Makky の日記 / 2006-08-07

Makky の日記

投資と投機についての雑感（２）

今日は、少し会社法（株式会社のところ）の勉強をしてみよう。

株主の権利には、大きく分けて自益権と共益権の２つがある。自益権とは、株主が経済的利益を受けることを目的とする権利のことをいい、共益権とは、株主が会社の管理運営に参加し、経営に参与することを目的とする権利のことをいう。

今回、考えてみたいのは、自益権の方。自益権のうち、主なものは次の２つ。

1. 利益配当請求権
2. 残余財産分配請求権

上記のうち利益配当請求権が、株式投資において一般に配当と呼ばれているもの。ちなみに、利息配当請求権というものもある。

そして、残余財産分配請求権は、会社が清算手続に入り、会社の財産を換価し、その代金から全ての上位債権への弁済を終えた後、株主が残りの換価代金の山分けを要求できることを意味する。

そう。昨日、例に出した船が持ち帰った財宝の山分けは、残余財産の分配のこと。仮に、投資が財宝の山分けのことを意味するのだとして、それは、（航海に出て財宝を持ち帰るという）事業の清算価値を把握しているというのであって、（利益）配当にあずかれることではない（少なくとも直接的には）。

もちろん、だからと言って、配当を重視する手法の有効性がそこなわれるものではないことは、言うまでもない。

で、私が考える（株式）投資の定義なのだが、上記２つの請求権のうちの両方又は片方を所有することだと思っている。では、株をする人は全て投資をしていると言えるのでは？という疑問が上がって来るだろう。それでも、正しいと言えば正しいのだが、私は所有という言葉にも意味があると思っている。

続きはまたね。

あ、そうそう。株式というのは、株主としての地位のことを意味する。そして、株主としての地位というのは、自益権と共益権の全てを含めた権利の総称のこと。では、「株式」投資とは、どういう意味なんでしょうね。