カード名 | 真っ暗闇の部屋 | 効果: あなたのメインフェイズ開始時に、あなたはバトルスペースのスクエアにある自分のユニットを1枚選び、持ち主の墓地に置いてよい。そうしないならば、このカードを持ち主の墓地に置く。 [黒1 このカードをフリーズする]《ノーマル》あなたは自分の墓地にある対象のユニットを1枚選び、このカードと同じラインのユニットのない自軍エリアのスクエアにリリース状態で置く。ターン終了時に、バトルスペースのスクエアにあるそのユニットをゲームから取り除く。 | ||
属性 | - | |||
種別 | ベース | タイミング | クイック | |
使用コスト | 黒2無3 |
IV-2 禁じられし邂逅にて登場した、黒の中量?ベース?。
条件付誘発型能力によるデメリット、起動型能力によるリアニメイト?を搭載している。
良くも悪くも非常に使い辛い1枚。
まずデメリットの方は、メインフェイズ開始時に自分のユニットを破棄しなければこのカードが墓地に送られるもの。実質毎ターン維持コストを支払わなければならないので、このカードの維持は中々難しい。
しかし、このカードの維持が可能であれば受けられる恩恵は大きいものとなる。
起動型能力の部分は実質的なリアニメイト?+リリースイン?。これをわずか[黒1]という低コストで行えるので非常に強力。純粋に、6エネルギー余っているなら瞬間的な蘇生カードとしても機能する。
ただこちらも欠点として、蘇生したユニットが維持できないというデメリットを抱えてしまっている。維持ができないと言う事は、このカードのデメリット部分を自力でカバーリングする事が不可能ということににも直結するので、このカードの汎用性を下げてしまっている部分ともなっている。
このカードを最大限活用するならば、大まかに相性の良いカード達と組み合わせたると良い。
やや汎用性に欠けるがリアニメイトカードであるのは間違い無いので、各種ドールとはそこそこの相性を持っている。しかしドールの汎用蘇生カードとしては、既に《華麗なる人形遣いコルヴィッツ》が存在しているので、優先度は低い。このカードを投入するなら除外?されてしまう部分を《タングリング・パペット》などの破棄カードで補助してやると良いだろう。ユニットが多く並ぶ性質があるため維持コストに困らないというのもある種の利点であり、相性自体はそれほど悪くない。
デメリットの部分が『効果で墓地に』ユニットを置くものなのでアビスロード、特に《幽魔リーズ・マーヒー》とは良いシナジーを発揮する。アビスロード勢はユニットを破棄して能力を使用するカードが多いので、除外?デメリットもカバーしやすい。しかし、アビスロード自体が蘇生と相性が良いかと言われると微妙な点も多いので、こちらも考え無しに投入できる範囲のものではない。
別個で見ていくと、2つあるデメリットを工夫するかが鍵となる。
リアニメイト?後に除外されてしまうのは、リアニメイト?を多用するデッキにおいては致命的ともなりうるが、逆に《悪魔竜エキドナ》で更なる再利用の可能性が残されている。これにより強力なCIP時効果を持つカードを繰り返し利用する事で盤面を制圧するという利用法も無いわけではない。
また、除外からの直接的な活用でなくとも《明日には本気を出す》ならば除外?ゾーンからの墓地への回帰が可能となる。そして維持コストとして、墓地のユニットを繰り返し除外?する《降魔拳士シュナイダー》を利用できれば《明日には本気を出す》との相性から繰り返しの利用ができるようになる。
カバーが難しい墓地送りの維持コストだが、逆にこちらは《妖精竜スターフルーツ》や《大地の塔》などの『墓地送りの変わりに置換する』ようなカードとならばある程度解消できる。これを工夫したランデスなども存在したが、構築自体が難しく研究がそれほど進んでいない。逆に研究が少ないだけ、自分なりのコンボや使い方を開発できれば上手く相手を翻弄できる部分でもあるだろう。
とにかく強力なカードであり、素の状態で6コスト汎用蘇生である《貴婦人の微笑》と同じコストでリリースインできるだけでも馬鹿にならない。8〜9コスト範囲のユニットのリアニメイト?ならば、十分に元は取れる。
イラストは怖いが、それ以上にこのカードの能力も怖いものであるという事を見せ付けるような使い方をしていこう。