ヴォーパルス


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おおまかなゲームの流れ

  • 概要
    鉄と鋼によってこの地が統一されてから百余年。幼王が崩御し、厳寒の島に再び戦乱の兆しが訪れました。

    あなたは新たな覇を唱えようとする領主のひとりとして、己の軍兵と領地を配備し、数世代にわたる争いを指揮していきます。(公式より)

  • 用語
    • ユニットカード
      貴方の領地内の人材を表します。争いに長けるものも居れば、内政に長けるものもいます。
    • 建物カード
      貴方の領地の主要な施設を表します。建てるためにはコストがかかりますが、一度建ててしまえば貴方の争いの大きな助けとなるでしょう。

    • お金のことです。人材の登用、及び一部建造物にはお金がかかります。
    • 資材
      貴方の領地内から産出される資材です。木、食料、鉱物の三種類あります。建物の建設コスト及び勝利点を得るために必要です。
    • 勝利点
      最終的に勝利点を最も多く稼いだ領地が、数世代にわたる争いの勝者となります。目指せ40点越え。
    • 経年カウンター
      ユニットカードの上に一個乗せるごとに、そのユニットは四半世紀の重みを背負うこととなります。半世紀もたてばそのユニットは引退することとなるでしょう。
  • 準備
    • 各プレイヤーにユニットと呼ばれるカードを5枚ずつ配ります。
    • また、共有の場に建物カードを所定枚数配置します。
    • 各プレイヤーは3金ずつ受け取ります。
  • 各ラウンドの流れ
    • あなたは配られた5枚のユニットの内から好きなユニットを一枚手に加えて、余ったカードは所定の周り(1ラウンド目は時計回り)のプレイヤーに渡します。
    • 次に、あなたには右のプレイヤーから4枚のユニットカードが配られているはずです。同様に好きなユニットカードを一枚選んで、左のプレイヤーに渡してください。
    • これを手元のユニットカードがなくなるまで繰り返してください。(ドラフトと言います)
    • 5枚のユニットカードを選び終えたら、次はあなたの領地にユニットを配置します。注意するべき点として一部ユニットを雇うためにはお金が必要です。また決まった枚数までしか領地に配置することが出来ません。
    • 配置し終えたら、両隣の領地と戦争をします。
    • あなたのユニットのうち、戦争に参加するユニットの兵力を合計してください。合計した数があなたの軍事力です。同様に算出された隣の領地の軍事力と比較して、同値以上なら勝利点を獲得します。
    • 戦争が終わると領地整備の時期です。建物カードを所定のコストを払って建設してください。建てないこともできます。
    • それも終わるとあなたの領地は世代交代の時期を迎えることとなります。
    • 経年カウンターが載っているユニットを廃棄します。
    • 廃棄し終わったらあなたの領地に残っているユニットに経年カウンターを載せてください。
    • これが終わると1ラウンドが終了します。以後のラウンドで同様のことを繰り返して4ラウンド繰り返した時点で、最も勝利点が多い領地がこの地に覇を唱えることとなります。

各建物の評価

執筆者の独断と偏見により各建物にコメントをつけます。
色んな人が意見を付け加えてくれていいのよ?

  • 城下町
    ラウンド1にレベル2で建つ確率がもっとも多いであろう建物。
    1ラウンド目の手持ちに「材木屋」「開闢の巨人」がある時は真っ先にピックしてとっととレベル2を建設してしまいましょう。
    レベル1、2の資源算出効果はともに序盤では有用ですが、ゲーム後半に地上げ代を払って建設するにはややパワー不足か。
    特に「後宮」、「奉納者」と相性が良く、このいずれかがある時は、後半でも建設する価値があるでしょうか。

  • 宝物庫
    鉱石特化で輝く建物。
    レベル1の鉱石算出効果ですが、鉱石は資源の中で比較的貴重とはいえあまり強くない。
    レベル2の鉱石1つに付き2点の効果が売り。
    最も盤面整備の力は乏しいです。
    序盤に建てると金銭的に我慢プレイを強いられます。
    中終盤に得点ブーストのために一気にレベル2まで建設するのが、オーソドックスに強いようです。
    特に相性が良いカードは「冒険者」、鉱石を生み出すのにタイムラグがあるので計画的に運用しましょう。

  • 兵舎
    軍事に特化することで輝く建物。
    軍事は「ワーム」とか「トロール」とか「ベヒモス」とか「古きもの」とかごっついのがわさっと出てくるとすぐに逆転されるため扱いづらい印象です。
    両隣の現在の状況を見ながらドラフトできる人が使えば強いんでしょうが。
    レベル1の軍事力増強効果はそういった意味では強いとも言えるし弱いとも言えます、序盤、中盤、終盤、隙がないよねいずれも展開次第では高い効果を発揮するでしょう。
    レベル2の軍事勝利一つにつき2点の効果は爆発力はないものの結構強いです。
    他の勝利点増強手段に比べて場を圧迫しないのが良いです。
    相性が良いカードは「盗賊」、「古参兵」、「ツリーフォーク」など。
    また下家の軍事力を読みきれるようになると良いでしょう。

  • 祝宴
    食料に特化することで輝く建物。
    建物の効果自体はそこまでなのですが、食料はサポートカードが豊富なので結果として強い建物です。
    レベル1の食料で収入増の効果は組み合わせによってはとても強く、やりくりを楽にしてくれます。
    単体では機能しないので、どの程度食料を算出させるかスペースと相談しながら決めていくことが肝要です。
    レベル2の食料で点数の効果は可もなく不可もなくというところ。
    安定して点数を稼いでくれます。
    相性の良いカードは「供犠台(レベル2)」「空中庭園」「森の子供たち」などです。
    なるべくスペースを圧迫せずに食料を増産していきたいですね。

  • 聖堂
    金だけで建設できるのが一番の特徴です。
    公式ページでは一番弱い建物として扱われていますが、上記の特徴を活かせばかなり活躍してくれる建物になります。
    個人的には一番好きな建物です。
    レベル1の収入増の効果は序中盤に建てられれば強いです。
    コストの鉱石/2金がネックですが。
    レベル2の2点獲得効果はかなり弱いのではないかと思われます。
    建設コストの重さもあいまって、最初のレベル2建物か最後に金だけ余っているかのいずれかの状況でなければまず建設されないでしょう。
    相性の良いカードは「時計職人」「盗賊」「大建築家」などです。
    「時計職人」は1ラウンド目に「聖堂レベル2」を建てる時のコンボのキーとなるカードで「冒険家」や「ケットシー」と組み合わせることでそこそこの金を手元に残した状態のまま次のラウンドを迎えることが出来るようになります。
    「盗賊」も同様に1ラウンド目に「聖堂レベル2」を建てる時に輝きます、こちらは2ラウンド目に手元に金が残っていない状況でも1ラウンド目の余力で軍事に勝ちやすい状況 を作ることが出来ます。
    また「大建築家」は収入が増えるが資源が増えない聖堂の短所をうまく補って働いてくれます。

  • 空中庭園
    レベル1の効果の方が着目される強カードです。
    レベル1の食料増産効果は関連カードの豊富さ故強いです。
    具体的には、ドラフトで「ワーム」を絞らなければならないプレイヤーは「祝宴」持ちではなく「空中庭園」持ちです。

    上家「『ワーム』、絞ってくれるよな常識的に考えて」。

    自分「今日もまた『ワーム』を狩る仕事が始まるお、もうワームを狩る仕事は嫌だお」

    下家「ていうか、最初から持っていました、てへぺろ(・ω<)」

    とか良くあります……。
    レベル2の効果はどうでも良いです。
    普通なんじゃないですか(適当。
    相性の良いカードは「ワーム」「ベヒモス」「料理人」などです。
    特に「料理人」は影が薄いわりに強いので注意。

  • 霊廟
    建て辛いけれども建てられると強い、経年特化の建物です。
    レベル1の収入効果は経年フェイズ時に発揮されるので、建設した直後に効果発揮可能。
    地上げ代を払っても、建設した後の方が手持ち金が増えている、何てことも多い強効果です。
    レベル2の経年で得点効果も強力で、建てられるのであれば基本的には建てしまって問題ない建物だと言えるでしょう。
    逆に、どうやって霊廟を建てられるようにユニットを配置しつつ軍事でも勝ちを拾いにいくかが鍵なのかもしれません。
    相性の良いカードは「トーテム像」、「時計職人」、「腐敗の王」などです。
    経年に関わるものは押えておきたいですね。

  • 供儀台
    運ゲーにせずに使いこなすためにはかなりの技量が問われるカードです。
    レベル1の効果が曲者で、毎ターンすべてのユニットが場から掃けてしまいます。
    供儀台を使う時に心がけたいことは、ドラフト時次ターンに残す一枚のカードをどうするか常に頭にいれておくことです。
    強軍事力ユニットを残しておくのか、有用な資源算出カードを残すのか、あるいは経年関連のカードを残すのか、どうするのが一番良いのか誰か教えてください。
    レベル2の効果は序盤に建てられると強いですね。
    勝利点獲得効果がないので、追い込みには向かないでしょう。
    特に相性が良いカードは「癒し手」です。
    供儀台を獲得することを狙っているのならば、手元に一枚忍ばせておくと安定性が大分増すでしょう。

  • 後宮
    資源の種類で得点が加算されるカード。
    レベル1の効果はかなり弱めです。
    軍事ー2はやはり大きい。
    このゲームは軍事を投げ捨てて勝つことは不可能に近いので、デメリットを背負いつつ、いかに軍事に勝っていくかが重要でしょう。
    そのかわりレベル2の資源の種類で得点の効果は強力です。
    建設コスト的には「祝宴」と相性が良いのですが、建物の効果とは相性が悪いので注意が必要です。
    「城下町」と相性が良いのはもちろんのこと、「密輸船」とも鉱石の希少さ故かなりの相性の良さをほこります。
    他にも「宝物庫」ともまあまあ。
    結構強い気がするのですけれど、著者は最初に「聖堂」を建てに行くことが多いので使いこなせていない感がただよいます。
    他に相性の良いカードは、「森の子供たち」、「トロール」、「ドラゴン」

  • 奴隷市場
    建物が建てやすくなるカード。
    「城下町」でええやん。
    使い方募集中。

  • 密輸船
    収入から得点を生むカード。
    レベル1の効果がなんとも使い辛い。
    初手でレベル1を建てると金が足りなくて死ぬ。
    初手でレベル2を建てられるのなら「聖堂」レベル2で良い。
    「聖堂」「祝宴」を建ててから「密輸船」を建てるのは有力だが「鉱石」を有効活用するためには資源がきつい。
    「後宮」を建ててから「密輸船」を建てるのは、建てられれば良いけれども、運が絡む。
    難しい。
    レベル2の効果は強力なので、なんとかうまく活用していきたいです。
    「後宮」と並んで個人的に使いこなせない感のある建物。
    相性の良いカードは「大蛇」「料理人」「材木屋」。
    「材木屋」はあると鉱石を有効活用しやすくなります。

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