フォーカシング


フォーカシング

  • ふぉーかしんぐ
  • focusing

なんだか意味のありそうな漠然としたからだの感じに焦点を当てていくプロセスのこと。 ちなみに、そのような漠然としたからだの感じをfelt sense(フェルトセンス)と呼ぶ。 1960年代、アメリカの哲学者・心理学者Eugene Gendlinらが、心理療法で効果がある場合とない場合の違いについて研究を行ったところ、効果のあるなしを決定するのは、クライエント側が自分の内面に触れて探索する能力を持っているかどうかにかかっているということが分かった。以降、 Gendlinは、内面に注意を向けるやり方をフォーカシングと名づけて世に広めていった。 日頃ゆっくりと感じる間もない漠然とした感じに注意を向け、受容的に感じること自体が、私たちに静かな充実感をもたらし、また、そのようなやり方で感じに触れることによってやがて感じの意味が分かり、深い納得を体験する。(文責 森川友子)