活動報告 夏目房之助『マンガと「戦争」』の批判的読解と問題点の指摘(2'b)


9月10日におこなった夏目房之助『マンガと「戦争」』の批判的読解と問題点の指摘)(2'b)についての活動の目的と活動報告

活動の目的

 この活動は帰省中であるT.S氏に”夏目房之助『マンガと「戦争」』の批判的読解”をおこなってもらうものである。

 したがって活動の目的は前回の夏目房之助『マンガと「戦争」』の批判的読解と問題点の指摘と同様に、先行研究である夏目房之助『マンガと「戦争」』(以下『マンガと「戦争」』)を批判的読解をすることによって、

  1. プロジェクトの研究方法の把握し、
  2. その課題を発見すること

である。

活動報告

 「夏目房之助『マンガと「戦争」』の批判的読解と問題点の指摘(2'b)」は帰省中のT.S氏(1回生 史学科)によってメールによる報告によって予定通りおこなわれた。

 以下の文章はT.S氏によってまとめてきてもらった”批判的読解 夏目房之助『マンガと「戦争」』”の内容を編集せず掲載したものである。

#批判的読解 夏目房之助『マンガと「戦争」』(講談社 1999)講談社現代新書

1.著者の資料情報は不足、不十分ではないか?

 確かにこの著者は資料を対象にしていることはしていますが実際対象にしているのはアニメやマンガといったものですが過去に実際起こった出来事を対象にしていないからこの著者の述べている事に関しては資料不足していると思います。

2.著者は事実と違うことをいっていないか?

 うえで述べたようにこの著者は過去に起こった事(第二次大戦など)について述べずに違う事を述べて勝手に自分の中で想像していると思います。

3.著者の推理・論議は非論理的ではないか?

 僕にとっては少しわからないところがありますがこの著者は推理しすぎているとしか思いません。

4.論は著者の意図した計画をどのくらい実現したか?

 あまりよくわかりません。

5.備考あるいは気づいたこと

 私もあまりガンダムに詳しくはないのだが、ただこのガンダムについても他のジャンルについてもそうなのだが筆者はガンダムについて何でも知っている様な感じで述べている。これはガンダムに非常に詳しい人たちにとっては不快である。

 また、ガンダムは戦争アニメである訳だが、この筆者はガンダムについてでも述べているし、また、そのガンダムや他のアニメや漫画を用いて『戦争』という物の分析対象としている。分析対象となっているものは『戦争』であるが、それは先程述べたようにアニメや漫画といった物しか扱っておらず、現実に起きた第二次世界大戦などといった大戦を扱っていないのである。

 実際、この筆者は戦争を体験しておらずに『戦争』というものをアニメや漫画だけで述べているが、これでは実際に戦争を体験した人達に失礼とまでは言わないが少なくともあまりよく思わない。それはなぜかというと過去に戦争を経験してきた人達の中には家族を失ったり爆弾の影響で障害を持った人達がいるわけであるからそんな単純に戦争を経験していない人達が軽々しく述べたりしてはいけないと思う。きっとそんなことを思っている人達が中にはいると思う。

 また、私たちは誰も皆戦争を経験していないが戦争の残酷さを知らない訳だからより一層戦争を経験してきた人達に話を聞き、戦争の残酷さを知らなければならないと思う。

備考

 帰省中のメンバーにも活動に参加してもらおうと考え、メールによって課題を提出してもらうということをしてもらったが、 (1)参加者の帰省中のメンバーの負担が大きい (2)当人が口頭で意見を補えないため、意見が単調になりがち (3)メンバーの間で議論ができないのでお互いの理解を深めがたい (4)メンバーの間で議論ができないのでプロジェクトとしては意見を成熟させにくい といった問題が浮き彫りになった。

 この問題はメンバーの帰省によるものであるが、その他の理由でメンバーがプロジェクトの集まりに参加できない場合においても同様の問題がおこりうる。これは集まりを中心としたプロジェクトの指針そのものの問題としてとらえるべき課題である。

 したがって、当該問題について何らかの解決することは、メンバーの帰省による場合のみならず、(もっぱらメンバーが集まっていない時間を有効に活用できるという意味において)プロジェクト全体にとってのいえるだろう。

 その解決のもっとも簡単なものとしては、集まりまでに各自でこなしてくる課題を多様かつ増加することであるが、このことは(1)個人の負担が増すほか、(2)結局、議論ができないため当該問題のいくつかは解決されない、ということからあまり有効とはいえないだろう。

 当該問題の解決の方向性としては、集まっていない時間に準備をしておくということよりも、いかに直接対面せずに議論あるいはそれに準ずることをするかということにあるとおもわれる。

 今後こうした方向からの問題の解決が期待される。

(報告者 Y.K プロジェクトリーダー)

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