ウルトラマンティガ：第32話「ゼルダポイントの攻防」

『ウルトラマンティガ』第32話「ゼルダポイントの攻防」

ゼルダガス、つー、なんか超絶なエネルギー物質を巡る話。

しかし個人的には博士の娘さん。
あの子の笑顔と喋り方がものごっつ怖かった...orz

おかげで、わりと普通のいい話系だったにも関らず、最後の最後まではらはらさせられっぱなしの上結局なにごともなく。
「いい話」的に終了した時の脱力っぷりたるやすざましかったです。
や、これは多分私の感性が悪いという話なので、批判ではないんですが。
（そのせいで一部判断が狂ってることはあるかもしれませぬ。）

しかしこう、要するに怪獣との攻防の真っ最中に「ゼルダポイントから進路をズラせ」という上層部の物言いがありましてね。
おお、ついに理不尽系命令か、と思いきや、緊急事態なので説明してる暇がなかったというだけのことで（てゆか、副隊長とダイゴくんが怪我してたけど実際そこが爆破してたら周辺被害が半端じゃないという実に理に敵った展開だったもので）、ちょっとだけ残念なようなほっとしたような。

一般隊員にも最終的に話が下りたんだよな、あれあとで。
やっぱりイルマ隊長いいなぁ、つーか、防衛隊の雰囲気はやっぱりどうしても隊長が背負ってる部分がありますね。隊長の存在感があるほうが（いい人かどうかはちょっとこの際抜いておいて）、防衛隊全体がいい感じだよね。


ゼルダガスが開発者の娘さんを巻き込んでの事故の後。
保管されるようになったのがゼルダポイント。

そしてなぜかそこに執拗に向かう鳥怪獣。
この怪獣との攻防と、開発者の博士との確執なんかのエピソード。

とりあえず、ゼルダガスの設定廻りには食指が動きませんでしたヨ。
オーバーテクノロジーというか、どっかから物質だけが不意に湧いて出てきたかのようなというか。
ショックで爆発してしまう上に、ほんのちょっとの量でものすごいことになってしまうという設定はわりと定番なのでそれは踏まえられましたけどね。数キロ程度だったっけかなぁ。

ただ、そんなに危険なのに試験管に入れといていいんかいなというか。

しかしなあ、その後のゼルダポイントの超が付きそうな厳重な管理体制を見ていると、話を作った人らにその感覚がなかったとは思えないし（ちょっと脱線ですが）、となるとあの博士の認識の甘さという話になってしまうのかなぁ。
ニトログリセリンとか考えると（単体で爆発しまス）。
あれは病院では棚で管理してるし、そのくらいの威力と考えていたってことなのかなぁ、なんかちょっと完全にしっくり行くかというとちょっとなー。

風吹いて爆破って、いくらなんでもさすがに不注意すぎっつーか。
もうちょっと否応なしってほうがすっきり見られた気はします。まあ画面的には奇麗だったし、「何者かの企みの結果」だとさすがにテーマ違ってきちゃいそうだったし、娘さんにもなんの責任もないってほうが良かったとは思うけどね。
もうちょっと、甘く見くびってたレベルが低かったほうが良かったなというか。
全然威力弱くても、あれじゃ火災にはなるよなレベルの不注意ではねー。


というか、博士さんにあんまし触れてない気もしますが。
今回は初っ端の戦闘でダイゴくんが負傷、副隊長が重症を負ってしまいましたもので、シンジョウさんとかぴりぴりしてました。ホリイさんなんてのは研究者だしでちょっと気持ちがわかるっぽいんだけど。

博士が研究を続けてるって聞いて噛み付いてたりね。

で、それが「ゼルダガス」をなくすための研究だと知って、さすがに大反省。うむ、その研究には別に噛み付く必要ないよな、さすがに。
ちなみに話の先を考えながら見たりしないので、私もその時点で「あー」と思いました。うん、言われたらわかるんだけど、言われないとわかんなかった。；
（「なくす」研究ってのがちょっとね。）


んで、鳥怪獣も実は娘さんが可愛がってた鳥の成れの果てで。
「彼」の目的も結局のところ博士と同じだったというそういう話。

まあ、責任とか過去の重みとかは結構良かったんですが、とゆーか博士は良かったんですが、なんか展開がファンタジー入っちゃって「えー？」というのは否めない気がします（個人的にですが）。博士が地に足をつけていた感じだったから尚更なのかなぁ。

画面は一貫してすごく奇麗だったし。
そこにある感情にも納得がいったんですけどなんでかなぁ、うーん。