ウルトラマンネクサス：Episode.20 追撃〜クロムチェスターδ〜

『ウルトラマンネクサス』Episode.20 追撃〜クロムチェスターδ〜

この番組を一言というと「面倒臭い」んだと思いますヨ。
なんていうのかやたらと回りくどい。ややこしい。
嫌いではないんですよ、だってそこから導き出されるテーマはいつも案外シンプルだから、最終回に向かってというわけでもなくて、わりと常に結末は簡単なんだ。
（ＴＬＴとイラストレーターが謎なのはあれはあれで別の意味でシンプル。ｗ）

どうでもいいけど孤門くんの中の人って「姫矢さん」好きだよねー。
（どうでもいいのか。）
巻末おまけでうずくまって生身アクションをぼけーと見惚れてたのでさすがに笑いました、いや知ってたけどさぁ、つーかそんなこと言ってたような気もするけど、多分孤門くん（中の人ね）てウルトラマン世代だよね。
なんとゆーのか、ウルトラマンとして姫矢さん好きなんでないかなぁ。
またあの人のシンクロ率も並大抵じゃなかったしな。。。

ところで前回今回、次までが次元を行き来するスペースビーストが相手です。

ネクサス＝姫矢さんが戦う時に作ってるのも別空間なので、もともと概念がないというわけでもないんですが、あれを単にお約束と見るとちょっとわかりにくい設定かもしれないっすね。実際、メカニズムなんかはほとんどブラック・ボックス状態。
ヲタですけどそんなんは追求したくない。


なんかねー、背中にでっかいクリスタル背負っててねー、それが原因らしーんだけどねぇ、まあある意味でそーいうわかりやすい道具立ては許さないでもないですよ、でも基本的に自然生物なのに（設定が）なにがどーしてそうなるんじゃい。
というのは特撮の半分くらいにおいて無意味なので諦めるとして。

とにかくそんじょそこらではない逃げっぷりなわけなので。
どーやって補足するか、という時に、この人たちはウルトラマンなネクサスさんが作ってる空間に、なんてことはまあまず考えないわけですよ。頼るって思想がほぼナイ。
イラストレーターはネクサスさんが利用できるって気付いてるけどね。
ナイトレイダー隊員たちへ説明する時には出没の可能性あり、というくらいにしか言ってないし、たまに完全に無視る。どうも意図がわかりにくい人です（いい意味で）。

じゃ、行動を予測するためにどうしたかっていうと。

温泉街を封鎖して、その場にいた人らに避難勧告を出しませんでした、スペースビーストたちは基本的に人間を捕食するので要するにとどのつまり「餌」。
なので怪獣がそこに向かうという寸法。

もちろん無闇に犠牲にするつもりはなかったみたいだけどね。
つーか、見失ったほうがはるかに犠牲者は増える、という理屈はあるわけですが。


前回の引きから今回に掛けて、「なんで民間人がいるって言ってくれなかったんですか！」という非難がされてます、さすがにそーなるわなぁ、今回は完全に裏目に出ちゃって戦闘区域に人が入ってきてしまうという始末。
さすがに目の前の人間を巻添えに出来んだろう。。。
（少なくとも、それならそれなりの訓練や覚悟ってものがあるべきだ。）

それでも今回も前回も別に暗くない。
さーて、なんでだ？　というと、争点がはっきりしているせいなのではないのかと思うんですよね、それに隊員たちが直接反論した、というよりいくらなんでも反論するべき極端な状況になっていたわけです。

なにが問題だったのか、見える、というかね。
少なくとも隊員の意見くらいは一致してるしな。
なんていうのか、それほど極端に今までより状況が好転したというわけでもなく、むしろなんとなく非人道的だった≪ＴＬＴ≫（ティルト）の方針があからさまになったんですけれども、それでも隠されてるよりはマシなんだということなのではないかと思います。


あと、前回のカメラマンが撮った画像のフィルムを。
（怪獣ｖｓナイトレイダー隊ね。）
根来さんが（姫矢さんに付きまとう、と思いきやわりと友情片思いなんじゃないかこの人、とだんだん思えてきたジャーナリスト）現れて、ぱーっと助手の手から奪って逃げてしまった時に。

「大丈夫、あの人なら絶対公表してくれる」

という念の押し方をした姫矢さんのすざましいズレっぷりに痺れました。
どこにいらしたんですかアナタ、つーか露骨に避けてませんか。
いやあんまり知り合いに会いたくないんだろうけど。

いやあの、助手にとってはとりあえず形見、てかそれ泥棒、、、つーかその超ピンポイントな信用の仕方って一体何？！
（つーか信用の括りに入れていいものかどうか。）
姫矢さんてそうは見えないけどシニカルだよなぁ。