BIOGRAPHY

来生たかお大百科／自作曲

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

概要 †

1979年にリリースされたベストアルバムである。

初のベストアルバムで、即出のオリジナルアルバム『浅い夢』『ジグザグ』『By My Side』から選曲された8曲に他4曲を加えた構成だが、ヴォーカルが異なる楽曲（SideA-1, SideB-1,3）も含まれている。

来生えつことしては、ベスト盤はまだ早いと思ったが*1、オリジナルシングル「そして、昼下り」のチャート初ランクインの勢いに乗り、1979年7月に本アルバムの制作が決定した*2。来生を交えた週1回の会議の結果、ジャケット写真は同月の14日、神奈川県の「箱根ハイランドホテル」の庭園で撮影される事になった。当日は曇天だったが、ディレクターの本間一泰の判断で撮影が決行された*3。因みに、撮影終了後には土砂降りになったという*4。また、撮影に使用されたアップライトピアノは、東京から持ち込まれたものだった*5。なお、CTのジャケットはLPとは異なり、夕暮れ時の海辺を背景に、教則本『ソングブック特別企画 来生たかお ギター弾き語り 最新LP「BIOGRAPHY」まで全曲集』をコラージュした装丁になっている。

「そして、昼下り」には、東宝映画「黄金のパートナー」の主題歌である旨が添えられている。

LPの帯には「来生たかおソング・ブック」と添えられており、歌詞カードはオリジナルアルバム『浅い夢』『ジグザグ』『By My Side』等のジャケットがレイアウトされている。また、オリジナルアルバム『夢の途中』がリリースされた際には初出時とは異なる帯が新たに付けられた。

1982年には本アルバムの第2弾の位置付けでベストアルバム『BIOGRAPHY II』がリリースされており、更に1989年には、オリジナルシングル「語りつぐ愛に」のCD版に仮タイトルのまま『BIOGRAPHY III』がリリースされる旨が告知されているが、収録予定曲の「楽園のDoor」「ORACIÓN -祈り-」やリリースの時期等から、同じくベストアルバムの『GOODBEY DAY TAKAO KISUGI GREATEST HITS』に結実したと思われる。

2003年には、本アルバムと『BIOGRAPHY II』を基調に収録曲を入れ替えたベストアルバム『GOLDEN☆BEST BIOGRAPHY』がリリースされたが、オリジナルのままCD化されたのは、2018年になってからである。

収録曲 †

※各曲の収録時間はLPの記載に準拠

※タイトル表記＝SideA-2（LP）：そして、昼下り 東宝映画「黄金のパートナー」主題歌／SideA-2（CT）：東宝映画「黄金のパートナー」主題曲 そして、昼下り／SideB-3（CT：裏ジャケット・カセット面）：ジグザグ −酔いどれ天使―／SideB-4：長雨

参加ミュージシャン †

※記載なし

参加スタッフ †

• Producer：多賀英典
• Director：本間一泰
• Recording Engineer：大野進、高城賢
• Cutting Engineer：富田忠男
• AD Designer：千木幸一
• Photographer：近藤ノブ
• AD & Directed：P.C.C.（※CTのみ）
• Stylist：Kumiko Yamaguchi
• Management：Kitty Artists Inc.
• Promotion：Kitty Music Corporation

録音 †

• 日付の記載なし／ポリドールスタジオ、ポリドール伊豆スタジオ、LARRABEE SOUND、音響ハウス

初出 †

アルバムタイトルの表記 †

帯のコピー †

• LP：パステルのシンガー・ソング・ライター　音の印象派 来生(きすぎ)たかお ソング・ブック “マイ・ラグジュアリー・ナイト/ほほえみの扉/そして、昼下り”自らここに収録
• LP：来生たかおフェア 確かな音楽活動と優しさに裏打ちされた来生たかおの世界を、今あなたのライブラリーに！ 「浅い夢」「ジグザグ」「By My Side」から選りすぐられた初期ベスト・セレクション！
• CD（復刻LP帯／新帯）：パステルのシンガー・ソング・ライター　音の印象派 来生(きすぎ)たかおソング・ブック “マイ・ラグジュアリー・ナイト/ほほえみの扉/そして、昼下り”自らここに収録／来生たかおオリジナルアルバム18タイトル　紙ジャケット・コレクション パステルのシンガー・ソング・ライター 音の印象派 来生たかお ソング・ブック “マイ・ラグジュアリー・ナイト／ほほえみの扉／そして、昼下り”自らここに収録