ひたすらに


来生たかお大百科自作曲

※原則的に、来生たかおは“来生”に省略、来生えつこは“来生えつこ”と表記。

概要

2010年に歌手デビュー35周年を記念してリリースされた24枚目のオリジナルアルバムである。

2010年12月12日「TEN YEARS ONLINE SHOP」で先行リリースされ、2011年2月23日に一般店頭でリリースされた。なお、当初は来生の誕生日である11月16日にリリースする予定があったという*1

書き下ろしのオリジナル6曲に加え、2010年7月にオフィシャルホームページやコンサート会場で募ったリクエストを基にセルフカヴァー7曲を収録している。リクエストに際しては代表曲を外すという趣旨もあり、かなり古い楽曲や意外な楽曲も寄せられたという*2。また、来生自身がカヴァーしてみたいと思っていた提供曲や、異なるアプローチでリメイクしてみたいと考えていた自演曲も選考に含まれ、「今の自分らしさ」を基軸に哀愁漂うリラックスした雰囲気を目指した事を明かしている*3

アルバムタイトルは、デビュー以来、音楽一筋にやって来た来生の姿勢が反映されており、収録曲の「ひたすらに」が完成した時、来生えつこからの提案で決定した*4。来生は同曲と「針の雨」が完成した時、本アルバムを作れそうな気がしたという*5

来生えつこによれば、作詞はなかなか言葉が浮かばずに苦戦したという。タイトルになりそうな言葉が浮かんでやっと書き始めるという状態で、なかなか一気に仕上げられなかった事を明かしている*6。また「還暦の弟と還暦を過ぎた姉が余力を絞り出した」と表現しつつも、今後もひたすらにやって行く決意を述べている*7

ジャケットには、廊下とそれを取り巻く5枚の扉が白を基調に描かれている。左側に配された扉には奥から「1976」「1977」、右側のそれには手前から「2009」「2010」、真ん中の突き当たりの扉には「2011 T.KISUGI」と記され、歌手デビューの年(1976)から本アルバムの店頭リリース年(2011)へと続くアーティスト活動の歴史がモチーフになっている。また、ブックレットの裏表紙では「2011 T.KISUGI」の扉が開こうとしている。題字は前アルバム『余韻』と同様、来生えつこの自筆である。

ブックレットには来生の自邸にあるに仕事部屋の写真が使用され、アップライトピアノに向かう来生自身や、ギルバート・オサリバンやザ・ビートルズ、小津安二郎等、敬愛する人物のジャケットが飾られた室内が写っている。その中には、自らのアイディアで撮影した『遊歩道』のジャケットも見られる。

編曲には、来生のペンネームである矢倉銀や、バックバンドのメンバー、前アルバム『余韻』に引き続き、渡辺俊幸が参加している。また、クレジットされていないが、ストリングスにはTSUKEMENのKENTA、TAIRIKUが参加している*8

収録楽曲リクエストに応募した上で「TEN YEARS ONLINE SHOP」にて本アルバムを注文した者には、購入特典として『来生たかお リクエスト特典CD』が贈呈された。

なお、本アルバム名を冠したコンサートツアー『来生たかお 35th Anniversary Concert Tour 2011 ひたすらに』において収録曲の幾つかが披露されている。

収録曲

トラックタイトル作詞作曲編曲収録時間トラックタイトル作詞作曲編曲収録時間
1ひたすらに来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI/山崎教昌5:348Goodbye Dream来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:44
2海を見に行く来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI5:329そしてほのかに夏は行く来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:53
3あてどなく来生えつこ来生たかお渡辺俊幸5:2810夢の肌来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:45
4思い出の種来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:3811心のゆくえ来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI5:05
5とにかく自然に来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:2212あした晴れるか来生えつこ来生たかおRYUMEI5:12
6針の雨来生えつこ来生たかお渡辺俊幸5:4813恋人の領分来生えつこ来生たかお矢倉銀/RYUMEI4:40
7あなたのポートレート来生えつこ来生たかおRYUMEI4:39

※7〜13:セルフカヴァー

参加ミュージシャン

  • Piano:倉田信雄(3,6)、山崎教昌(1)
  • Acoustic Guitar:小田木隆明(RYUMEI)(1,2,4,5,7〜13)、田代耕一郎(3,6)
  • Electric Guitar:小田木隆明(RYUMEI)(1,2,4,5,7〜13)
  • Gut Guitar:田代耕一郎(3,6)
  • Electric Bass:渡辺直樹(3,6)
  • Drums:島村英二(3,6)
  • Latin percussion:木村“キムチ”誠(3,6)
  • Strings:篠崎正嗣ストリングス(3,6)
  • English Horn:庄司さとし(3,6)
  • Conductor:渡辺俊幸(3,6)
  • Chorus:小田木隆明(RYUMEI)(1,2,4,5,7〜13)
  • Sound Architect:小田木隆明(RYUMEI)(1,2,4,5,7〜13)
  • Strings*9:KENTA(TSUKEMEN)、TAIRIKU(TSUKEMEN)

参加スタッフ

  • Executive Producer:安西範康
  • Recording Engineer:高橋宏幸、坂知学(ワンダーステーション)
  • Assistant Engineer:原一(一口坂スタジオ)、関克徳(ワンダーステーション)
  • Mastering Engineer:山口貴規(東京CDセンター)
  • Coordinate:フェイスミュージック
  • Photographer:三島浩
  • Designer:大井尚(イサカ)
  • Artist Manager:小松裕二、島崎有紀、来生孝平、福永恵(テン・イヤーズ)
  • Product Manager:小林祐一、松本裕史
  • 協力:テン・イヤーズ、サウンドマン
  • Special Thanks:Etsuko Studio、源井和仁(ビコーズ)、渡辺智加

録音

初出

発売年月日メディア:規格品番発売元/レーベル備考
2010.12.12CD:ANOC-6157日本音声保存/ANY○制作:エニー/TEN YEARS
○一般店頭販売:2011.02.23

パッケージの体裁

  • ジュエルケースにブックレットを挿入

帯のコピー

  • デビュー35周年を迎え、さらに磨き上げられた格調高い哀愁のメロディ。 自身のオリジナル曲リメイクを含めた珠玉の名曲の数々。


*1 来生たかおソロライブ Stand Alone 2010』『Mokkokudo Presents Music Field vol.4 来生たかおPremium Concert 2010 in KOBE』のMC
*2 本アルバムのブックレット
*3 本アルバムのブックレット
*4 来生たかお 35th Anniversary Concert Stand Alone 2010 Chiristmas Color』のMC
*5 来生たかお 35th Anniversary Concert Stand Alone 2010 Chiristmas Color』のMC
*6 本アルバムのブックレット
*7 本アルバムのブックレット
*8 渡辺俊幸オフィシャルブログ『渡辺俊幸の音楽家日記』“来生たかおさんのレコーディング 写真付き”(2010.10.30)
*9 渡辺俊幸オフィシャルブログ『渡辺俊幸の音楽家日記』“来生たかおさんのレコーディング 写真付き”(2010.10.30)
*10 渡辺俊幸オフィシャルブログ『渡辺俊幸の音楽家日記』“来生たかおさんのレコーディング 写真付き”(2010.10.30)