Debian GNU / Zorin OS Lite


Debian GNU

LaVie? J LJ730/LG を VistaとLinuxのデュアルブートにする

pclj700lh.jpg

2008年の2月に発売されたNECのラップトップモデルを頂いたので再セットアップする。

MSのVistaへのサポートは既に終了しているのでまるごとLinuxに載せ替えても良いのだが、Windowsしか使えない人が居たりするケースも想定しLinuxとのデュアルブートとする。

普段はLinuxを使い、どうしてもWinじゃなければ…というときはセキュリティに不安はあるもののVistaを使用する。

2019/2/ 記

機種概要

Core 2 Duo U7600や1GBメモリを備えた堅牢ボディの12.1型液晶搭載ノートPC (Office)

仕様

  • 型番 PC-LJ730LG.
  • 型名 LJ730/LG.
  • 発売日 2008年02月28
  • 12.1 インチ
  • WXGA (1280x800)
  • Core 2 Duo U7600 1.2GHz/2コア
  • RAM 1GB
  • HDD 80GB?
  • Windows Vista Home Premium

Linuxのディストリビューション

何分古い機種なので軽くて日本語設定等が楽ちんなのをリサーチすると

Zorin OS Lite

というDebian系Ubuntuベースのディストリビューションがヨサゲである。

Windows7を模したデザインとあるが、設定によってはmacosライクにも出来るというのも気に入った。

Zorin OS Lite システム要件

Zorin OS 12.2 Liteのシステム要件 参照

  • CPU:700 MHz シングルコア
  • RAM:512 MB
  • HDD容量:8 GB
  • ディスプレイ解像度:640 × 480

LaVie? J LJ730/LG は十分その要件を満たしている


LaVie?再セットアップ(初期化)

頂いたPCなので既存ユーザーをユーザーを削除して新規ユーザーを追加したい、のだが、既存ユーザーのパスが諸事情により確認できない。つまり、ログイン画面から先に進めないので購入時の状態に再セットアップ(初期化=購入時の状態)する。

初期化のマニュアルはネットにあった。

http://img.gizport.jp/pdf/2012-11-16/22162.pdf

マニュアルにあるように電源オン後F11連打でリストア(リカバリ?)モードで起動して再セットアップする。勿論データは全て消去される。

新たにユーザーを登録しログインすると"おもてなし"使用によってデフォのアプリを色々インストールし始める(;´Д`)
何度か再起動させられるけど、気長にやろう!

おもてなし00.jpg
おもてなし01.jpg

Vistaのセットアップ

前ステップでとりあえずVistaは使えるようになっている。が、WindowsUpdate?が100個くらいあると言われる。(;´Д`)
WindowsUpdate?は時間が掛かるので、Linuxをインストールしたあとにゆっくりやることにする。

として、その前に

  • Wi-Fiが使えるようにする
  • Linuxをインストールする領域を作る=パーテーションを切る

というのをLinuxのインストールの下準備としてやっておいた方が良いようである。

ワイヤレスLAN機能をオンにする

コンパネからネットワークの接続でWi-Fiを選択しても一覧に表示されない...orz 調べたらデフォでは無線LANが使えない状態になっている(知らなかった)ので、使えるようにする。有線LANでも良いのだがケーブル引き回すのが面倒なので…。

Wi-Fi_ON.jpg

パーテションを切る

デュアルブートにするためには予めVistaでLinux用にパーテーションを作っておいたほうが後々幸せのようである。
調べてみると EaseUS Partition Masterというのがxpから対応しておりヨサゲである。

先に調べたZorin OS Liteのシステム要件から、ルート(/)は8GBもあればOKのようである。
そしてLinuxの流儀に従ってswapはRAMの倍ということなので2GB。
先に再セットアップしたCドライブのVistaの容量は20GBほど(Windows Update前)なので、そのへんを考慮して EaseUS Partition Masterで以下のようにパーテーションを切り直した。

partition01.jpg


/(ルート)用に12GB、swap用に2GBでファイルシステム=FAT32としてるが、Zorin OS Liteをインストールする時フォーマットし直すのでここではこのままでよろし。
あと、今回は/homeは別に設けなかった。

Zorin OS Liteのインストールメディアの用意

  • Zorin OS LiteのISOイメージをDL
  • ISOイメージをUSBメモリに保存

という手順になるが、その前にLavieがUSBメモリで起動できるようにBIOSの設定をする必要がある。

BIOSの 起動メニューでUSBの起動順位を一番上にしてもUSB起動できなかったが、こちらを見たらBIOSの詳細(Advanded)メニューのUSBレガシー機能を[使用する]に設定すればOKなのね。


Zorin OS LiteのISOイメージをDL

こちらを参考にして公式サイトからZorin OS LiteのISOイメージをDL。作業はLaVie?ではなく最新の早いPCでの方が幸せだと思います。
あまり古い機種にインストールするときはあえて古いバージョンを選択するのもあると思うが、自分は何も考えずにVer12.4LiteをDLしました。

ISOイメージをUSBメモリに保存

LaVie?でUSBメモリから起動する必要があるので、ブータブルなUSBを作る必要があります。この作業もLaVie?ではなくて 新しいPCで。

こちらではUbuntuをインストールしてWindowsとデュアルブートする方法が述べられていますが、ブート可能なUSBメモリを作成するのは同じなので参考にさせていただきます。作業の流れは以下の通り。

  • UNetbootin(ISOイメージからブートデバイスを作成してくれるソフト)をDL
  • ISOイメージを入れるUSBを用意してフォーマットしておく
  • UNetbootinを起動
  • ディスクイメージの選択の箇所に、DLしたZorin OS Lite の ISOイメージを選択
  • 保存するドライブに用意したUSBを指定

程なくしてブート可能なUSBメモリが出来上がり♪

Zorin OS Liteのインストール

いよいよZorin OS Liteのインストールである。USBメモリをLaVie?にさして電源をいれると(先に設定したとおり)USBメモリから起動する。

インストールウィザードには、[Try Zorin]と[Install Zorin]の2つのボタンがある。一気に[Install Zorin]しても良いけど、ここは[Try Zorin]を選択する。(まぁどちらでもOK!!)

01日本語設定

01日本語設定.jpg


その昔Debian(Woody)をインストールしたときは日本語なんてこの時点では出なかったような…。日本語が選択できるのですごく安心できる。

02無線LAN

02無線.jpg


先の設定でLaVie?の「ワイヤレスLAN機能をオン」にしてあるので、Wi-Fiが使えるようになっている。SSIDを選択してパスを入力してインターネットが使えるようにしておく。勿論Zorin OSをインストールしたあとにWi-Fiをオンにすることも出来る。


03インストールの準備

03インストールの準備.jpg


どのみちあとでアップデートするので両方共チェック入れておいて問題ないでしょう。

04インストールの種類

04インストールの種類01.jpg


一番上の『ディスクを削除してZorinをインストール』を選択するとWindowsが消えてしまうので、一番下の『それ以外』を選択

先にVistaのときに切ったパーテーション画面がでてくる。


04インストールの種類02.jpg


ところでこのあたりからインストールプログラムのウインドウがLaVie?の画面に収まり切らなくなってくる。(;´Д`)
いろいろウインドウを弄ったが適当なサイズになってくれない...orz
マウスカーソルをウインドウ左右拡大矢印(↔)がでるようにウインドウの端に持ってきたタイミングで左クリックしたままにするとウインドウを動かせるマウスカーソルに変わる。
クリックボタンを押したままの状態でマウスカーソルを動かしてウインドウ下のボタンがみえるように移動させた。はっきり言ってインストール作業で一番気を使って疲れる作業と言える。( ゚Д゚)ゴルァ!

なにかうまいウインドウ操作があるのかもしれない。あったら教えてほしいッス。

05インストール(パーテーション)

05partitionル-ト01.jpg


ここでどのパーテーションにZorinをインストールするか指定するのだが、勿論Windowsがインストールされている箇所やリストアが入っているところに設定してはいけない。

スクリーンキャプチャしながらインストール作業をしていたのでバックのDesktop がきたなくてゴメンね(^^;
05partitionル-ト02.jpg
05partitioスワップ02.jpg

この段階でパーテーションを切って指定して…と出来ると思ったが自分ではうまく出来なかった(ので、先にWindowsでパーテーションを切ったわけですね)

ルート(/)とswapをインストールするパーテーションをそれぞれ指定し設定する。ホントはホーム(/home)も別のパーテーションにした方が良いでしょう。

全て設定し終わると本当にこれでok?と聞いてくる。最終確認して問題なければ続ける。


05partitio最終確認.jpg


06国と地域

06国と地域.jpg


日本>東京を設定。

07言語とキーボード

07言語とキーボード.jpg


キーボードは109で良いらしい。


08アカウント

08アカウント.jpg


Zorin OSで使用するアカウントを設定。お好きなように。

09終了

09終了インストール.jpg


ほどなくインストールが進んで、終了のAlerts が表示される。

バックのDesktop がきたなくてゴメンね(^^;

Zorin OS Lite

再起動したけどなにやら文字がたくさん出てZorin OS Liteが起動しなかったら、指してあるUSBメモリを抜いてもう一度電源をオンにすれば大丈夫だと思う。

ブートローダーのgrub画面が表示されると思うが、何もしなければそのままZorin OSが起動する。やっぱりWindowsを起動したければWindowsを選択すればOK。

余談だが今までは電源オンの次にNECのBIOS出たタイミングでF11連打でWindowsのリストア(リカバリ?)ーモードで起動したが、Zorin OSインストール後はそれができなくなっている。ブートローダー?MBR?が書き換えられたからだ。
もっともWindowsのリストア(リカバリ?)ーモードで起動したければgrubの画面でリストアを選択すればOK!!

でも、やっぱり慣れ親しんだWindowsが良い、Zorin OSはアンインストールしたい場合は私の失敗談を載せておくのでそちらをみてくださいな。

Debian GNU/Zorin OS Liteのアンインストール

Zorin OS 日本語設定

以前のディストリビューションに比べ日本語環境が整っているようだが、こちらを参考に、メニュー > 設定 > 言語サポートでアップデートをかけて日本語環境を設定すれば普段使っているようにタイプすれば日本語が入力される。

わたしはそうとは知らずにインストール直後ブラウザで日本語を入力しようとしたら意味不明なひらがなの羅列が入力された焦った次第である。

おまけ

Zorin OS を インストールに成功したあとデュアルブートのWindowsはどうなっているのか?

partition02.jpg


EaseUS Partition Masterでパーテンションを切った直後エクスプローラーでみるとこうなっています。
これからZorin OSをインストールする領域とswapの領域を確認できます。(FとGドライブ)

しかし、Zorin OSをインストールしたあとではこのようになっています。

partition03.jpg


WindowsからはZorin OSは見えません。見えないということは誤ってZorin OSのファイルをいじってしまう危険性がないということです。