《幻惑》

《幻惑/Dazzle》 †

速攻魔法
フィールド上に表側表示で存在するモンスター１体を選択して発動する。
選択したモンスターの攻撃力・守備力をエンドフェイズ時まで入れ替える。

　BRIGHT SKYRULER -輝かしき天空の支配者-で登場した速攻魔法。
　１ターンだけモンスターの攻守を入れ替える。

　小回りが利くようになった単体用の《右手に盾を左手に剣を》と言える。
　速攻魔法のため、攻撃が成功しそうなときにのみ発動できる。
　守備力の方が高いカードが多いならば、採用を検討できるのだろうか。
　しかし、モンスターを並べて一斉攻撃でフィニッシュする展開が中心のため、
　このカードではイマイチパワー不足に感じられてしまうかもしれない。

　大抵の攻撃モンスターは、攻撃力より守備力の方が劣っているため、
　モンスター同士のバトルの補助としても、活躍は期待できる。
　しかし、この場合でも《収縮》の方が下げ幅が大きいことが多い。

　さらに差別化するならば、このカードは攻守をそのまま入れ替えることに注目しよう。
　つまり、元々の攻守でなく、今現在の攻守を参照して入れ替えている。
　実質パワーアップをほぼ無効にできるため、守りに長けた側面がある。
　しかし、こちらでもメジャーな《団結の力》や《魔導師の力》に対して、
　攻守がともにアップしているために、焼け石に水になってしまうこともある。

　総じて、少し使いどころに困ってしまうカードなのかもしれない。
　相手が攻撃力上昇を重視してくるならば、採用を検討できるかもしれない。
　また、攻撃力を上げる反面で守備力を下げる第２世代の属性参照型フィールド魔法と相性がいい。

• 本編において―
  幻想避行編の明菜ＶＳリューゲル戦で、明菜が使用。
  強化された《ストロング・ウィンド・ドラゴン》の攻守を逆転し、
  そのまま《スプリーム・スプライト・ドラゴン》の連続攻撃で勝利した。
  
  また、同じ月のエル編でも明菜が使用。
  《守護神の矛》で超強化された《満月の女神王 エルザェム》を攻守逆転し、
  その場をようやくやり過ごすことに成功する。
  
  明菜のデッキに守備力の高いモンスターはそこまでいないが、
  装備魔法や強化のカウンターとしては、上手く機能していると言える。
  
  

関連カード †

• 《突進》
• 《収縮》
• 《加速》