Good luck my girl


来生たかお大百科自作曲 >『Sparkle

概要

オリジナルアルバムSparkle』に収録された楽曲である。

来生作品中、唯一4分の5拍子が用いられ、途中でワルツ(4分の6拍子)に転ずる作りになっている*1。来生によれば、バート・バカラックが作曲し、トム・ジョーンズが歌った「What's New Pussycat ?/何かいいことないか子猫チャン」がモチーフになっている*2

来生えつこは、弟が敬愛するハリー・ニルソンの「There Will Never Be」みたいな4分の5拍子の楽曲を作りたい事は知っていたが、言葉が上手く乗るかどうか心配だったという*3。タイトルや男女が屋上で踊る光景はアメリカ映画『The Goodbye Girl/グッバイガール』(1977)のイメージで書いたが*4、全体的な歌詞の内容はアメリカ映画『Breakfast at Tiffany’s/ティファニーで朝食を』(1961)で、娼婦役のオードリー・ヘップバーンが鉄階段を伝って窓から出入りするシーンや、その危う気な様子を見守るジョージ・ペパードの気持ちで描写しており*5、前出の「There Will Never Be」やジャズナンバーで同じく4分の5拍子の「Take 5」に感じる「都会の夜」の雰囲気がメロディーにも合った為だと述べている*6

収録

  • 作詞:来生えつこ
  • 作曲:来生たかお
  • 編曲:矢倉銀/ホーン&コーラス編曲:松任谷正隆
  • 3:40
  • Key:C(ハ長調)*7
発売年月日収録作品メディア:規格品番発売元/レーベルトラック備考
1981.07.21SparkleLP:28MK-0017ポリドール/キティレコードSideB-2●オリジナルアルバム
CT:28CK-0020
1983DOUBLE PACK SERIES ジグザグ SparkleCT:38CS-9022キティレコードSideB-2●企画アルバム
1986.07.25SparkleCD:H33K-20048キティレコード8●オリジナルアルバム(復刻/歌手デビュー10周年CD化)
1991.04.25SparkleCD:KTCR-1049キティレコード8●オリジナルアルバム(復刻)
1995.07.21SparkleCD:KTCR-1561キティエンタープライズ/キティレコード8●オリジナルアルバム(復刻/歌手デビュー20周年/Q盤CD選書/デジタルリマスター)
2001.05来生たかお作品集 Times Go By11CD:ANYC-238ANYDisc9(Shadow 影 かげ)-7●ベストアルバム(BOX仕様)
2007.03.21来生たかお大全集21CD:UPCY-6355/75ユニバーサルミュージックDisc6(Sparkle)-8●オリジナルアルバム(復刻/BOX仕様/1995年版を収録)
2013.06.19SparkleCD:PROT-1066Tower To The People8●オリジナルアルバム(復刻/タワーレコード限定/制作:ユニバーサルミュージック/新たにデジタルリマスター)
2018.12.19Sparkle +4CD:UPCY-9875ユニバーサルミュージック8●オリジナルアルバム(復刻/限定/紙ジャケット仕様/デジタルリマスター/SHM-CD)

★Musicians★
Acoustic Piano:石川清澄/Electric Guitar:土方隆行/Electric Bass:宮下恵補/Drums:田中清司/Percussions:中村御/Chorus:カヨコ、ミト、ミチル/Saxphone:ジェイク・コンセプション/Trombone:新井英治/Trumpet:羽鳥幸次


*1 来生たかお マンスリーソロライブ Stand Alone Another Side』(2006.09.22)のMC
*2 来生たかおオフィシャルサイト“40th Anniversary 40周年記念特集「枚挙に暇がない」”(2023.01.21)
*3 オフィシャルファンクラブ「来生たかおインフォメーションデスク」の会報『別冊 来生たかお』1998夏の号(ベイシック/1998.07.31)
*4 キティサークル公認ファンクラブ「TAKAO CLUB OSAKA」の会報『I Will...』No.55(1996.02)
*5 来生たかお Stand Alone 2019 Christmas Color』のMC
*6 オフィシャルファンクラブ「来生たかおインフォメーションデスク」の会報『別冊 来生たかお』1998夏の号(ベイシック/1998.07.31)
*7 1番のBメロでF(ヘ長調)に、間奏でC(ハ長調)に、2番のBメロで再びF(ヘ長調)に転調する。