第8回(東京)


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☆   第8回フィロソフィア                        ☆
☆「魂と幸福と国制ーー臨死体験の神話(ミュートス)」☆
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 〜〜☆レジュメダウンロード☆〜〜
 〜〜☆今回のタイムスケジュール・構成☆〜〜
第1部  ゼミ
         1時半ー3時半  
 ゼミ1 プラトン『国家』第5巻ー7巻まで
         3時半ー5時 
 ゼミ2 レイモンド・ムーディ・Jr.

      『かいまみた死後の世界』(評論社1989年)など

第2部  講義
         5時半ー7時半  
 「魂と幸福と国制ーー臨死体験の神話(ミュートス)」

第3部   
         8時ー9時半 
 総合討論・実践的相談(☆新企画☆相談Q&A♪)

※時間や内容は流動的で、変化することがあり得ます。

 ☆・注意・☆
 *…(夕飯を間に各自とる時間を設けることがありますが、
        弁当にすることもあります)…*

 ★☆テキスト☆〜〜〜★☆〜〜〜★

○ゼミ1:『国家』8−10卷(岩波文庫、下)
○ゼミ2:レイモンド・A・Jr.『かいまみた死後の世界』
(評論社、1989年)
★参考文献:
●レイモンド・A・ムーディ・Jr.『続 かいまみた死後の
世界』(評論社、1989年)
●E・キューブラー・ロス『「死ぬ瞬間」と死後の生』(中公
文庫、2001年)
●立花隆『臨死体験 上・下』(文春文庫、2003年)
●立花隆『証言 臨死体験』(文春文庫、2001年)

☆説明☆(前回の様子も講師から、ちょっと紹介♪)
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●いよいよプラトンの主著『国家』に入り、前回は、プラトン
思想の中核をなすイデア論を論理的・実践的に考察しました。
今回は、それを受けて、政治体制(国制)とその中の人間との
関係をまず論じます。今日の政治学では、人間についての考察
が軽視されていますが、プラトンは国制を人間の性格の種類と
の関係で論じ、人々の性格によって政治的興廃が
現れると論じました。
 
 そして、人間の魂を3つの機能(理性・気概・欲望)によっ
て説明し、その観点から幸福や不幸、正義を論じました。独裁
者の生はもっとも不幸であり、哲学者の生はもっとも幸福であ
るとしたのです。

 さらに、『国家』の最後は、有名な「エルの物語」で締めく
くられます。今日、医学・哲学博士のレイモンド・A・ムーデ
ィ・Jr.らが臨死体験についての研究を報告して大きな反響
を呼んでいますが、この物語は、臨死体験の古典的な例と考え
られています。そこで、ゼミでは、ムーディ博士、E・キュー
ブラー・ロスや立花隆氏の臨死体験についての議論を扱います
。 

 人間にとって、もっとも幸福な生、不幸な生とは何か? そ
して、魂はどのような構成や機能を持っているのか? また、
政治体制はそのようなものであるべきなのか?「死後の生」と
いう観念に対し、哲学ではどのように考えるべきなのか?

 人間の生死や幸福、そしてこれらとの関係における政治体制
の問題ーーこれらは、哲学にとって、そして万人にとって最大
の問題でしょう。『国家』を扱う最終回にあたる今回は、この
ような問題を正面から取り上げてみたいと思います。

 総合討論では「実践的相談」も可能なようにプログラムを構
成しました。人生相談や運動の相談の哲学版ですので、ご活用
頂ければ幸いです。