用途別マットの選び方


マットを語ろう!スレッドwiki

発酵の熟度について

黒=完熟は、セルロース(糖質)が少ないが、菌体由来のタンパク質(アミノ酸他)が多い。 薄茶=浅い発酵になるほど、タンパク質は少ないがセルロース(糖質)は多い。 幼虫の成育段階で要求が違うので、基本は混ぜて使う。

例:1令〜2令/完熟 2令後期〜3令中後期/未熟割合を多く(特に3令中期) 3令後期/完熟

黒いマット(完熟系)

単体だと、幼虫の成長はにぶる。最大体重も低い。 しかし、成虫になると、胸角が発達し、胴が小さいバランスの良い個体が多くなった。 1令や、蛹前は単体使用で問題なし。

茶〜薄茶のマット(未完熟)

ものにより再発酵で扱いにくいが、幼虫の体重アップには効果的。 特に3令成長期には、効果が高い。 反面、未完塾系を使いすぎると、羽化不全や蛹死亡・羽パカが多くなった。 また、3令後期まで使うと、胴体部が大きい成虫になってしまった。 成虫の体長は伸びるが、角の発達にはどうか?と言ったところ。

これらのことから、市販マットは混合して使うとよい。

熟成度まとめ

左の方が完熟な!

  • ドルキン:黒カブト>赤カブト>アンテ>グルビ
  • 月夜野:月夜野:完熟マ>クワマ>きのこマ
  • HYG福岡:エトラン1>エトラン4
  • サウザ:黒王>アンテ(ドルクス)>グルビ
  • きのこの山:ビートルマ>DVマ  
  • 三階松:A-34>匠
  • ドラ猫Panda!>DREAM カブトマット
  • モオリー:KOB>BIR

水分(加水)について

握って水が染み出すくらいだと水分超多過ぎ, 湿った感じの音(ニチャ、とか)がするくらいだと水分多過ぎ きっちり団子になるくらいだと水分やや多目, 多少パサついて、触ると崩れるくらいが最適


再発酵とガス抜きについて

発酵が浅いマットや添加剤が多いマットをを、急激に酸素、水分、高温(25度〜)の 環境にすると、再発酵(急激な熱や有害なガスを発生)して、虫の死亡の原因になる。 防止するためには、袋から開けたマットを衣装ケースなどの大きな容器にあけて 飼育温度の環境で撹拌しながら1〜7日ぐらい空気に触れさせることで、 再発酵の原因となる嫌気性細菌の活動を落ち着かせることで防止する。 しかし、落ち着かせてからセットした後でも再発酵の可能性は残るので、常に注意は必要。 再発酵しにくいマットでも、開封直後は1日程度空気に触れさせたほうがよい。

年令別

1令の終わりから3令初期までは、3令中期をピークとして徐々に変化させる 1令や3令後期だけなら、完熟してて安定してるマットなら単体でOK

産卵用

1令 完熟のみで水分は多め。 粒子は細かい方がいいが、発酵が進んでいるのなら気にしなくてもいい 完熟で芯のない再発酵がないものがいい 水分は酸欠にならない程度にかなり多め

初2令

2令 完熟+未熟を少し、水分は多め。 1令用のマットプラス、未熟マットも少しだけ混ぜていく この時に肝心なのは、3令用でメインに使うマットを少しづつ多くしていくこと

3令初期〜中期の終わり

3令成長期 未熟をメインにしていく。水分はやや多め。 未熟マット主体だが、完熟も少しはあった方がいい 粒子は大きめの物が持ちがいいので有利 添加剤も序所に強くしていくが、限度を知ってないと拒食になるので注意 この時期までは、水分は多めの方が吸収がよくなる←これ肝心 反面で持ちが悪くなるので、その対策として荒めや生っぽいマットなど加える


3令終期〜蛹化

3令後期 完熟メインに戻していく。水分も序所に切り、蛹化前は最小 3令の爆発的な食いが終わってきたら、序所に1令用のマットに近い調合にしていく 蛹化前は、完全に完熟した添加剤が残っていない物がいい 蛹化前までに水分をだんだんと少なくしていくのがコツ

ウンコ臭くなる要因

  • 1、酸素の供給がない状態
  • 2、水分が多い
  • 3、添加剤が多い
  • 4、温度が高い
  • 5、発酵度合いが浅いものが再発酵
  • 上の要素が多くなるほど臭いはきつくなる
  • 添加剤が無いもの(無添加発酵マット)や完全発酵したもの(エトラン)
  • でも、1、2、4の条件を満たしてやれば、臭くなる
  • 添加剤が多いものや、発酵度合いが浅いもの(きのこ、モオリーがたぶん) は、臭いがしやすいが、1、2、4の条件を除けば(特に酸素)、 正常な発酵になってOK(一般にいうガス抜き)
  • モリコン系は中間的なマットなので、ちょっとのガス抜きでだいじょぶなはず

安さ重視・国産カブト・初心者向け

基本

  • マットは安いので十分。高額品を買う必要はない
  • 国産カブトは、堆肥でも成虫まで十分育つ
  • ただしフンが多くなればエサ交換は必要でその時に同じ堆肥が供給できないと、急にエサの質が変わるので今から市販マットを買って、上に足すか混ぜるかしておくと慣れるからいい

比較的安価でお奨めのマット

  • ドルクスキングってとこで、埋め込みマット120Lが格安(60Lもある)
  • これとホムセンの腐葉土混ぜると格安にすむ
  • もっといいのは発酵マット アフロなカブクワ達ってとこでブリーダーズマットが格安
  • オークションだとグルメマットとかRUSHが格安
  • 発酵マットの場合、蛹になる1〜2ヶ月前くらいは、完熟して臭いの少ない黒いマット使った方が無難
  • 羽化不全とかしにくい 上記マットを置いといて黒くしてもいいけど

殺虫処理について

室内で飼うならコバエ処理で冷凍はした方がいいかも 最も、ケースのフタがコバエが出入りできる物なら入ってきちゃうから無意味 コバエシャッターとか、セパレートケースとか、フタとの間に新聞紙くらい挟むとか

マットの量について

ある方のHPによると、1匹あたり成虫になるまでに3リットル位食べるとのこと