Makky の日記 / 2006-09-09

Makky の日記

投資ネタがないので、たまには時事ネタでも　(^^;)

出資法の金利引き下げの件なんですが、何だか金融庁がひどく悪者のように、こぞってマスコミが叩いていますねぇ。

消費者の保護（になっているかどうかも謎ですが）と貸金業者の経済活動の自由の調整の問題だという視点が全く抜け落ちてるように思うんですが、どんなものでしょう？

こう言っては失礼かもしれないですが、貸金業者に借りに来られるお客さんにお金を貸すのはリスクが高いことなので、それに対して高い金利を設定するのは当然のことだと思うのですよね。

その当然のことに規制を加えるわけだから、一定の期限の猶予を設けるのはこれまた当然ではないんですかね。

高金利が多重債務の原因だというのも、単に現象だけをとらえた主張だと思います。もし、金利を下げれば多重債務者が減るというのならば、出資法の上限金利の変遷と破産申立件数の変遷についてどう説明するというんでしょう。

その昔、出資法の上限金利は７０％を超えていました。現在の上限金利は２９．２％ですから、半分以下に減っています。しかし、破産申立件数はその当時の数十倍にのぼります。金利を下げることが多重債務者の減少につながるとは言えないですよ。

多重債務者が増えたのは、むしろ、浪費といっても過言ではない日本人の消費のあり方や、貧困な社会保障制度にあるのではないでしょうかねぇ。

いや、また偉そうにぶってしまいました。くわばら、くわばら・・・。