来生えつこ自身が好みとする晩夏の海を舞台にし、パラソルの下でミステリー小説を読む小意気な女性を登場させている*1。
スタジオミュージシャンとしてはまだ駆け出しの頃にハーモニカで参加した八木のぶおは、強く印象に残ったレコーディングとして挙げている*2。ロサンゼルスで録音された音源にハーモニカを被せたが、妥協を許さない星に同じテイクを何度も演らされ、何十回にダビングをし、逃げ出したいくらいだったが、ものを作る姿勢の凄さを感じたという*3。また、後日サンプル盤を貰い、外国人ミュージシャンの中に、数少ない日本人の1人として自分の名前を見た時は、何とも言えない満足感があったと語っている*4。
また、手拍子(Clap)にはスタジオに居合わせたスタッフやミュージシャン等が参加している。参加者の1人である磯田守人はキティレコードの社員(後にカメラマンに転職)で、宣伝部で来生や高中正義、RCサクセション等を担当していた。まだ売れていなかった来生を同じ週にFM東京の複数の番組にブッキングしてしまい、フリーディレクターや編成部からクレームが来たが、来生がブレイクしてからは掌を返して出演交渉をして来たという*5。同じく参加者の1人、長田明子は、小椋佳、上田正樹等のレコーディングディレクターをしていた人物である。
1976年に開催されたデビューコンサート『PROUDLY PRESENTS TAKAO KISUGI MAKING HIS FIRST APPEARANCE』において、既に披露されていた。
発売年月日 | 収録作品 | メディア:規格品番 | 発売元/レーベル | トラック | 備考 |
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1977.10.21 | ジグザグ | LP:MKF-1019 | ポリドール/キティレコード | SideB-2 | ●オリジナルアルバム |
CT:CKG-1018 | |||||
1980.03 | 全曲集 | CT:CKT-3002 | ポリドール/キティレコード | SideB-5 | ●ベストアルバム |
1983 | DOUBLE PACK SERIES ジグザグ Sparkle | CT:38CS-9022 | キティレコード | SideB-2 | ●企画アルバム |
1986.07.25 | ジグザグ | CD:H33K-20044 | キティレコード | 7 | ●オリジナルアルバム(復刻/歌手デビュー10周年CD化) |
1991.04.25 | ジグザグ | CD:KTCR-1045 | キティレコード | 7 | ●オリジナルアルバム(復刻) |
1995.07.21 | ジグザグ | CD:KTCR-1557 | キティエンタープライズ/キティレコード | 7 | ●オリジナルアルバム(復刻/歌手デビュー20周年/CD選書Q盤/デジタルリマスター) |
2007.03.21 | 来生たかお大全集 | 21CD:UPCY-6355/75 | ユニバーサルミュージック | Disc2(ジグザグ)-7 | ●オリジナルアルバム(復刻/BOX仕様/1995年版を収録) |
2013.06.19 | ジグザグ | CD:PROT-1065 | Tower To The People | 7 | ●オリジナルアルバム(復刻/タワーレコード限定/制作:ユニバーサルミュージック/新たにデジタルリマスター) |
2018.12.19 | ジグザグ +2 | CD:UPCY-9870 | ユニバーサルミュージック | 7 | ●オリジナルアルバム(復刻/限定/紙ジャケット仕様/デジタルリマスター/SHM-CD) |
★Musicians★
Keyboards:David Foster/Electric Guitar:Dan Ferguson、Larry Roland/Acoustic Guitar:Dan Ferguson/Electric Bass:Paul Stallwarth/Drums:Jim Keltner/Percussions:Paulinho/Harmonica:八木のぶお/Clap:星勝、上田正樹、長田明子、磯田守人、北公次