ヨコハマ


 ヨコハマは関東でも比較的第三次大戦の被害が少なかったが、国家崩壊の影響をもっとも大きく被ることになった地区である。

 国家の消失によって経済が崩壊したところに華僑資本が大量流入し中華街が拡大。最終的には日本人の生活区を飲み込むところまで成長した。
 そのためヨコハマ区は華僑勢力によって実効支配されており、日本人の自治政府はあるものの、ほぼ治外法権の状態になってしまった。特に華僑による日本人差別が多く、まともな職につくことがほぼできないため、日本人の暮らす区画はスラム化している状態である。
 教団はこの地区に暮らす日本人に移住を勧めているが、行く先がなくそのままここで暮らしている住人が大半となっている。