Macchina / 1995-2-3


Macchina

Alfa! Alfa! Alfa!

アルファロメオ。なんて良い響きなんだ。口にするだけでイッてしまいそうじゃ。

 たまたまその創刊2号には『BMW328i VS アルファロメオ155V6』と『ジャイアントテスト:4台の欧州スポーツセダン』が記載されていました。最初は、

なんだこの155ってのは? ヘンテコリンな形のクルマだなぁ

とか、

なんだ155はFFかよ。やっぱクルマはFRだぜ

位にしか思っていたんです。*1

 ところが『エンジンでする美食の極み』『155でだったら渋滞にハマっても楽しい』*2云々を読んでいるうちに、”なんかこれ良さそうだなぁ〜”と印象が変わってました。

私事ですが*3、数は少ないけれど、今まで乗ったクルマの中でオッと思ったのは先ほどのユーノスロードスターだけでした。最近の国産車は普通に乗るだけだったらなんら過不足ないけれど、運転しているって言う感じが希薄ですよね。特に2輪に普段乗っていると、クルマは単なる一つの移動手段って感じが強い。だけどロードスターだけは、試乗して最初の街角曲がったときに”これは今までのクルマと違うぞ”と感じました。

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 でもロードスターは2シーターです。155なら4ドア(これなら彼女からもう文句は出まい)だし、エンジンは『これより上は、おそらくフェラーリをもってくるしかない(V6)』ですから、俄然興味がわいてきます。フェラーリですよ、フェラーリ!

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 さらに、もう少し知りたいな、ということでバックナンバーで創刊号を買うとそこには『イタ車特集&アルファ155特集』が! さらに姉妹誌Tipoの別冊バイヤーズマニュアル=イタ車特集を手入れた頃にはすっかりハマっていました。*4 155に。ホント95年の1年間はバイク関係の本が減り、クルマ関係の本ばかり購入するようになっていました。

思いは募るばかりであった。*5こうなると、ナマで見てみたい、触りたいとなりますよね。もうすっかり異性に対する恋愛感情といっしょ。あの娘のことをもっと知りたい、デートしたい、と同じ。しかしディーラーへは行きづらい。行くとセールスマンがうるさいし外車と言うだけでオイラにとっては敷居が高い。う〜、どうしよう...。

 そんなこんなで年明けた96年、運良く晴海で輸入車ショーが開催!!されるとの情報がもたらされた。

これは行くきゃない!


*1 大体オイラは”日本で乗るなら日本で作られたクルマが一番にイイに決まっている”、”外車なんて高いだけ。イタ車? とんでもない。そんないつ壊れてもおかしくないクルマなんて....”とずっーと思っていました。
*2 ライダーは渋滞苦手ですから、これは注目に値します
*3 さっきから私事だって
*4 「憧れの1台を買おうか、どうしようか悩んで崖っぷちに立っている人を、あえて後ろから突き落とそうというコンセプトは不変です」編集後記より。 :d
*5 この頃には”外車=壊れる”と言うマイナスイメージは”キカイなんだから壊れて当たり前”という開き直りとも言える考え方に洗脳されていた。う〜ん、おそるべしティーポ。