《精霊使いアキロ》


《精霊使いアキロ》(せいれいつかいアキロ)

カードデータ


カード名精霊使いアキロ効果:
●[緑1 いずれかのプレイヤーの墓地のカードをX枚選び、除外する]《バトル》あなたはバトルスペースの対象の緑のユニットを1枚選び、ターン終了時まで、パワーを+X*1000する。
種族エルフ/フォーリナー
種別ユニットタイミングクイック
使用コスト緑2移動コスト緑1
パワー2000スマッシュ1


ゲーム外カードデータ

収録セットNo.レアリティフレーバーテキストIllustration
V-2V-2 206/200Promotion-風間雷太?


解説

 ディメンション・ゼロ公認大会参加賞にて配布された、?小型?エルフ
 種族フォーリナーを併せ持ち、起動型能力によるパンプアップ?、墓地焼却能力を持つ。

 自身のコストとしてのパワーは平均的であり、その点は《妖魔の美容師ヒル》らと大差ないが平均としては十分。
 種族エルフ以外にフォーリナーを持ち、かつ小型?と非常に使いやすいカードであるだろう。
 更にこのカードに注目すべきはその起動型能力
 バトル?というタイミングでバトルスペース??ユニットを対象にパンプアップ?を起こすもの。これだけ見ると普通だが、そのコストが何よりの意味を持つ。
 コスト?1に加え、いずれかのプレイヤーの墓地のカードを除外するという凄まじい墓地焼却能力。コストによる除外という点に加え、起動型能力が前述にもある通りバトル?という素早いタイミングで使用可能なのは大きい。同様にコストで除外してくる《焔魔ヨツビシ》と比較してもこのカード単体の軽さもあわせ?主絡みのデッキでは比ではない汎用性を誇り、根こそぎ除外できる点が禁呪をつけてもいいほど強力極まりない。
 またパンプアップ?による上昇量も目が離せない。単純に墓地のカード1枚を1000というパワーに還元できるため上昇させる事が可能なパワー量は計り知れない事になる。5枚程度墓地を焼いたと仮定しても5000の上昇値であり、このカードにパンプアップ?を当てても7000という破格のサイズに化ける事が可能。一度盤面に出てくれさえすれば墓地次第では?《七つの海の王子》のような活躍も可能であり、フリーズ?状態でも関係なくパンプアップ?を起こせるのでビートダウンの際には非常に頼りになる。

 バトル?で使用可能という事も含めこのカードを相手ユニットに対して投下した場合も高い効果が得られる。起動型能力含め?3を払えば、このカードが2000+墓地のカード枚数×1000という破格のサイズになり飛んでくるので相手の大型?ユニットの進攻に対して強大なパワーを持って迎撃にあたれる。ユニットに投下して使うためクイックでの除去?の類は受け付けず、総合的に支払うコストも低いためリスクの低さも光る。
 パワーが上がれば相対的に火力カードに対して強くなる事にも繋がる。回数制限も存在しないので墓地の枚数次第では《神龍》が出てきても焼かれる事が無くなるだろう。

 かなりの強さを持つカードだが、当然素の状態では貧弱。更には墓地がたまり切っていない序盤では活躍が期待できないのが難点。
 パンプアップ?が起こせるのは自身を含め?ユニットを対象にしているため、手順は簡単ではあるかもしれないがいつでもどこでもその万能さを発揮するわけではない。
 墓地を除外する都合上敵味方問わず墓地にカードを送らない相手には分が悪く、《ハウス・オブ・ヘル》などでビートダウンされると弱い面を見せることもある。
 いくらパンプアップ?できるからといっても《サキュバス・ハーレム》を貼られたり《レディ・スネア》が先に展開してくるとなると天敵となるため注意が必要になる。
 性質上《ケット・シー》のような低コストを狙う除去?に狙われやすいのも難点といえるか。スカイロードスターロード相手にもやや弱い。耐性?持ちを先に出されると自慢のパンプアップ?で単純に勝てないのもネック。
 他に警戒すべきカードがあるのならば、除外?行動そのものをメリットとして動く相手の場合には除外するカードの選択も大事になるだろう。例えば、《悪魔竜エキドナ》《大陸アルドのサイクロプス》が見えた場合は除外するカードをしっかり選んだ方が良い。
 加えて展開させるなら墓地の枚数には常に気を配る必要も出てくる。一度に除外する枚数に指定は無いが、計算せずに勢い余って全部!などと適当に宣言しているといざという時に墓地にカードが無くなり泣きを見ることもあるので、きわどい時は慎重に扱いたい。回数制限が無い以上エネルギーさえあればスタックの積み直しによりパンプアップ?自体を外す事は少ないので、除外?し過ぎて隙を見せないようにしよう。

 運用には幾つか注意点さえあるが、このカードの持っているメタ要素は《火事場泥棒》以上のものがある。
 とにかく墓地を簡単に除外し尽くせるため墓地依存系のデッキに対しては無類の強さを誇りこのカード1枚で完封すらしてしまう事もありえる。フレアロードに対しては鬼のように強く、墓地からの恩恵を否定させビートで倒しにくいこのカード相手には打開手段が少ない。墓地依存型には言わずもがな、《アイスドラゴン》のような相手に対しても当然の如く強い。
 他にも、トドメの一撃要員として採用率の高い《幽魔タスヴィーリー》《光の巫女ホリプパ》に対してすらもこのカード1枚で対処が可能。あらかじめ墓地のカードを除外しておけば、うっかりで即死となってしまう《アポロン》《真紅の衝撃》を初めとするリリースインを兼ね備えた危険度の高い覚醒にも抑えが利く。
 これだけ墓地を除外しながら大幅なパンプアップ?まで付くと考えればこのカードの単純な「強み」がうかがい知れるだろう。?で固めると同色サポートの《七つの海の王子》に比肩する働きができ、これに禁呪が無いという点から見てもまさに破格。その性能たるや、環境によっては?におけるまさに救世主、他の墓地利用カードの抑止力とも呼べるカードとなりえるだろう。

  • 今までも墓地のカードをコストとして除外したり墓地をメタるカードは存在したが、ここまで露骨に容易に墓地をメタりパンプアップ?でのアドバンテージを生み出しえるカードは少ない。このカードの登場以降、?に対しても墓地焼きを警戒しなくてはならないだろう。
  • 『いずれかの』というテキストのため、一度に除外する墓地は自分か相手のどちから片方からでなければならない。お互いの墓地に触りたいなら2回の能力起動が必要になる。
  • 2011年9月16日からの公認大会の参加賞にて配布されている。今現在参加賞での配布以外に入手方法が無い。
  • カードナンバーはV-2のものだが、栄光の鐘収録カードは全部で201種。つまり202〜205をすっ飛ばしての登場である。
  • 栄光の鐘には収録されていないが、エレメンタルモンスターとのコラボユニット。精霊族を強化したり即死や攻撃を防いだりと守り固める要素が強いが、ディメンション・ゼロにおいても当てはまるところが多く、度合いはあれど意識して作成されているようだ。

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