暗い部屋におれは立っていた。そして目の前にはガラスに挟まれて1人の少女がいた。
いやそれがただのガラスではないのは判っている。
判っているがその向こうにいる女の子が今のおれ自身の姿とは思えない。
いや、ただ信じられないだけか。
おれが目をつぶるとガラスの向こうの少女も目をつぶる。
鼻の頭を掻いてみるとその少女も鼻の頭を掻いた。
やはり……
「これが……、おれ……?」
そう、おれは歩く自然災害”真城華代”に今の姿にされてしまったのだ。
「……、二人とも何やってるんですか。」
美玲かあきれ顔で言いつつ部屋の明かりを着けた。
部屋が明るくなると周りがはっきりしてきた。
おれの前には鏡ところかガラスさえなく(単に想像の産物だから当り前だ)、おれに瓜二つの少女が立っていた。美登だ。
「いや、一度やってみたかったんだ。」
「美玲もやる?」
「……あとで。」
暗い部屋にわたしは立っていました。そして目の前にはガラスに挟まれて1人の少女がいました。
いやそれがただのガラスではないのは判っています。
判っているのですが、その向こうにいる女の子が今のわたし自身の姿とは思えませんでした。
いや、ただ信じられないだけですね。
わたしは自重気味に笑うとその少女も同じように笑いました。
わたしが右目をつぶるとガラスの向こうの少女も右目をつぶる。
右手で鼻の頭を掻いてみるとその少女も右手で鼻の頭を掻いた。やはり……
「これが……、わたし……?」
そう、わたしは歩く自然災害”真城華代”に今の姿にされてしまったのだ。
「……、って美央?左右逆ですよ。鏡なんですからわたしが右目つぶったら左目をつぶってくれないと……」
そういうとわたしは電気をつけました。
明るくなった部屋には鏡ところかガラスさえなく、わたしに瓜二つの少女、美央が立っているだけでした。
「あっ。そうか、すまん。」
暗い部屋にぼくは立っていた。そして目の前にはガラスに挟まれて1人の少女がいる。
いやそれがただのガラスではないのは判っているんだけど。
判っているんだけどその向こうにいる女の子が今のぼく自身の姿とは思えない。
いや、ただ信じられないだけ。
ぼくはなんか可笑しくなって笑うとその少女も同じように笑った。
ぼくもが片目をつぶるとガラスの向こうの少女も片目をつぶる。
手で鼻の頭を掻いてみるとその少女も手で鼻の頭を掻く。
やはり……
「これが……、ぼく……?」
そう、ぼくは歩く自然災害”真城華代”に今の姿にされてしまったんだ。
ぼくは諦めて着替えをすることにした。まず靴下を脱ぐ。鏡の中のぼくも。
今着ているワンピースを脱ぐ振りをしてやっぱり抜かない。でも鏡のぼくは抜いていた。
鏡のぼくはあまりの事に顔を真っ赤にして口をパクパクしている。
「おい、そろそろ電気つけるぞ。さっさと着なおさないと恥かしいと思うんだか……。」
にわか三つ子ならコレぐらいはやりたいだろうなぁっと。
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