虚焦点について


目次

虚焦点

1.はじめに

この内容は、「C-MAGAZINEの2004/09の<思考するコンピュータ>」という内容の一部を自分なりにまとめたものです。
なかなか面白い内容だったので、頭の中で整理するためにまとめました。

2.虚焦点とは

gooで調べたら、こんなんでました。
虚焦点(Virtual Focus)
凸面鏡・凹レンズなどで、軸に平行な平行光線を当てたときの発散光があたかも発するように見える軸上の一点。
実際に光が集まる点ではないのでいう。

まあ、こんなのどうでもいいです。
虚焦点は心理学用語で、
魂がないモノに対して、魂を感じる心的効果
というものらしいです。

例えば、パソコンに「ケイコ」という名前をつけて、
うまく起動しないことがあると、
「今日はケイコ、機嫌悪いんだよねー」
とかいってしまう感じです。
(注:私ではありません。たとえです)

特に、日本人という民族は、モノに虚焦点を生じやすいらしいです。
モノの一つ一つに魂が宿っているとか…。
そんな感じです。
(キャラゲーが多いのも日本人ならでは、という気がしますし)

優れた思考ルーチン(愛嬌のある動きをするなど)を持つゲームは、
虚焦点を持つゲームといえます。
ゲーム好きなら誰でも一度は、ゲームの中に魂の存在を感じたことがあるはずです。

ただ、優れた思考ルーチンを組むのは難しいです。

そこで、手っ取り早く虚焦点を作るのに、
「顔をみせる」「物理的な挙動を誇張する」という方法があります。




3.顔を見せる

やっぱりゲームたるもの、文字と記号だけでは、つまんないです。
そこで、プレイヤーや対戦相手のキャラの顔を表示することにより、
よりプレイヤーにゲームを楽しんでもらうことができます。
この部分は、プログラムとはほとんど関係ないので、別の勉強が必要となります。
映画であるとか小説/ドラマ、漫画、アニメなど、そういったものを分析する必要があります。
あと、キャラにはストーリが必ずついてくるので、
脚本についての知識が必要になると思います。

まあ、ここはプログラムとは関係ないところなので、そういうのが得意な人に作ってもらうのがいいでしょう。



4.物理的な挙動を誇張する

ゲームとは何か、という質問に対して、私は「ゲームとは、現実をシミュレートするもの」であると考えます。
ゲームは無から存在しているものではなくて、元をたどれば、現実にあるものです。
それをバーチャルというのかもしれませんが、
ゲームにおいての「バーチャル」は、他のものと圧倒的に違うものがあります。
それは、現実よりオーバーに表現することにより、プレイヤーに虚焦点を感じさせることにあります。

たとえば、格闘ゲームで人が10メートル以上も吹っ飛んだり、砂ぼこりが舞ったりとか。
シューティングゲームでのすさまじい弾幕とか…。

要は現実にあるものをそのまま持ってくるだけではゲームとしてはダメだということです。
(ただ、あまりにもかけはなれると、動きがおかしいなどということにはなります)




まとめ

ゲームでは、その性質上虚焦点を作ることが重要となります。
ただ、その基盤となるルーチンがおかしいとアウトです。
例えば、「顔を見せる」で言えば、
シミュレーションゲームで最強の戦術家であるキャラが、障害物に引っかかって動かなくなったとか、
最強の麻雀プロが、チョンボしたりとか、
レースゲームで最強のレーサーがコースアウトばかりとか...

あくまで、虚焦点はオマケという感じで考えたほうがいいと思います。

以上、.1064でした。