第四回目


読書への招待−第4回


  • 書名:へびにピアス
  • 著者名:金原ひとみ
  • 出版社名:集英社

内容紹介:
ピアッシングや刺青などの人体改造を題材に、現代の若者の心の潜む
不気味な影と深い悲しみを、大胆に描いた問題作。
この本を読み進めるのは、有る意味、苦痛を伴います。 身体改造と言う自虐的な行動を通じて、身体的な痛み、ひいては精神の痛みを喚起させる筆力に圧倒されます。
自らの血を流す事を避け、それ故に他者の痛みに対する想像力を無くしつつある現代社会において、本書の果たす文学的役割は、特筆に値する物でしょう。
私はこの作品を読んで、大切な人がいなくなる寂しさや怖さが良く分かりました。
そして、出会いというものの大切さを知りました。