1959 / 03 / 10 ベルメルシュ事件・杉並スチュワーデス怪死


ベルメルシュ事件

杉並区の善福寺川に首を絞められた若い女性の死体が上がった。
被害者は、英国海外航空スチュワーデス武川智子さん(27)。
容疑者として、武川さんと交際していたとされるベルギー人神父
ベルメルシュ(38)の名前が挙がった。

警視庁は、相手がカトリック教団サレジオ会の神父であることから、
国際問題に波及してしまうことを恐れて慎重な、弱気な態度をとっていた。
カトリックは世界でも戒律に厳しい宗教として知られており、この事件は
注目を浴びることとなる。
極秘の捜査を重ねた後、神父の出頭を要請したが、本人も教会も出頭を拒否。
世論から批判の声が上がったため、神父は二、三度出頭したものの、
胃病と神経衰弱を理由に歳暮病院に入院。
6月11日、警視庁に連絡もせず、イタリアに帰国した。
サレジオ会は傘下の社会事業団を利用して、アメリカから回された救済物資を
闇ルートに横流しし、莫大な利益を得ていたという。
神父の帰国により、事件は迷宮入りした。

サレジオ会は、北イタリアの司祭ヨハネ・ボスコによって1859年に結成された
カトリック修道会。
会員数の規模はイエズス会に次ぐ。サレジオ修道会とも呼ばれる。

■1959/5月7日■
外人神父出頭せず
スチュワーデス殺し事件の捜査本部は、去る5日からベルギー人神父(38)に
重要参考人として任意同行を求めていたが、6日も同神父は出頭しなかった。
同日朝は「高井戸署に出頭する」との態度を示していたが、 午前9時ごろになり
電話で「気分がすぐれないので行かれない」 とことわってきたもの。

■1959/5月12日■
神父から事情聞く
この日出頭要求に応じた同神父は、午前7時ごろ捜査本部の指定した場所に
弁護士同伴で姿を見せた。
同神父は知子さんと交際のあった人物の一人で、本部では参考取調べのため
さる5日第1回の出頭を求めた。
ところが神父はこれに応じなかった。

■1959/5月24日■
入院したベルメルシュ神父
「渦中の人」となったドン・ボスコ修道院内ベルギー人ベルメルシュ神父(38)は
22日、過労による衰弱がはげしく、新宿区下落合の聖母病院に入院した。
しかし、捜査本部は同神父が事件に関係があったかどうかについてはまだ断定せず
「調べは完全に終っていない」といっているので両者の間にはいま微妙な空気が漂い
始めている。

■1959/6月12日■
ベルメルシュ神父が帰国
スチュワーデス殺し事件の重要参考人として、 事件の捜査線上に残った
”最後の一人”といわれた ベルメルシュ神父が11日夜ひそかに帰国したことについて、
警視庁捜査当局ははげしい驚きと教会側のやり方に強い不満 の色を示している。
朝日新聞
1951〜1960

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