G31MG-S


G31MG-S(2).jpg

G31MG-S紹介

  • 省電力運用にフォーカスしたmicroATXメインボード。搭載チップセットはG31+ICH7。
  • FOX Energy Manager*1という専用ソフトウェアを利用することで、システムの動作状況を変更できるというもの。
    ところがこのソフトは常駐させるとかえって消費電力が上がってしまうという、本末転倒ぶりである。必ず終了にすること。
  • 主な搭載機能はVGA、8chサウンド、1000Base-T LANなど。
  • G31MX-Kとは違って7.1CHサラウンド出力。
  • 拡張スロットはPCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2。
  • DDR2メモリスロットは2本。チップセットの制約で4GBまで認識可能のはずが、Memory Address Remappingが不可能なため、3.25GBまでしか使えない罠(爆)
  • コンデンサはすべて固体誘電体。YIMTEK(台湾)、三洋、富士通などの製品を採用。  初期ロットは富士通(赤)が多く、2009年1月頃販売のものは富士通が1個を除いて三洋(薄紫)に置き換わる。2009年4月販売のものはCPU付近以外はほぼ全面的にYIMTEK製になりコストダウン化
  • VRM付近、CR2032付近の青紫の物はYIMTEKのPXRシリーズ。水色の小さい物もYIMTEK製。 YIMTEK PXR
  • 環境汚染物質の少ない部品を多用しているので、結果的に地味な配色のマザーになっている「地球にやさしいマザーボード」。
  • 定格動作の低予算低消費電力サブマシン向けに最適。固体コンデンサによる耐久性、ICH7内蔵のパラレルIDEによるIDEデバイスの安定動作などが期待できる。

メディア紹介記事

G31MG-S注意点

  • メモリスロットと電源コネクタがとても近いので、抜き差しする際にメモリを傷付けないように注意する。
  • CMOS clearジャンパはここだ。定位は2-3ショート。クリアするときは電源コード抜くか電源ユニットのスイッチを切ること。
    G31MG-S_CMOS.jpg

BIOS

  • いまいち感のある Award BIOSです。FOXCONNの他のマザーはAMI BIOSになっている中で、取り残されている感じです。
  • BIOSの更新が面倒だけどE5xxx系、E7xxx系で組みたいって人にはいいかもしれない。
  • FOX LIVE UPDATEってツール使えばWINDOWS上からもBIOS更新できるから、そんな神経質にならなくても気軽に更新できる。
    CPU Clock      200〜600の範囲でマニュアル設定可。
    PCI Express Clock100〜255の範囲でマニュアル設定可。
    CPU Voltage    0.0125V刻みで-0.0500V〜+0.2500Vの範囲でマニュアル設定可。
    DRAM Voltage  +0.10V、+0.20V、+0.30Vの3段階で昇圧可。(マイナスにはできないんだよな・・)
  • メモリ設定:
    CAS Latency TimeAUTO、3〜6
    DRAM RAS# to CAS# DelayAUTO、3〜6
    DRAM RAS# PrechaegeAUTO、3〜9
    Precharge DelayAUTO、9〜15
    System Memory SpeedAUTO、533MHz、667MHz、800MHz
    ↑【注意】S3復帰時にAUTOにされる
  • BIOSのPower Management SetupのWake On項目はS5からの復帰では無くS3からの復帰設定とのこと。
  • シャットダウン状態からの、キーボード、マウスなどによるPower Onには対応しない。

BIOS更新履歴

日付(YYYY/MM/DD)VersionDescription備考
2009/06/17817F1P04Change PXE rom.
2009/05/12817F1P03Fix ICS clockgen reset fail issue.
2008/10/15817F1P02Fix TPM function fail in DOS.E0,R0 steppingに最新マイクロコードで対応している。だがC0,M0のマイクロコードは最新版(60C)ではなく60Bである。
2008/06/14817F1P01Release new BIOS.E5200(M0 Stepping)は正常に認識。

CPU

  • CPUクーラー取付報告
  • 取付可能
メーカー商品名搭載Fan装着備考
ScytheNINJA miniファンはメモリ側、チップセット側のどちらも干渉するがファンの位置を縦方向にずらせるので90mmファンでも大丈夫だった。

チップセット

  • ICH7はHDDアクセスに関してはICH9,ICH10と大差ない良好な性能を示す、DDR2メモリアクセスに関しても後継のG41,G45に比べて大きく劣るということはない。

メモリ

Dual channel DDR2 800/667/533 x 2 DIMMs, Max 4GB

  • メモリ相性報告
  • 動作報告
ベンダー型番チップメーカー搭載量電圧備考
A-DATADDR2-8001GB×2枚
CFDCFD ELIXIR DDR2-800ELIXIR1GB×2枚W2U800CQ-1GLZJ
ELIXIR2GB×2枚W2U800CQ-2GL5J
CFD PRO DDR2-800Hynix1GB×2枚W2U800CF-S1GHZJ
SANMAXSMD-4G88HP-8E- Dhynix
Silicon-Power2G×2枚
TranscendJETRAM JM2GDDR2-8k
JETRAM JM4GDDR2-8k
UMAXPulsar DDR2-800PSC1GB×2枚DCDDR2-2GB-800
Pulsar DDR2-800PSC2GB×2枚DCDDR2-4GB-800
kingstonKVR800D2N6/1Gkingston1GB×2枚
  • 不具合有り
    AENEON (AET960UD00-25D-S)BIOS画面すら拝めない。一枚8000円もしたのに・・・

オンボードグラフィック

  • Intel GMA3100 (PS:4 VS:0 SM2.0まで対応)
  • 3Dmark06 Build110でG41,G45大きく劣り、それらの3割程度のスコアで945GCと大差ない性能。

拡張スロット

  • ビデオカード取付報告
  • 取付可能
  • ヤフオクに出回ってるASUSのADD2+カードでDVI出力OK
  • GIGABYTE GV-R467D3-512I 爆音ファン仕様 -> ファンレス化(ZALMAN VNF100)DVI-I D-SUB HDMI 干渉無し XP pro(32Bit)
  • HDMI出力のものだが付属のDVI変換ケーブルで問題なかった。
    ちゃんとBIOSから画面表示できます。

SATA

  • 4つあるけど、ICH7はIDEとSATAが混在していて、設定がやや複雑。以下のHPを参考にして設定することを推奨。
    http://www.dosv.jp/other/0603/03.htm

オーディオ

  • G31マザーではALC662が多い中、せっかくALC888VCを載せているのに、アナログサウンド出力はノイズが多い。グラフィック画面書き換え時やUSB動作時にノイズが乗るので、電源ラインから漏れているのだろう。

LAN

USB2.0

  • 最大8ポート  リアパネル4ポート、ヘッダーピン2個(4ポート)

G31MG-S OC関連の注意点

  • S3サスペンドすると、メモリクロックとVcore電圧の設定(おそらくメモリ電圧の設定も)がデフォルトに戻る。リジュームしたときにデフォルト値に戻っているので、メモリクロックを遅くしたり電圧を上げてOCしていると、S3から復帰できない。他社のマザーにはありえない、おかしな仕様(限りなくバグ)である。
  • 上記の問題のうち、メモリクロックについては、いわゆるBSELmodで回避できる。たとえば200MHzのCPUでmodにより266MHzに見せかけると、DDR2-800MHzのメモリならば、FSB:メモリクロック比は 266:800となる。
  • VID modして低電圧化を試みるも、C1Eのとき約1V以下になると電気的にシャットダウンする(CPUが65nm世代=VRD11.1仕様でない場合)。Vcore電圧は、BIOSによってデフォルト値から−0.05Vまで減じることができるが、このときも実際にCPUにかかる電圧が約1Vを下回ると、シャットダウンしてしまう。過小電圧検出機能だとしても過敏すぎるおかしな仕様である。
  • したがって他のG31マザーと比べてアイドル時消費電力が劇的に低くできるわけではない。On demand Green modeではいくらか消費電力は下げられるものの、C1E動作時における電圧を1Vを下回るような低電圧にできないので、たいしたことはない。それでもASUSやGIGABYTEのG31マザーより、アイドル消費電力はずっと少なめである。
  • オーバークロック機能はオマケ程度です、OC前提の人には向いていません。
  • こんな中途半端なオーバークロック機能なら付けないほうがマシだったのではないか。そのほうが「漢」らしくてよい。

FAQ

  • S3サスペンドから復帰できない
    • もしオーバークロックしていてそうなるのであればG31MG-S重要な注意点FAQを参照のこと。
    • OCしていないのであればメモリの相性を疑ってみる。
  • CPUクロック倍率が6倍に固定されてしまう
    • C1Eがオン(BIOSでenableに設定)になっていると、負荷のかかっていないときは6倍になる。負荷を掛けてCPUクロックを計測すること。
    • C1EもEISTもオンの場合に6倍に固定されてしまう。CMOSクリアしても直らない。
      • Foxconn energy managmentツールを以前使ったことがあるか? もしそこでCPU controlを「Power Saver」の状態にしていると、6倍固定になる。「Balanced」にすれば6倍から最高倍率までの可変に戻せる。なお「High Performance」にするとちょっとした軽負荷でも最高倍率になるよう変化する。
  • 電力管理のプロパティをいじらない/いじれない時は、BIOSで C1Eをenable、EISTをdisableという組み合わせにすれば、6倍固定状態から回避できる。
  • マザーボードの不良ではなく、使う人の無知識が原因であるので、不良でクレームをつけないように。

その他

  • Foxconnマザーボード友の会 7 810氏の作成したブート時のBIOS画像。FOX LOGOを使って変更する。(変更される方は、自己責任でお願いします)
    G31MGSbios.jpg
  • CPUが65nmと45nm世代とでは、システム全体のアイドル消費電力が異なる。65nmのCPUではVtt=1.3V, Vcc(G31)=1.2V、45nmではVtt=1.2V、Vcc(G31)=1.1Vというように、CPU周辺回路の電源電圧を切り替えているのが一因であると思われる。65nmのCPUはG31MG-Sでは消費電力があまり小さくならない。本マザーボードでは45nmのCPUを使うべきである。
  • あまり大きく宣伝されていないが、CPUのVcore電源制御回路には高級な仕掛けのものが採用されている。アイドル時には、CPU電源回路は3相から1相動作に変化する。これはGIGABYTEのDESと同等の機能であるが、ソフトウェアを常駐させる必要はない。このため他のG31マザーボードよりも特にアイドル時電力が少なくなっている。

コメント

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最新の10件を表示しています。 コメントページを参照

  • g31mg-sにてE5300の起動を確認。 -- 名無し? 2009-03-03 (火) 20:55:15
  • biosは09/4/1現在最新だが、E5300の温度が正しく表示されない。 なぜじゃ -- 2009-04-01 (水) 03:37:15
  • 転がってたパーツで組んだP180でTower120取り付け余裕でした。 -- 2009-06-30 (火) 17:30:29
  • ATXケースでMicroATXを使うのはイイね。余裕がある。 -- 2009-08-13 (木) 17:28:07
  • USBメモリ(exFAT)を刺した状態で起動すると、なぜか最初のFOXCONNの画面でフリーズしてしまう。 -- 2016-03-30 (水) 15:16:36

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*1 FOX Energy Manager・・・設定時間後にスタンバイやシャットダウンなどを行うタスクを統合的に管理できるほか、CPUのパワーマネジメントも可能という。