2012年6月10日 イヤホーンの聴き比べをした。 †
- だいぶ、STM32F4を使ったデジタルオーディオプレーヤーも音が良くなってきたとは言え、4000円未満で買った MDR-EX310SL を使っている限り、これ以上良くならないと思った。
- しかし、1年半前に、よく MDR-EX310SL を4000円未満で買えたなあ。いまだに、そんなに安く売っている事に2度とお目にかかったことがない。
- そこで、2012年6月10日に秋葉原のヨドバシカメラで、イヤホーンの聴き比べをしてきた。値段は、その時のものなので、参考程度にして。
- 本当は、適当な値段で気に入ったイヤホーンがあれば、買う気もあったのだが、まあ、どうなったかは、最後まで読んで。
- 秋葉原のヨドバシカメラのイヤホーン売り場に持ち込んだのは、STM32F4を使ったデジタルオーディオプレーヤー/ハードウエア/基板その1を使ったプレーヤー1号機(以下、プレーヤーと呼ぶ)と自作したヘッドフォンアンプ(以下、HPAと呼ぶ)。この HPA は、高品質な低電圧ヘッドホンアンプ(単3×2本) を参考に、回路図そのままに自作したものである。
- ヨドバシカメラのイヤホーン売り場は、多くのイヤホーンが試聴できる。
- 音源は、店側が用意したものだけでなく、自分の携帯プレーヤーでも良い。そこで、プレーヤーとHPAを持ち込んで試聴することにした。
- しかし、全ての製品が試聴できるわけではなく、超高級品はガラスケースの中に入っていて聴けなかったりする。
- それでも、試聴できるイヤホーンの数は、とても多い。全てのイヤホーンを試聴して丹念に比べた訳ではなく、1時間位の間に、少しの種類を聴き比べて、その中での比較なので、注意してもらいたい。
- また、私はオーディオの専門家でなく、評価は、独断と偏見によるもので、一般的ではないので、その点も注意。
- テストには、小田和正の自己ベストを使った。
ゼンハイザー IE80 †
- 文句なしの、この日のベスト
- 値段もベストの35800円。
- プレーヤー単体と接続すると、相当良い音がする。
- プレーヤー + HPA と接続すると、果てしなく良い音がする。
- HPA 有り無しの違いが、はっきり判る。つまり、私の設計した プレーヤー 内蔵のアンプがプアだってことが、はっきり判った。
ゼンハイザー IE60 †
- 文句なしの、この日のナンバー2
- 値段は、17800円。
- プレーヤー単体と接続すると、かなり良い音がする。でも、IE80の方が上。
- プレーヤー + HPA と接続すると、相当良い音がする。これまた、IE80の方が上。
- 正直、IE80とIE60の違いが、HPAがあろうがなかろうが、判ったことが嬉しかった。以前、MDR-EX310SL を買いに行った時のブログに「1万円までのヘッドホンだと音の差が判るけど、正直、1万5千円から上は、音の優劣は判らなかった」と書いた。あの時は、第2世代の iPod shuffle を持っていったのだけど、区別がつかなかった。今回、1万5千円以上のイヤホーンで区別が付くようになったと言うことは、プレーヤー単体にしろ、プレーヤー + HPA にしろ、iPod shuffle より、音が良くなった証拠。それとも、私の耳が良くなったか?
final audio design Heaven IV †
- 国産の最高位
- 値段は 14800円
- プレーヤー単体と接続すると、良い音がする。
- プレーヤー + HPA と接続すると、かなり良い音がする。
- 情けないことに「final audio design」と言う国産メーカーを知らなかった。
- この日聴いたバランスドアーマチュア型で最高。と言ってもバランスドアーマチュア型は、他には、SONYの4種だけだけど。
- どうもダイナミック型に慣れている私にはバランスドアーマチュア型は低音が足りず、高音がキンキンしすぎているように聴こえる。しかし、final audio design Heaven IV は、低音が強く、高音が抑えられていて、中音が透きとおっているように聴こえて、好印象だった。
SONY XBA-1SL XBA-2SL XBA-3SL XBA-4SL †
- 実は、この4つを聴き比べするのが、この日の目的だったのだが。
- 全くの期待外れ。
- 値段は
- XBA-1SL 4420円
- XBA-2SL 9800円
- XBA-3SL 15700円
- XBA-4SL 18800円
- プレーヤー単体と接続すると、音が割れる。
- XBA-1SL だと余り気にならない程度だが、XBA-2SL XBA-3SL XBA-4SLだと聴くに耐えないくらい音が割れる。
- 私の設計したプレーヤーのアンプ部との相性のせいだろうか? 同じバランスドアーマチュア型でも、Heaven IV だと音が割れないから、バランスドアーマチュア型との相性が悪いと言うわけでもない。
- SONY の他のイヤホーンだと音割れはなかった。当然普段使っている MDR-EX310SL でも、その上の MDR-EX510SL でも割れなかった。
- プレーヤー + HPA と接続すると、音割れはしない。
- しかし、XBA-1SL だと、MDR-EX310SL と変わらん。値段も似たようなものだが。むしろ、低音が足りない分落ちているような気すらする。
- XBA-2SL XBA-3SL XBA-4SL となると、低音が出ている。しかし、なんか中音が乱れているような気がする。どうもマルチユニットの音の繫がり部分が悪いんじゃないか? 音の乱れは、ユニット数が多くなるほど酷くなっているように思える。
考察 †
- あくまでの、この日に比較したイヤホーンでの比較
- シュアーやアーカーゲも比べるべきだったんだが、正直、ゼンハイザーの音の良さに驚いて、それ以上続ける気にならなかった。
- ゼンハイザーの完全勝利。(繰り返すけど、この日聴いた中での話)
- 「プレーヤー単体」でも「プレーヤー + HPA」でも IE80 と IE60 の区別が付くほど、レベルが上がっている。
- でも、「プレーヤー単体」と「プレーヤー + HPA」の差が判るってことは、プレーヤー内蔵のアンプがプアってこと。
- SONY のバランスドアーマチュア型は期待外れ
- XBA-1SL はともかく、XBA-3SL と XBA-4SL ってなに? 良い HPA 付けても、XBA-3SLは値段が下の Heaven IV に負けているし、XBA-4SL に至っては値段が下の Heaven IV にも IE60 にも負けているし。
- しかし、なんで、プレーヤー単体だと、SONY のバランスドアーマチュア型だと音が割れるのかな? 何が理由だか、判る人が居たら教えて。
- Heaven IV が善戦。
- 音質ではゼンハイザーに負けていたけど、値段まで考えると悪くない。
- 実は、2万5千円くらいの final audio design の上位機種があった。でも、ガラスケースの中にあって、試聴できなかった。聴いてみたかったなあ。
で、結論 †
- 音質を追求するなら、ゼンハイザー
- でも、ロックやJAZZやJ-POP聴くだけの私には、猫に小判だよなあ。
- SONYのバランスドアーマチュア買って、音割れ対策するのも一考。
- でも、どんなにアンプ良くしても、Heaven IV に負けると判っているのを買うのも何だかなあ。
- コスパでは、Heaven IV
- 今回、一番気になったのは、Heaven IV
- でも、ちゃんと「final audio design」ってメーカー調べないと。
- と言うわけで、今回は、ゼンハイザーの余りな高音質と高額に、何も買わずに、すごすごと帰ってきたのであった。
2012年6月30日 ヘッドフォンの聴き比べをした。 †
ゼンハイザー HD650 †
- えっ? 音が出ない?
- いや、もちろん、音が全くしないと言う意味ではなく、良い音が出ていないって意味。
SONY MDR-CD900ST †
AKG K272HD †
考察 †
- この日は、HD650 と CD900ST を聴きに行ったんだぞ!
- なんで音が出てないんだ?
- 帰宅して調べると、HD650 CD900 K272のインピーダンスは、それぞれ 300Ω 63Ω 55Ω。いままでのイヤホーンと比べると、遥かにハイインピーダンス。
- 今日聞いた中での順位はインピーダンスの低い順。結局、今日使ったHPA は、ハイインピーダンスのヘッドフォンを駆動しきれなかってことか・・・
- ハイインピーダンス型のヘッドフォンを鳴らすには、オペアンプにMUSES8820を使って、電源を006P×2個の高電圧にして、出力の抵抗無くせば良いのかな?
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