数学を独学


数学を独学する

唐突ですが

 ファインマン先生はたしか中学生くらいの頃、どうしても微分積分について知る必要のある問題にぶちあたり、微積分の本を購入、すらすらと読み進めてしまった。そこでファインマン先生はお父さんにも「この本わかりやすいからオヤジも読んでみろよ」とお父さんに貸したらしい。しかしお父さんは、「この本はちょっと俺には分かりにくいな」と、すぐにファインマン先生に返した。ここでファインマン先生は、「ああ、僕もある部分ではオヤジを超えてしまったのだな」と感じたという。(『ご冗談でしょうファインマン先生』より)

何が言いたいか

 僕は数学が大好きである。数学ほど確固たるものが他にあるだろうか。個人や社会の価値観が揺らいだとしても、当然ながら数学の確かさは揺らがない。そして数学はあらゆる科学の基礎である。自然は数学の言葉をしゃべるのだ。

 というわけで、数学が好きな僕だが、数学を体系的に学んだことはない。ただ好きだ好きだ言っているだけなのである。というわけで、勉強始めてみることにしました。そこで出会った良書「数学読本1

 著者の数学に対する愛情というか、誠実さにあふれていて、読んでいて楽しい数学の教科書というのは生まれて初めての経験である。

 で、この本を見つけたのは実は僕のオヤジの本棚からなのである。「幾何学に王道無し」。地道な計算問題を多く解くことで数学の力は身に付くのだ。そしてオヤジはすでに自分の先を行ってしまっている。ファインマン先生は中学生の頃にオヤジを超えた。未だに僕は超えることができていない。