運転士も知らないATS-P
よくATS-Pと一括りに言いますが、その種類や機能は様々です。そして各々の名称も大変分かり難くなっています(当サイトでの呼称はATS-P/名称?を御参照下さい)。そしてそれは、私たちアマチュアだけに限らないようです。動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)のサイトに次の主張があります。『「ATS-P」「ATS-Ps」「ATS-Pn?」という種類の違いによる速度照査等の機能の違いについて、運転士に全く教育が行われていないので、具体的に明らかにすること。(日刊動労千葉 No.6080)』。
これを信じるならば、運転士は自分が走っている線区の速度照査?の機能について知らされぬまま運転していることになります(線区別・タイプ別の速度照査機能についてはATS-P/速度照査の現状?を御参照下さい)。これでは門外漢の一般市民が混乱や誤解をしても当然です。
誤解してほしいのかATS-P?
「この路線はATS-Pを設置しています。」などと言われると、その線区は安全であるかのように聞こえます。しかし、P型ATSの一種とされるATS-Ps形では曲線での速度照査すら行なわれていません。JR東日本は地方線区にATS-Psを拡大することをアピールしていますが、計画の実態はATS-Ps形を極く一部の主要駅に説置するもので、フルスペック版ATS-P?と比較すると大変に保安度が低いものです。どうも一般市民が誤解しているのをいいことに、「ATS-P」という単語が安全の代名詞として利用されている感が拭えません。JRグループにとっては、世間が誤解しているほうが都合が良いのかも知れません。
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