ウルトラセブン＃２３「明日を捜せ」

『ウルトラセブン』#23「明日を捜せ」

最初タイトル見た時に抽象論かと思いました。まる。

私の抽象表現嫌いは基本的に漫画と映像に限定されている上に、映画は映画でやっぱり除外しているんですが、概ね特撮では「シリーズ全体でもってちょっとずつ」（これはこれでやっぱり好き）以外はほとんどアウトです。
子ども向けなんだもん、やっぱりさ。

しかしこの話の場合。
占い師たんが占いをするがことごとく外れる→「明日爆発するんです！」。
→「よし明日を探しに行こう」（キリヤマ隊長）という、具体的なんだか抽象論だかよくわかんない過程を通った結果、少なくとも苦手だとは思ってません。
しかしなんかぎりぎりで、かなりどうでもいい話に成り果てた気はします。。。
（ちょっと思い出したのがティガの鬼人の回。）
いや、なーんか面白くはあったんですけどね。
突っ込みどころとかわけわかんないところとか、そもそも宇宙人なにしとんねんという疑問はあるものの、これはこれでたまにはありかなと。

ただ、セブン（もしくはティガ・メビウスとか）みたいな、完全に明るい方向性じゃなかったらちょっと許せないっていうかｗ　具体的にはネクサスや新マンでこのエピソードがあったら血を吐くかもしれません。
（そこまで苦手じゃなくても。）
つか、襲われてたのは本当なんだから基地には置いてやれよ！


まず、とあるトルコ帽（でいいんだっけ？）の男がなんかよくわからんものに襲われてました、どう見ても少なくとも一般人じゃない。
そこに行き会いましたウルトラ警備隊。

拾って帰りましたら、予知能力者だと言いました。
水晶占いと超能力者って違くない？　というのはあくまで個人的な感慨でしかないんでしょうか、まあとにかく、警備隊の上位組織が持ってる武器倉庫が爆破されるとか（その倉庫の情報は一般人は知らないらしいのである程度は信用された模様）、山に宇宙人が降りて来たーっ、と喚くものの毎回空振り。

そもそも襲われてたのはそういう能力があるからだってんですね。

で、最終的に基地から放り出されてしまうことになるわけですが、、、なにも予知を出すたびに大々的に捜索しなくても、そしてそれが外れたからって襲われてたところを目撃した人を帰さなくてもというのが正直本音ですよ。
ベッド一つ占領するくらいで基本的には無害じゃない！

まあ、ウルトラ警備隊自体が結構適当っていうかそういうところがあるから、本気でどうかと思うまでには至らなかったけどさー。
上にも書いてますが、番組によっては気分悪かったかもなぁ。


でも、なんかキリヤマ隊長だけが彼を信じ、占い自体はともかくとして「明日起こるんです！」というそれ自体は破れかぶれの内容に従って「明日を探しに行って来る」と。
有給を取って調査に出てくれましたよと。
どっちかというと、占い師たんの身辺にいてあげたほうがいいんじゃないかとか。
彼のこと信じてるのなら、別の占い出して貰ったほうがいいんじゃないかとか、よくよく考えたらそこに至っても突っ込みどころだらけなんですが。
それでもなんか悪くなかった。

や、なにが面白かった、みたいなことが明言できるわけでもないんですけどね。
正直、なんじゃこれ、と叩かれてても擁護しない自信もあるしー。

そもそも宇宙人の記憶が占い師たん襲ってたことしか残ってないしな！
ウルトラ警備隊から放り出されたあととか放っときゃいいのにとか思いませんか、てゆか、視聴者には「彼が正しい」ことがなんとなく伝わる構成でもあるのか。
そしてキリヤマ隊長も彼を信じてる、と。
そういう視点に立ってみると、胡散臭い言動の軽い占い師ってのも良かった。

キリヤマ隊長が、部下を巻き込む気がない、という態度だったのもいいし。
自分の能力を密かに疎んじてた節のある（ことが後になって判明してきた）占い師たんが、周囲を説得する能力を全く持ってなかったのも、考えてみればそう不思議なことでもない。なんだかんだと言って、それなりに無理はなかったんかもしれないです。
（無理があったのは話の組み立てというか流れというかな。）

しかし、宇宙人の侵略話かと言ったらそんな気はせず。ｗ
たまにならいいけど、こういう話ばっかりになるのはちょっとなー、という気がしますよ。占い師たん嫌いじゃないけど、完全に話食ってたよ！

そして倉庫は爆発してどかーん、キリヤマ隊長も怪我しましたよと（予言通り）。
能力も襲われたショックで失ってしまってメデタシメデタシ（だったようだ）。
よく考えたら占い師たん、微妙に役立たずｗ（仕方なかろう）