iPod touch / 10.欠点・改良点


iPod touch

発展途上

既存のiPodファミリーと大きく性格の異なるiPod touch故未熟な部分が多いと感じる。いままでも欠点を述べてきたが、ここで簡単に欠点と求める改善点を列挙してみようと思う。

  • ソフトウエアロックは使い勝手が悪い。ハードウエアロックに変更すべき。参照:iPod touch/6.Music
  • メモ帳もiTunesを通して同期してほしい。
     iPod touch/5.シンクロで述べたEvernoteはメモであろうが大概のモノは同期できるが、オフラインで使えないのが欠点。
  • Spotlight【スポットライト】を標準装備して欲しい。
     Palmは標準で自分のPalmのなかからテキストを検索できる機能があった。iTunesに該当するPalm desktopでも同じことができた。iPod touch内のデータを検索する機能は是非とも欲しいところ。そのうちGoogleが開発して提供してくれそうな気もするが。
  • 赤外線・ワンセグ・QRコードが無いのが使えない(と、既存のケータイユーザーはiPhone 3Gに対して不満を述べている)
    自分としては使っていない機能なので必要ないが、iPhone 3Gに乗り換えたいケータイユーザーにとっては重要なことのようである。
  • ポッドキャストを良く使うが、iPod nanoの時は連続再生ができたけれどそれができなくなっている。なにか設定方法があるのだろうか? ただし早送りすると飛び飛びの再生ではなく早口での再生に改良されたのは良かった。
  • Appsをアップデートするとアイコンの位置が変わってしまう。(OS2.1で改良されたかも。)

既存iPodとの相違点

今までのiPodとiPod touchの大きな違いは?といえば、Multi-TouchというUIもあるが単体でインターネットに繋がるという点だと思う。iPod touchにはいくつかAppが標準で用意されていた後アップデートで「Mail」、「Maps」、「Stocks」、「Weather」、「Notes」が追加された。この追加された標準Appのうちネットに関係ない(オフラインでも使える)のは、「Note」だけだ。初期のApp「YouTube?」もネットに繋がっていないと使えないし、「カレンダー」、「連絡帳」もWi-Fiなどを通してPCと同期した方が利用価値が高い。オフラインで使える標準Appは「時計」、「環境設定」、「ビデオ」、「計算機」、「音楽」、「写真」だけだ。App StoreがスタートしてからはAppを追加できるようになって、それらはやはりオンラインを前提としたAppが多いように思える。
追加された標準Appがほとんどネットを前提のAppであることを考えると、発売当初のiPod touchは単体でiTunes Storeからコンテンツを購入できる+Safariによるブラウジングのが既存のiPodとの違いであったが、追加標準Appで完全にネット端末になったと言える。つまり、iPod touchを購入・使用するのなら、ネット環境が無ければ意味がない。

それとデバイスの使い方として他のiPodファミリーは皆片手で操作することを主としている。両手でも使用できるが一般的な使い方としては片手で操作だろう。しかしiPod touchはどうしても片手の操作だけでは不便な時が多くある。Youtubeを見ているときなどは片手でiPod touchを持って片方の手で操作するようになるだろう。ゲームなど追加Appsは両手を使ってというのは良いと思うが、音楽などの標準アプリが そうだと他のiPodから音楽プレイヤーとして乗り換えてきた向きには使いづらいなぁと感じてしまう。Multi-Touch操作によって、やっとPalmのスタイラスを使うスタイル=両手を使った操作から進歩したかに思えたがそうでは無いのは残念。

WEBアプリのオフラインでの使用を期待する

と言っていたら、GoogleがGoogle Gearsなるものを発表していた。

Google Gearsは、手っ取り早く言うとオフラインでもつかえるWEBアプリを実現するためのツールらしい。(参照:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20070911/281630/

+++転載

例えばGoogle自身がGoogle Gearsの最初のサンプルとして紹介したのは,RSSリーダーである「Google Reader」のGoogle Gears対応版でした。このWebアプリケーションではオンラインのときに指定されたサイトからRSSを集めてきます。通常ならば次に起動したときにも,また指定サイトからRSSを集めてくるという通信動作が発生します。しかしオフラインモードでは通信は発生せず,前回取得したRSSの内容を表示するという仕組みです。最新のRSSフィードを取得したい場合にはオンラインにして再度取得させます。ものすごく単純に言ってしまえばキャッシュをローカルに持っているんだと言えなくもありません。しかしWebアプリケーションというものはオンラインで使用される物だという設計になっているため,通常はキャッシュを保持しておくということそのものができないわけです。

+++転載

Googleはブラウザ上でワープロ文書や表計算シートが作成できる「Google Docs & Spreadsheets」など、これまでに多くのウェブアプリケーションを無料で提供してきた。ただ、これらのサービスはネットワークに接続していないと利用できないという大きな弱点があった。Google Gearsはこの弱点を補う技術だ。この技術により、Docs & SpreadsheetsはMicrosoftのWordやExcelに対するの競争力を高めることになるが、GoogleではDocs & SpreadsheetsがGoogle Gearsに対応するかという点については明らかにしていない。

 Google Gearsに対応したウェブアプリケーションはデータをクライアントPC側に保存し、定期的にサーバと同期する。このため、地下鉄の中などネットワークが切れやすい環境であっても常時接続しているのと同じような感覚でウェブアプリケーションが利用できるようになるという。

+++

なるほど。iPod touchのWEB AppsもGoogle Gearsを使ったAppsになると良いですねぇ。


*1 そうすればムフフ♡のデータも他人に見られなくて済むし。