特捜戦隊デカレンジャー：Episode.08 レインボー・ビジョン

『特捜戦隊デカレンジャー』Episode.08 レインボー・ビジョン

ぶっちゃけ薔薇の花が邪魔臭いなー、とは思うんですよ。

バックにねー、いいシーンなのに描いてあるわけなんですよ、わさわさっていうか一面バックプリントみたいな感じで。黄色いですね（そーいやジャスミンちゃんはイエローだったっけかな）。元々がちゃがちゃとした画面構成の番組で、今までもよくやっている演出というのならともかく、どーしても違和感があるわけじゃないですか。
しかも、感動せんかい！　といった調子に音楽もー。
その上で台詞廻しが一言一句、ボス→ジャスミンちゃんの時と同じ。

これ、なぁ、微妙なラインだったんじゃないかと思うんだよなぁ。
「子どもを抱き締めてあげて下さい」ていうＣＭ聞ーたことがあるんじゃないかと思うんですけれども、あんな感じというか、「抱き締めている」んですけれども、強引っつーか、上から与える愛の形なんですよね。
そーして、別のところから引っ張り出すわけです。

宇宙に逃げたいっていう子を、無理矢理引き寄せて抱き締めるんですよね。

前作での『アバレンジャー』での子ども回は、なんというのか激励だったんですよね、上でもなく下でもなく、同じ目線同じ立場で声を投げかけた。そしてすごく全体的にあっさりと作ってあったような気がする。あれも好きだったんだけど、これもこれでいいような気がするなぁ。
彼女のってわけじゃなくて、多分、「誰かが愛しているよ」という。ｗ


それにつけても、ダゴネールはつくづくとヲタだと思います。
いや、目がぐりんぐりんなのにちっとも可愛くないアレ。
まあ壊滅的に名前を覚えないくせに（あ、でも最近ウルトラ怪獣の名前を覚えるようになりました）、名前覚えてたりしますがね。
大人なのに甲高い声とか、趣味がフィギュア集めとか（いろんな星の人間を人形に変えてコレクションするんだってー）、私は女ヲタだしフィギュアは眺める程度なのに時々妙にさっくりと胸に突き刺さるのはなんで...orz

――金でなーーんでも手に入れてやるんだもんねっ。

あと努力も否定してたよーな気もするなぁ。
んでも案外、宇宙に行きたいっていう小学生くんのことは本当に連れて行くんじゃないのかなぁ、とほんのり思ってみたりするんですよ。
あんまり酷いってなこともしてなかったしね。
いや、利用するためだってぇのはわかってるけどね。

ところでどこでお金を手に入れたんでしょーかね。
遺産かなんかかなぁ。それともなんかすごい特殊能力があったりするんでしょうか、今は数万年働いての楽隠居だったりしてね。なんせヲタだし。
てゆーか、テレポート能力のある小学生くんなんて、どーやって見つけたんでしょうか。
それだけの金と采配があるのに、なんで望みはちっさいんでしょうね。
しかし被害は馬鹿になんないけどな。
別に人命（余所の星の場合はなんていうんでしょう）に関る趣味を持ってなきゃ、無害っぽかったような気もするなぁ。
いやいや、別に庇ってまではいませんよ！


このダゴネールは特にデカ面子と絡みませんでしたね。
まあそもそもそんな説教がどうとかってわけでもありませんが、犯罪は駄目だよって警察が言うのは説教以前のことだしな。

んで、そんな性格なので腰も重く戦闘はしませんでしたものでー。
替わりに傭兵を雇ってました。

前話でジャスミンちゃんが不屈の精神で立ち向かってましたね（しかし相変わらずあの手シーンは苦手だったりｗ）（だからって文句は付けませんともさ）。
なんか強いらしいんだけど、ギミックに走りがちのデカレンジャーだとわかりにくいよ。
銃の精度がいいとか威力が強いとかのほうがわかりいいよなぁ。
いっくらなんでもバンちゃんみたくに傭兵に見せ場作るわけにもいかないしな。
ちょーっと雰囲気で誤魔化してたところはあったような。
エピソード単位っつーか演出で強く見せるってのも実際の敵は違うから難しいよなぁ、なので結局、もったいぶった登場とかで表現することになるわけか。


でもまあ、ぶっちゃけ少年とジャスミンちゃん回だしいいんだけどね。ｗ
彼らは超能力者でつながっていた、ということですけど。
なんていうのかなぁ、そうでなくてもいいんだろうなぁ、と。前半でも書いてますけれど、
ジャスミンちゃんを抱き締めたのだって宇宙人のボスだったしね。

ちーと説教臭くてもこういう話があるのは好きです。
（毎回だとイヤだけどさー。）
なんていうのかなぁ、特撮ヒーローが本来の役目というか、本来のターゲットを見失ってしまったら詰まらなくなってしまう気がするんだよね。
子どもに本当に届くのかどうかは知らねーですけどな。ｗ