《緊急脱出装置》

《緊急脱出装置(きんきゅうだっしゅつそうち)/Emergency Evacuation Device》 †

速攻魔法
自分フィールド上のモンスター１体を手札に戻し、
以下の効果の内１つを選択して発動する。
●手札のモンスター１体を通常召喚する。
●デッキからカードを１枚ドローする。

　DIMENSIONAL STORYで登場した速攻魔法。
　自分のモンスターをバウンスして２つの効果の内１つを選択して発動する。
　１つは手札からモンスターの通常召喚。もう１つはデッキからカードを１枚ドローする効果。

　極めて使い道が多い速攻魔法。
　フリーチェーンで速攻魔法、さらに《エネミーコントローラー》のように効果は選択可能で２つの効果はどちらも汎用性が高い。

• １つ目の効果はモンスターを通常召喚する効果。
  《血の代償》同様、１ターンに１度行なえる通常召喚とは別にモンスターを通常召喚する。
  これにより、帝や《魔導戦士ブレイカー》、《ジャンク･シンクロン》等の召喚時に発動する誘発効果や
  １ターンに１度しか発動できない効果の連続発動やバトルフェイズ時の追撃などが行なえる。
  

• ２つ目の効果はデッキからカードを１枚ドローする効果。
  この効果は主に相手の除去から自分のモンスターを守る為に使用した場合、発動するだろう。
  自分フィールド上のモンスターは減ってしまうがこのカードを発動する為に手札に戻したモンスターとドローしたカードにより、総合的なアドバンテージの差は±０となる。
  また、《サイバー・ドラゴン》や《マジック・ストライカー》等の簡単に特殊召喚できるモンスターを手札に戻せば、一切の損失が無い１：１交換のドローソースとなる。
  また、《黄泉ガエル》等の自己再生モンスターを手札に戻せば手札が１枚増える事になる。
  尤も自己再生モンスターは墓地にいた方が都合がいい為、《スナイプ・ストーカー》等の手札コストにしてしまうだろう。
  

　単体でも汎用性が高いカードだが、【霞の谷】等のセルフバウンスする事に意味があるデッキでは更にその力を発揮できる。

• 手札に戻す行為は効果ではなく発動コストである。
  この為、シンクロモンスターや融合モンスター、エクシーズモンスター等の「バウンスされた際エクストラデッキに戻るモンスター」や
  自身の効果で特殊召喚した《Ａ・ジェネクス・バードマン》や《ゾンビキャリア》等の「フィールドを離れた時、除外される」モンスター等は手札に戻せず、
  《縮退回路》が発動している場合は発動すらできない。
  逆に、《魔宮の賄賂》や《サイレント・ソードマンＬＶ７》等により発動や効果を無効にしても、モンスターを手札に戻すことが出来る。
  つまり、基本的にこのカードによる「脱出」は阻止できないのである。
  

• 《侵略の一手》の完全上位互換。
  あちらはアドバンス召喚に成功したインヴェルズしか手札に戻せないが、こちらは手札に戻すモンスターを限定されず、しかもドロー以外に通常召喚するという選択肢も存在する。
  

• 登場作品において―
  DIMENSIONAL STORY　マッチキルモンスターの脅威で優凪信間、エディアス・トムソン、不動遊星が使用。
  また同作品内では現在の所、スタンディング・デュエルにおいてほぼ全てのデュエルで使用されている。（登場していないデュエルの大抵は、途中経過が省略されているか１ターン目で決着が付いている場合である。）
  使い勝手が良い為、同作品内での使用者は更に増え続けるだろう。

登場作品 †

• ディメストシリーズ

このカードを使用する代表的なデッキ †

• 【帝コントロール】
• 【セルフバウンス】

関連カード †

• 《強制脱出装置》
• 《エネミーコントローラー》
• 《二重召喚》
• 《血の代償》
• 《侵略の一手》

関連リンク †

• ドロー