OpenBlockS


自宅サーバーを作る

OpenBlockS について

目次

はじめに

家庭用で消費電力が少なく、静かで場所をとらないネットワーク・サーバーをつくるというテーマで OpenBlockS を使ったネットワーク・サーバーを作ってみる。

最近は、我が家でもADSL常時接続になったのと、Dynamic DNS サービスがこなれてきたようなので、自宅のファイル・サーバーも兼ねて OpenBlockS を使い倒してみることにした。OpenBlockS は 50 も 200 も扱ったことがあるので、今度の 266 も楽勝だと思われたが、今回から ssdlinux になっているのでかなりつらい。

ssdlinux は i386 版があるので、クロス・コンパイルができるだろうと思っていたが、どうもサポートするネットワーク・カードとかHDDとかが厳しくて、動かすことが出来なかった。せめて VMware 環境をサポートしてくれるとありがたいのだが。

セキュリティ修正など出るたびにソースを取り寄せて、コンパイル・動作チェックというのは、さすがに辛くなってきた。debian なら apt-get update 一発で済むところが、何時間もかかってしまう。HDD に debian(ppc版) のユーザーランドを展開すれば、簡単に動くようだ。でも、ヨットやグライダーが無くならないように、UNIX でもソースからコンパイルして構築できたほうが、何かの役に立つのかもしれない -- 負け惜しみかだったりして、debian 試したいけど、我が家の財務大臣が、もう1つ OpenBlockS 買うの許してくれんだろなぁ [sad])。

顛末記

2003/4/19に佐川で届いた。インターネットの荷物トレースでは、朝近くのターミナルを出たことになっているようだが、届いたのはなんと夜の8時、それも催促の電話を入れてやっと。

電源を入れて、シリアル・ポートにつないだPCで、正常に立ち上がっていることを確認して、電源を落とす。dmseg ぐらいとっておけば良かったか。

いきなりばらして、今日近所の電気屋で買ってきた 40GB の 2.5inch HDD (IBM 製) を取り付ける。ネジを買い忘れた、と思ったが、CFカードを取り外した際に残ったネジがそのまま使えた。

シリアル・ポートから fdisk で 4G, 128M, 34G と切って、それぞれ /, swap, /home, にする(つもり)。/etc/rc.conf に dhclient=YES と書き足せば、とりあえず eth0 が dhcp でブロードバンド・ルータに繋がったので、sysinst でインストール開始。全部のモジュールを plathome さんの ftp サーバーから持って来るようです。(ごめんなさい) - 【後日談】 /etc/rc.conf に dhclient_flags="eth0" も加えないと、使っていないネットワーク・インターフェースでDHCPサーバーが見つからない、といったメッセージを大量に受け取ることになる。 【さらに後日談】内部でメール・サーバーを立てると、ルータがMXレコードをフォワードしてくれないことが判明、DHCPは止めて固定アドレスにする。

ftp のダウンロード先のパス名が、最新版を指していないので、手で修正する必要あり。全部ダウンロードで 2 時間くらいかかった。

HDD立ち上げに切り替え (flashcfg -c harddisk) て、shutdown -r now。なんとか正常に立ち上がるようだ。swap を認識していないようなので、自分で mkswap, /etc/fstab 書き換え、swapon -a をする必要があった。SSD/Linux 0.2-20030417/2.4.20 #3 が動き出した。

時刻が UTC を指しているようなので、date -s "xx:xx:xx"; hwclock -s でとりあえず調整。一般ユーザーを作成。useradd otsuka -m ; passwd otsuka 。BSD 系は一般ユーザーが su 出来ない(?)ので、/etc/group の wheel に root,otsuka というように書き足す。su の後など logout に Ctrl + D を使う癖があるので、/etc/profile を編集して ignoreeof=10 を削除。

Apache + Perl (cgi) をすぐにでも動かさなければならない。perl は、バイナリではついていないので、/usr/src/usr.bin/perl から bmake で作る。これにも 2時間程度かかった。Apache は 1.3.27 に mod_dav も入れることにして、FreeBSD Layout (/usr/local 下に入れる) でインストール。なんとか cgi (掲示板)は動くようだ。mod_dav では繋がらないようだ。【後日談】 mod_dav は動くようになった。

自宅内のファイル・サーバーとして動かさないといけないので、samba をインストールしなければならない。こいつもバイナリは提供されていない。/usr/src/contrib/samba で bmake すればできるようだ。しかし、これが 3時間くらいかかった。なんとか動いているようだが、Windows Xp からアクセスしてもエラーになる。smbd のエラー・ログには、見たことも無いエラーが記録されている。いや〜な予感。【後日談】 samba は動くようになった。


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