※このページにはネタバレが含まれています。
場所を知ると「巡礼」したくなるのも人情であるが、いくらアニメの舞台だといっても、それ以前に実際に住んでいる地元の人の生活の場であることを忘れずに。
別作品の話であるが、「巡礼」が加熱する余り訪問者が警察の職務質問を受けるところまで発展、編集部が異例の自粛声明を出した例もある。
「まじぽか」の場合、公園など公共の場所が多いので多少の集団でも迷惑をかけることは少ないと思われるが、中には住宅地の中や病院もあるので注意は必要である。訪問は常に節度を持って行いたい。
背景制作の「草薙」が練馬区栄町にあるためか、背景のかなりの部分を練馬区内に取材している。
本放送終了、DVD-BOX2発売時点で江古田・光が丘・谷原・高野台・石神井が確認されており、中でも特に光が丘が多い。
この理由として、「がらくたはうす」の場所が練馬区光が丘周辺に擬制されていることが大きいと思われる(ぽか〜ん20でゆうまが「光が丘から来た」とはっきり述べている)。
その他の取材地(特に江古田)が取り入れられたのは、周辺に適切なモデルがなかったためであろう。
以下、作品中で具体的な場所への言及いかんにかかわらず、その場所自体が直接背景として使用されたものを示す。
なお以下各項、「*」のついたものは公式ブログで当該場所の写真掲載、もしくは直接の言及がなされた場所を示すものとする。
「誓約の儀」の場所*
練馬区光が丘7丁目にある区立春の風公園、北口すぐの築山。
冒頭でパキラが飛んでいた団地*
練馬区光が丘3丁目と7丁目の境、「光が丘7丁目」交叉点から南を望んだ団地群。左下の小さな建物は区立光が丘地区区民館と思われる。なお、上の区立春の風公園のすぐ東。
りると狼男・猟牙が出逢った場所*
練馬区光が丘4丁目、都立光が丘公園内の遊歩道のうち、バードサンクチュアリーの真北で行き止まりになる道。正面の煙突は光が丘清掃工場の煙突と思われる。
なおぽか〜ん4の冒頭でも、この場所でばたっとりるが倒れる場面が描かれている。
デジカメでりるが撮っていた場所
練馬区光が丘4丁目の都立光が丘公園内。それぞれの概要は以下の通り。
冒頭4人が歩いていた「江古天」
練馬区栄町の「江古田銀座」で、西武池袋線江古田駅南口の商店街。背後のアーチとほぼ同じものが実在する。
なお踏切を越えて北側は「江古田ゆうゆうロード」で別の商店街。
ゆうまが「公園デビュー」した場所
練馬区石神井町5丁目、都立石神井公園内の野外ステージ。東の石神井池側にあたる。
月見をした場所
練馬区光が丘4丁目、都立光が丘公園内の「芝生広場」。途中の場面で見える煙突は光が丘清掃工場の煙突と考えられる。
「アニメ研究所」*
練馬区光が丘4丁目、都立光が丘公園内の区立光が丘体育館。
劇中「予告」で出て来た場所
ナレーションの通り、一部を除いて全て練馬区内である。
サンタに間違われたおっさんが寝泊まりしていた場所*
練馬区光が丘4丁目、都立光が丘公園中央部にある野球場の裏手、「キャンプ広場」の休憩所。実際にホームレスが寝泊まりしていることがあるそうである。
4人がコンバータを探して歩き回った商店街*
練馬区栄町の「江古田ゆうゆうロード」で、西武池袋線江古田駅の北側に広がる商店街。
ぽか〜ん8の「江古天」=「江古田銀座」とは西武線を隔てて相対する形となる。
当初電器屋の名前が「江古〜」であったことからの類推であったが、公式ブログで言及があったため正式に判明した。
「鬼ヶ島」の最後の候補地となった島
香川県高松市女木町の女木島(めぎじま)。実際に鬼ヶ島伝説が存在する島で、「鬼ヶ島洞窟」なるものも島内に存在する。
作品中ではイースター島のモアイ復元の際に試作されたというモアイ像が登場しているほか、その向こうに見える港も実際の風景に酷似している。
以下では実際の場所を使用しているものの、いくつかの場所が合成されて使用されているものを示す。
献血車の止まっていた駅前広場*
練馬区石神井町2丁目・4丁目、西武池袋線石神井公園駅北口広場。
当初は練馬区練馬1丁目、西武池袋線練馬駅北口広場と予測していたが、公式発表により異なることが判明。
広場の向こうの高架駅*
練馬区高野台1丁目、西武池袋線練馬高野台駅。
上同様、当初は練馬区練馬1丁目、西武池袋線練馬駅と予測していたが、公式発表により異なることが判明した。
以下ではその場所自体が直接背景として使用されたのではなく、別の場所に比定される背景のモデルとして使用されたものを示す。
デジカメでりるが撮っていた「がらくたはうす」の庭のテーブル*
練馬区石神井町5丁目、石神井公園内の石神井池に浮かぶ小島「中の島」の東突端にある休憩所。なお、上述の野外ステージの近くから渡ることが出来る。
ゆうまが書いた「銀河電車754号」*
「場所」とは違うが「背景」の一部になると考えられるので触れる。
旧車体時代の東京都電7500形。ただし酷似しているのは前面とビューゲルのみで、側面・内装はあまり忠実でない(元がゆうまの絵なのでしかたないが)。
車号が「754」なのは、小金井市桜町3丁目の「江戸東京たてもの園」内保存の7514号をモデルとし、元ネタの「銀河鉄道999」に合わせて1桁削ったものによると考えられる。
「銀河電車」の終着駅「アンドロメダ田無」*
その名の通り西東京市南町5丁目の西武鉄道新宿線田無駅。
進入時の駅舎およびホームの外観が本川越方面から見た同駅にそっくりであるほか、 コンコースの天井など一部に実際の駅舎がモデルとして用いられている。
なお、本作のアニメ制作を担当したREMICもこの近辺にある模様で、その縁からの採用と考えられる。
以下ではその場所が直接背景としてもモデルとしても使用されているのではなく、名を借りているだけのものを示す。
ニュースで人々がアザラシ見物に群がっていた池
劇中レポーターが述べていた通り、練馬区石神井町5丁目、石神井公園内の石神井池。
人が群がっていた石橋は上述した池の中の小島「中の島」へ渡る橋と思われるが、実際にはアーチ状の橋でまったく姿が異なる。
また石神井池は深い池であることもあり、実際にアザラシが横たわれるような砂洲は存在し得ない。むしろあのような環境は隣の三宝寺池の方が合っている。
そのようなことから「石神井池」はあくまで擬制であり、単に地名を使用しているだけと考えた方がよい。
以上の他、以下のように実在の場所の存在が背後にうかがえるものの、積極的な証拠がなく不詳・不明のものがある。
この話でパキラが血を求めて歩いていた場所について、当初この話で登場する駅前広場を西武池袋線練馬駅と推測していたことから、駅南口にあたる千川通り沿いと考えていたが、
公式ブログで駅前広場と駅が同線石神井公園駅・練馬高野台駅の2駅の風景を合成したものと明かされたため、場所が不詳となった。
練馬区内の繁華街の分布を考えると、恐らく当初予想した千川通り沿いに擬制されていると思われるが、あくまで推測の域を出ないものである。
この話でゆうまが桜を咲かせた大病院には「川本中央……病院」(リーダ部はゆうまの躰で見えないが、恐らく「川本中央総合病院」と思われる)と病院名が提示されているが、
練馬区および周辺に作中で登場した建物と似た造作・名称の病院は存在せず、どこの病院をモデルとしたのか不明である。
建物の造りがパターンにはまったものであることから、恐らく特にどことモデルを決めずに描いたものと考えられる。
この話では井出氏が「協力をあおごうと思ったが熱意が通じず、実在の場所を再現出来なかった」と語っており、実在の場所を使用もしくはモデルとする予定であったことがうかがえる。
「春日研究所」のモデルに練馬区北町4丁目、陸上自衛隊練馬駐屯地あたりを使用しようとしたのかとか、
あるいはもっと単純に「回転寿司屋」に実在の店を使おうとしたのか、さもなくば上述の女木島関係かなどとさまざまな推測が成り立つが、あくまで真相は藪の中である。