やコンボが難しく、単発での運用が多くなり相手に対処されやすい。
強力だが戦略の中心には据えづらいので、他の戦乱系や逆境系の大技の補助や最後の切り札として考えた方がいいだろう。

【漢058】R張飛

武将名ちょうひ よくとく義兄弟
張飛 −翼徳−関羽と共に劉備が挙兵した義勇軍に志願した豪傑。以後、その剛勇をあますことなく劉備の為に捧げる。劉備の師・盧植が冤罪によって護送されているのを見て憤怒し、官兵に襲い掛かるなど直情径行な部分もあるが、主君である劉備には忠節の限りを尽くした。

「かかってこいや!この蛇矛の錆にしてくれるわ!」
コスト2.5
属性
兵種槍兵
能力武力8 知力4
特技覚醒 勇猛 募兵
計略決起の大蛇矛【国力】(国力により効果が変化する)自身の武力が上がり、範囲内のもっとも武力の高い敵に向かっていき、対象の敵は自身に向かってくる。さらに計略使用後に国力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど効果が上がる。
必要士気6
Illustration : 成庵

若き頃の張飛も漢軍に登場。大戦3では2枚目のR張飛である。
何故か他2枚の後年の張飛より頭が良くなっている。
基礎スペックは8/4と、漢勢力の他の例に漏れずコスト2.5ではやや寂しい能力値。
しかし勇猛+募兵があるため生存率は高めで、覚醒後はさらに武力9/5槍兵という頼もしいスペックとなる。

計略は挑発+自身が範囲内の最も武力の高い敵に向かっていく効果に、決起効果の変動武力上昇がついたもの。
範囲が広めなので小さめの号令ならばすっぽりと覆う事が可能。
通常の挑発のような使い方も出来なくはないが、消費士気が6と大きいところが難点で
士気差を取られないように使用タイミングは充分考える必要があるだろう。
超絶強化全般に非常に有効で、騎兵ならば高武力槍による迎撃で大ダメージ、
剛弓や剛槍など兵種アクションを駆使する計略に対しても強引に乱戦に持っていき磨り潰せる。
しかし、どんなに強力でも単体強化の常として雲散やダメージ計略などには非常に脆弱なので過信は禁物。

武力上昇値はVer3.59現在、国力0〜3の順にそれぞれ+7,+10,+11,+17となっており、
国力次第で挑発効果も増える模様で、国力1までは範囲内の最も武力の高い武将1体のみだが、
国力2では範囲内の高武力から2体、国力3での発動なら範囲内全ての部隊を引っ張る事ができる。
武力上昇の効果時間は知力4で6c、知力5で7c、それ以外にも挑発対象者が撤退、自城に帰還する、
もしくは張飛本人が自城に戻った場合に武力上昇が消滅する。
国力3の場合、武力上昇効果が消えるのは上記の効果時間+挑発対象者全員が撤退、自城に帰還した時になる。

また、挑発効果が切れても、上記の条件にあてはまらない限り、武力上昇は大蛇矛の効果時間終了まで残る。
浄化の計で挑発効果は消せる。武力上昇は雲散でき転進すれば消滅するが、挑発効果自体は残る。
転進後再び城外に出たときまだ効果時間中ならひっぱられる。

武力上昇値が高めとは言え士気6と重いので、国力の少ないうちは士気に見合った効果を得難い。
しかし、国力3からの大蛇矛は天敵のダメージ計略・雲散持ちがいなければ天啓クラスの号令さえも全滅させる事が可能。
漢勢力では高めの能力で通常戦闘をいかにこなすか、それによって計略の決め手も活かされてくる一枚である。

ライバルは同勢力同コスト枠のR文醜。
かつては大軍+高武力回復車輪で漢軍最強の攻城役として君臨していた彼の陰に隠れていたが
文醜が下方修正され張飛が強化されて差が縮まると、計略に必殺の効果があることが評価されるようになり使用率が逆転。
その効果からランキングのTOP20にランクインするほどの躍進を見た。
しかしVer3.594_Bでとうとう計略にメスが入り挑発の効果時間が大幅に短縮された。
知力5すらまともに引っ張れずそれ以上の知力だと離れた所からでは乱戦する前に逃げられてしまう程の下方修正を受けた。
その為か一気にランキング外まで転落してしまった。

【漢059】SR董貴人

武将名とうきじんなし
董貴人董承の娘。献帝の妻となる。董承が献帝から密勅を賜り、曹操暗殺計画を実行しようとするも露見してしまい董承は三族皆殺しを言い渡された。董貴人は皇帝の妻という立場もあり周囲の者は命乞いをしたが曹操はこれを聞き入れず処刑してしまった

「お父様、これも運命なのですか?」
コスト1.0
属性
兵種騎兵
能力武力2 知力6
特技魅力
計略亡国の舞い【舞い】(使用すると移動できなくなるが、自身が撤退するまで効果が続く)味方の武力を上げる。この効果は、自軍の国力が高いほど大きい。ただし、国力を徐々に消費する。
必要士気4
Illustration : 藤谷

国力により効果が変化する亡国デッキの舞姫。
舞わずとも知力6と開幕の伏兵処理に使え、魅力持ちで武力2騎兵なので戦力やかく乱役としてもそこそこ機能する。

舞いの効果は、国力0から3の順に0、+1、+3、+5と上昇する。
また舞い始めると国力が約5cに1ずつ減っていき、最終的に0となる。
『徐々に消費する』とあるが、国力2.5などのような端数がある状態にはならず、一定時間ごとに国力1をきっかり消費する。

国力3でようやく通常の英傑号令と同等なので、単体で考えると微妙だが
各種決起計略との併用を前提にすれば、決起計略の性能底上げ+全体強化という感じになるのでなかなかに悪くない。
また、国力2で強力な決起を使って、国力3から国力2に減らして…というローテーションを簡単に実行できるのも大きい。
しかし国力減少のペースは速く、舞い中に決起計略などを使って国力を補充することができるとはいえ、
普通にやっていれば補充より早く国力が減ってしまうので、他の舞いのように恒久的な恩恵を得るのは難しい。

発想を変えて、国力3から踊れば勢力不問、範囲無限大、武力+5の号令状態になると考えれば強力。
舞いのため雲散もされないし、発動位置も問わないので反計にもある程度耐性がある。
士気も同時に溜めておけば、国力が減ったと同時に決起計略を使うことで国力3状態を維持しながら攻め続けられる。
号令として見るなら効果時間も破格の長さと言ってよく、なんだかんだで20c以上も攻勢を維持できる。
これだけの効果でありながら、コスト1で士気4と非常にリーズナブルなのも大きな利点。
ただ、見方を変えても舞いは舞いであって号令ではないので、使用後は舞姫抜きの7コストで戦闘しなければならないうえに、
舞いが潰れた瞬間に効果が消えてしまうので押されているときには使いづらい点には注意。

国力が減り続けるうえに国力が尽きたら舞いにさほど意味がないため、大量の柵などで舞いをガチガチに守る必要はない。
それを踏まえると普通に漢デッキのコスト1に入れておき、攻め時と見たら踊って押していく運用が基本となるだろう。
亡国デッキは従来の決起バラ/ワラデッキとほぼ同様の運用で戦えるし、他の決め手との併用も十分考えられる。
国力の運用を考えると、決起の大号令デッキや憂国系計略を中心にしたデッキとはやや噛み合わないが、
その他の逆境の大号令デッキや漢の大号令デッキは、士気運用が難しいことさえクリアすれば相性は悪くない。

Ver3.50終盤からVer3.51へかけて大流行したが、Ver3.51Aで亡国デッキが大幅に下方修正を受けた。
重要なパーツであった決起計略持ち武将達と奥義の超絶再起はもちろんのこと、
なにより本人の計略の弱体化によりVer3.51以前のような運用は厳しくなった。
しかしVer3.59_2で再度+1、+2、+3、+4から0、+1、+3、+5に修正された。


【漢060】UC董承

武将名とうしょうなし
董承献帝の腹心であり、義理の叔父にあたる。廷内で絶大な権力を握った曹操に疑問を抱き、献帝の勅命を受けて曹操暗殺計画のために立ち上がった勤王の志士。王子服などの同志を集めると、劉備に協力を要請し、傀儡となった献帝を救わんと決意を固めた。

「曹操の野望、必ずや私が打ち砕きましょうぞ!」
コスト1.5
属性
兵種騎兵
能力武力5 知力7
特技暴乱
計略血判状の決意【国力】(国力により効果が変化する)武力が上がる。この計略は、発動時の国力が高いほど武力が上がる。
必要士気4
Illustration : hippo

同志であるUC王子服ともども、群雄伝のCPU武将から昇格した。
計略、兵種ともUC王子服と同じなので、必要なコストに応じて使い分けよう。

漢のコスト1.5枠では貴重な高知力騎兵なので、漢デッキで不足しがちな伏兵処理役などに最適である。
武力も5と最低ラインを堅持し、そのうえ計略が士気4で9cも武力+7(国力3時)と侮れない力を秘める。
文官のような風貌をしているが、しっかり一騎討ち対象武将である事に注意。

漢では武闘派騎兵にR孫堅(漢)やUC劉虞など計略もスペックも優秀な武将がいるので、彼らに取って代わるのは少々難しい。
コスト1.5の騎兵が複数入り、かつ国力を維持した状態で戦うという戦略が大きな意味を持つデッキ、
例えば2+1.5*4型の決起の大号令デッキや2.5+1.5*3+1の決起神速デッキに投入するのがベターだろう。
他、暴乱持ちでは貴重な文武両道騎兵であるため、暴乱デッキでも出番があるかもしれない。

【漢061】R文醜

武将名ぶんしゅう袁家の二枚看板
文醜長身の体躯で獣のような面構え。袁紹配下の勇将として顔良と双璧をなす。顔良とは義兄弟の契りを結んでおり、その顔良が官渡の戦いで関羽によって討ち取られると、勇んで仇討ちを買って出、曹操軍に立ち向かった。

「たぎる!血がたぎるわあ〜!!」
コスト2.5
属性
兵種槍兵
能力武力8 知力5
特技勇猛 大軍
計略憂国の大襲撃自身の武力と兵力が上がり、全方向に槍の無敵攻撃を行う。ただし、計略使用時に国力を消費する。国力が足りないときは効果が下がる。
必要士気5
Illustration : TOHRU

Ver2.1xSR文醜の互換。
計略は「勇将の襲撃」→「憂国の大襲撃」に変更。
UCの自分同様に馬を下りて槍を持ち、相方と同コスト同スペック別兵種のコンビとあいなった。
武力はやや寂しいが勇猛・大軍持ちで知力5なので事故で撤退することも少なく、生存率は高い。

計略効果は国力がある状態なら武力+8に加え車輪状態になり、さらに兵力1割回復とそこそこ粘り強い。効果時間7C。
とはいえ士気5はやや重く、国力消費もあいまって気軽に使える計略とは言いがたい。
移動速度も上がらず瞬間的なダメージを与えるには向かないので、戦場中央ではあっさり逃げられて大損という事も多い。
一方で相手が逃げられない状況、たとえば城際の攻防ではかなり頼りになる計略である。
そこまでの下準備こそ必要だが、武力8の大軍持ちなので素の状態でもそこそこ踏ん張って前進する事は可能だろう。
敵や味方の城門にどっしり構えて暴れ回る存在感はなかなか強烈なものがある。

ちなみに国力0の時に使用すると武力上昇が+2で回復効果なしと大幅に効果は下がるが、一応車輪状態にはなれる。
神速系計略を相手にした時など「車輪である事が必要な状況」では苦肉の策になる事を頭の片隅に置いておこう。

漢の最高コスト槍兵(=最高の攻城力)・大軍持ち・回復+車輪持ちと複数要素が合わさり、全勢力でも屈指の攻城役カード。
追加当初は既存デッキとの噛み合わせがイマイチな上にワラワラデッキ優勢な環境だったので使用率は伸び悩んでいたが、
Ver3.51Bにて低コストの攻城力が低下したため、攻城さえ入れば一気にリードを奪えるR文醜の評価が高まった。
Ver3.59Aにて兵力回復がわずかに弱体化したが、ランキング末尾にどっしり構えて死守してきた。
しかしVer3.59 3にてコスト2.5の攻城力が低下した上に、ライバルR張飛などが多数上方修正され、ついにランキングから脱落した。

Ver3.59_D_3にて相方のR顔良共々調整を受け、武力上昇値7→8、兵力回復25%→10%となった。
武力上昇が増え兵力回復が弱まったので、敵城で延々と粘るというのではなく最後の一押しとしての使い方に傾いたと言える。
号令を打ち合って敵城にたどり着きお互い消耗したところで計略を使えば、敵に致命的な損害を与えることも可能だろう。
文醜自体は十分な破壊力があるので城門で粘る文醜を他武将でしっかりサポートして攻城を促そう。
Vre3.594_BでR張飛が弱体化され、決起計略が流行りだした事もあり復権。ランキングにもR顔良共々顔を出すようになった。

【漢062】UC逢紀

武将名ほうき げんとなし
逢紀 −元図−袁紹の軍師。政治的な駆け引きに長け、謀略で見事に冀州を騙し取った。また一方では、いろいろと袁紹軍内部をかきまわし、仲の悪かった審配を窮地から救ったかと思えば、田豊を陥れて殺したりもした。

「シッシッシ、殿良いのですか?奴め牢獄で手を叩いて、笑っておりますぞ〜」
コスト1.5
属性
兵種弓兵
能力武力4 知力7
特技伏兵 崩射
計略憂国の謀略範囲内の敵の武力と知力と移動速度を下げる。ただし、計略使用時に国力を消費する。国力が足りないときは効果が下がる。
必要士気5
Illustration : 山本章史

Ver2.0xC逢紀の互換。
計略からコストから兵種から何もかもが変更されて、完全に別カード化して帰ってきた1枚。
Ver1.1x時代は復活計略を使う槍兵、Ver2では自爆持ち攻城兵と、登場するごとにコロコロと能力や計略の変わる男である。
数値的なスペックは若干見劣りはあるが、漢では貴重な妨害計略+伏兵・崩射持ちのサポートカードである。
何気に軍師の自分も追加されているので、彼を採用する際は頭の隅に置いておこう。

計略は国力を消費する離間の計といったところ。
その効果はVer3.59A_2現在、国力無しで武力-1、知力-1、移動速度0.?倍。
国力消費で武力-5、知力-5、移動速度0.6倍
離間の計とは違い対象が1部隊だけでもきちんと効果を発揮できる。
範囲も広く、計略効果だけを見れば妨害計略の中でも屈指の高性能を誇る。
ただし自身が知力7の為、高知力には効果時間が短く、知力1には14.5c持つが知力6には約6.5c程度しか持たない。
国力消費という出費を考えると、敵が弱体化している間に確実に殲滅するようにしたい。
2度掛けも強力で、武力-10知力-10移動速度減少が0.36倍と、相手に浄化など対抗策がない時には決定打となり得る。

ただ、国力を消費する憂国計略であるという非常に大きな制約があるため、実際の使い勝手としては若干の見劣りがある。
そもそも、高性能の武闘派カードが多い漢では、武力一辺倒にして妨害は入れないという編成が主流なうえ、
妨害を入れるとなった場合にも、UC蒯越やR曹操といった決起系の妨害計略を持つライバルが揃っている。
計略効果だけ見れば憂国の謀略の方がそれらのライバル(国力3時を除く)より強力なのだが、
他の決起系で事前に国力を上げる必要がある上に、国力を消費してしまう性質を持つ憂国よりも
特に使用条件を問わない決起系妨害の方が単純に扱いやすく、後半に向けて国力を貯めつつ時間を稼ぐ戦略を取りやすい。
同時に登場した軍師の自分が優秀であることもあり、使用率は振るわないのが現状。

Ver3.59_2_Aになり、復興戦法等の調整で少しずつ安価で国力を溜める事が出来るようになってきつつある。
R盧植がランキングするなど、憂国系のデッキにも少なからぬ追い風が吹いているのは間違いのない所である。
全国で見かける事はほとんどないが、甘く見ると痛い目にあうカードの一枚であることを覚えておきたい。

フレーバーテキストの文を見る限り、どうにも憂国と言う言葉が似合わない性格なのは気のせいではあるまい。

軍師カード

【軍師漢006】R司馬徽

軍師名しばき とくそうなし
司馬徽 −徳操−「水鏡先生」の呼称で人々から敬われた名士。人物鑑定に長け、司馬徽に会って高く評価されたものは天下にその名を知らしめると言われていた。劉備が天下を握るために必要な人材に孔明と龐統を挙げたのも司馬徽である。

「ほっほ、よいぞよいぞ〜!」
兵略兵力増援味方の兵力を回復する。
属性:天
上昇速度:早
効果時間:一瞬
装備可能兵書:同盟締結、士気上昇、速度上昇、再起興軍
装備可能秘伝書:知昇+知昇、同盟+速軍、士気+再起
陣略知略昇陣味方の知力を上げる。
属性:地
上昇速度:早
効果時間:長
装備可能兵書:兵力増援、攻城強化、再起興軍、士気上昇
装備可能秘伝書:増援+拡大、士気+延長、知昇+知昇
Illustration : ハマサカキミオ


Ver2からは増援の法が引き継がれる。

奥義は一見地味な増援と知略陣の組合せで、汎用性・回復量の高いC郭図と比較してしまいがち。
しかし司馬徽最大の特徴として、兵書(秘伝書)に非常に有益なものがあるという点が上げられる。
具体的には兵力増援に兵書「同盟締結」、知略昇陣に秘伝書「知昇+知昇」が付く。

兵力増援の「同盟締結」は、漢軍では他に汎用性の低いC十常侍の転進防柵と漢では使いにくいR逢紀の集中増援にしか装備できない。
しかし兵力増援ならば、戦乱→増援(同盟)→戦乱という、いわゆる赤青赤による攻めが可能。
また、兵力増援に秘伝書「知昇+知昇」が装備できるのは司馬徽だけであり、
デッキ構成によってはこちらも選択肢に入るかもしれない。
なお効果時間に【並】と記載されているカードがあるが、実際には上記の通り【一瞬】である。

知略昇陣の秘伝書「知昇+知昇」も、Lv.Master前提とはいえ短時間ながら知力+5を実現できる。
また秘伝書が無くとも、漢ではもともと高武力中知力の武将が並ぶデッキが多いので、
知力+3でもダメージ計略や妨害への耐性が跳ね上がって安定感が格段に増す。
また各種単体強化やその他のサブ計略の威力をあげることができるなど、強化系カード中心の漢では手が回らない点に支援が可能である。
ただし、漢の計略は国力や最大士気に威力が左右されるためそちらの調整が優先されがちなので、知力上昇の需要自体は少ない。
明確な目的が無ければ使う機会は少ないかも知れない。

いずれにせよ今までの漢軍に不足していた要素を強く持つカードであるはずなのは間違いない。


【軍師漢007】SR沮授

軍師名そじゅなし
沮授袁紹配下の軍師。献帝を迎え入れる策や、官渡の戦いにおいて持久戦を行う策など、数々の献策を行うも、袁紹に採用されなかった。官渡の敗戦で曹操軍に捕らえられるが、袁紹への忠誠を貫いて、曹操に降らなかった。

「貴殿のために誠心誠意、策を献じましょう…」
攻略戦乱猛攻味方の武力が上がる。範囲内の味方はさらに武力が上がる、ただし、最大士気が下がる。
属性:地
上昇速度:並
効果時間:並
装備可能兵書:再起興軍、防柵再建、速度上昇、兵力増援
装備可能秘伝書:速軍+再建、増援+増援、士気+迅槍
兵略再起興軍撤退中の味方の復活カウントを減らす。
属性:人
上昇速度:早
効果時間:一瞬
装備可能兵書:士気上昇、知力上昇、兵力増援、速度上昇
装備可能秘伝書:士気+増援、速軍+櫓設、増援+知昇
Illustration : 那知上陽子

袁紹配下随一の忠義の士が軍師として再来。
武将の自分とは方向性が大きく異なるカードなので、名義問題で困ることがほとんどないのがうれしい。

攻略は英傑号令級の武力+5を受ける反面、最大士気-3・ため時間4c、効果時間7c程。
クセは強いが奥義としては破格の武力上昇の高さで、どんな漢デッキでも有力な選択肢である。
逆境計略をメインにしたデッキならば、士気を使わずに最大士気を一気に下げられる貴重な手段であるし、
終盤、最大士気に大した意味がなくなってきたときや、戦乱で最大士気が減りすぎて計略が使えなくなったときなど、
逆境にこだわらなくてもデメリットを軽減できる場面や状況は多いので、上手に使っていきたい。

武力上昇は高いとはいえ効果はそれだけなので、速度差や他の特殊効果で凌がれる可能性は高い。
特に攻略の範囲に部隊を密集させなければならないうえ、発動までの溜めがやや長いため相手にその瞬間を狙われやすい。
敵の超絶強化、ダメージ計略、妨害などに十分注意を払いつつ、高い武力上昇を生かせるよう戦況を作っていく必要がある。

一方、兵略は漢軍では2枚目の再起興軍。
R蔡文姫に比べ、成長レベルが高いうえ兵書に速度上昇が付けられるので、再起が目当てなら沮授に軍配が上がる。

袁紹旗下において、審配と並び気骨ある忠義の文官として描かれているのだが、
ここまで美麗に描かれた沮授は珍しく、その声と絵のインパクトは必見である。

【軍師漢008】R逢紀

軍師名ほうき −げんと−なし
逢紀 −元図−袁紹が董卓の暴政に反揆して以来の謀臣。古参の配下ということもあり、袁紹から重用された。韓馥から冀州を奪い取る策を成功させ、河北を統一する基盤を作るが、讒言が多く他の参謀との仲違いが絶えなかった。

「ふむ、勝てば良いのだろう?」
攻略精兵攻勢味方の武力が上がる。範囲内の味方はさらに武力が上がる。
属性:天
上昇速度:並
効果時間:並
装備可能兵書:再起興軍、速度上昇、士気上昇、兵力増援
装備可能秘伝書:同盟+速軍、増援+突撃、士気+迅槍
兵略集中増援味方の部隊数が少ないほど多く兵力が回復する。
属性:地
上昇速度:遅
効果時間:一瞬
装備可能兵書:再起興軍、士気上昇、突撃強化、同盟締結
装備可能秘伝書:士気+再起、武昇+櫓設、同盟+突撃
Illustration : 塚本陽子

史実では郭図と並ぶ問題児軍師だった男が、軍師カードとしても登場。
武将カードの自分と比べ外見が若々しく、そのギャップにビックリした人も少なくないだろう。
ボイスも中々かっこいいと評判である。

精兵攻勢は武力+1で、範囲内の味方はさらに武力が+2上昇し、計武力+3の効果を持つ。
戦乱猛攻ほどの上昇量ではないが最大士気低下という副作用が無いため、
R袁紹(Ver3.1)等の戦乱系計略や決起系計略と組ませるならこちらのほうが使いやすいだろう。
また、名前が被らないため憂国の戦計デッキにも入れられるのは大きい。

兵略は集中増援。
漢軍には高コスト武将が少ないため、少枚数デッキに兵力増援の強化版として採用するという起用法が難しい。
戦乱や決起計略などで消耗戦をしかけ、高武力武将を含めた小枚数が生存しているという場面を意識して作っていくことで生きてくる奥義だろう。
また5部隊でもそれなりに回復する(Lv15で30%程度)ので、場合によっては5枚構成のデッキで使うことも考えていいだろう。
漢軍にはSR献帝という強力な復活計略持ちがいるため、部隊数が減ったところで奥義使用→献帝の計略で復活、といった使い方も良い。
また、兵書に同盟締結が付くため逆境系計略や混色デッキとは相性が良いといえる。
逆境の神速行と言った強力な計略も増えたので、それを狙って使うのもありだろう。

定番カード

  • コスト3
    • このコストに武将は追加されていない。
  • コスト2.5
  • コスト2
    • UC王子服 騎兵 7/5 乱・軍 天属性
      国力を維持したまま武力を上げられる計略の使い手。
      決起系デッキのお供に。
    • SR張郃 騎兵 8/4 勇 天属性
      最大士気が減少する漢号令デッキや逆境デッキに好相性な主力アタッカー。
      素のスペックも非常に優秀なので使い勝手がいい。
  • コスト1.5
  • コスト1
    • SR曹皇后 弓兵 1/7 柵・魅 天属性
      武力は低いが柵弓で魅力付きとスペックは良好。
      計略はいわば決起の勅命で、低国力でも効果は大きいが決起系としては消費士気が多目なのが玉に瑕か。

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