探偵ファイル;http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2002/0308/nto0308_21.html
8日未明、弘前市川先3丁目のアパート「サンハイツ川先」A棟の屋外にある階段で、
血まみれの遺体で発見された燃料販売会社役員小倉大典さん(53)の死因は同日、
弘前大学医学部で行われた司法解剖の結果、失血死であることが分かった。
調べによると、遺体の近くには、刃渡り約15センチの刃物が残されており、
小倉さんの右首には刺し傷が一カ所のほか、右手の親指に小さな切り傷があった。
同署は
8日午前2時18分ごろ、弘前市川先三丁目のアパート「サンハイツ川先」A棟屋外にある
階段で、同棟に住む燃料販売会社役員小倉大典さん(53)が、血まみれになって倒れて
いるのを近所の住民が発見、消防に通報した。
救急隊員が駆けつけたが、小倉さんはすでに死亡していた。
右首に刺し傷一カ所があり、近くに刃物が落ちていたことから、弘前署は殺人の疑い
もあるとみて捜査、他殺・自殺の両面から調べている。
調べによると、小倉さんは1階から2階に上る階段の1−3段目付近に、トレーニング
ウエアのようなものを着てうつぶせの状態で倒れており、顔や腹など体の前面全体に
血痕が付着していた。同署は同日午前、弘大医学部に遺体の司法解剖を依頼、死因な
どの特定を急いでいる。
また、小倉さんの遺体近くに、刃渡り約15センチで木製の柄がついたあいくちのよう
な刃物が残されていた。同署は、凶器だった可能性もあるとみて調べている。
小倉さんは2年ほど前から妻子を首都圏に置き、単身赴任をしていた。
部屋の電気やストーブはつけっぱなしで、室内に争ったような状況はないという。
近所の人の話では、同日午前1時50分ごろ、ガスボンベが倒れるような「ドスンド
スン」という音を聞いたが、その後音がなかったため外に出てみると、小倉さんが倒
れていたという。付近はアパートや新築住宅が並ぶ新興住宅地で、すぐ向かいに弘前
五中がある。
読売新聞
2001〜2004