《ISE・エビブラック》


《ISE・エビブラック》(イリーガル・スペーショテンポラル・エグゾスケルトン・エビブラック)

カードデータ


カード名ISE・エビブラック効果:
このカードがスクエア以外からスクエアに置かれた時、あなたはこのカードと同じラインのスクエアにある対象のユニットを1枚選び、持ち主の手札に加える。
このカードが「宿敵の絆」と結合している場合、このカードは以下の能力を得る。『[青1]《クイック》あなたはこのカードとこのカードと結合しているすべてのカードをゲームから取り除く。ターン終了時に、このカードをユニットのない自軍エリアにこの効果でゲームから取り除いたすべての属性「リンク」のカードをこのカードに結合しフリーズ状態で置く。』
種族メタルロブスター
種別ユニットタイミングクイック
使用コスト青3無4移動コスト青1無2
パワー7500スマッシュ1


ゲーム外カードデータ

収録セットNo.レアリティフレーバーテキストIllustration
IV-2IV-2 054/105Silverrare-藤原 ひさし?


解説

 IV-2 禁じられし邂逅にて登場した、大型?ユニット
 メタルロブスターの1体で、CIP時のバウンス?能力に加え結合?に関しての特殊な起動型能力を持つ。

 あの《エビブラック》が帰ってきたら、がらりと能力が変化した。
 CIP時におけるライン?バウンス?は範囲は狭いがコストによる制限が存在しないので、比較的多くのユニットに対して撃つ事ができる。
 また自分・相手という縛りが無いので自分のユニットがピンチの場合に逃がす目的としても使用できるので意外にも対処可能な範囲は広い。
 しかし、その幅広い対象のお陰か、このカード以外のユニットライン?に存在しなければ自身を手札に戻さなくてはならないと言う事態にも発展するので注意しよう。
 この部分は《鎧闘士の聖域》やプレイングの範疇でカバーするか、後述のリンク?ストラテジー?での兼ね合いでなんとかしたい。

 このカードを代表する能力として、特定のリンク?ストラテジー?結合?した際にクイックタイミング自軍エリアに退避できる、言ってしまえば《密閉されたサイバーワールド》を内蔵している点にある。
 [青1]と低コストながら、バトル?タイミング以外のあらゆる状況から抜け出せるのは非常に強い。この能力と持ち前の自身のパワーの高さから場持ちは非常に良い。
 加えて結合?していたリンク?ストラテジー?を再び結合?し直せるのでアドバンテージの損失には繋がりにくいのも強く、当然CIP扱いであるためバウンス?もきっちり発動してくれる。

 今現在このカードの結合?可能なリンク?ストラテジー?は10種あるが、禁じられし邂逅に全色に登場したサイクルは問題なく全て結合?する事ができる。
 専用のリンク?ストラテジー?であり、このカードの退避能力を使う際に必須となる《宿敵の絆》
 こちらは結合?時に1ドローを発生させる優秀な面を持つが、自身の退避能力から帰還した際にも結合?しなおせ、ドローも再度繰り返し使用可能なため相性は抜群。このカードを使う上で必須であり外せない。
 多くの状況で《宿敵の絆》が大前提となる能力を持つが、それだけでは物足りない。そのため他のリンク?ストラテジー?との複合がどうしても望ましい。
 しかし、結合?できても相性が良いとは限らないので使い分けていく必要がある。このカードと結合?できる中でも相性が良いものに《侵略者の一撃》《具現化する影》《共同作業》がある。

 《侵略者の一撃》
 《ISE・エビブラック》を運用する際には、このカードの使用コスト?移動コスト?が重い事が障害になりやすい。
 特に、このカードを出してから《宿敵の絆》を使う間に除去されると苦しいので、すぐに《宿敵の絆》と退避効果を使用する為のエネルギーを残しておきたいが、それらの点において、このカードは非常に相性が良い。
 下準備は要るものの、実質3コストでこのカードが場に出るため、最低6コストあれば即座に退避効果が使えるようになるのだ。
 また、退避効果を使った後に、次のターンに前進するコストも節約できるので、取り回しやすさが格段に跳ね上がる。
 さらに、退避効果から戻った際には、強制効果であるバウンス?対象?を選んだ後に結合?時効果をスタックに乗せ、対象のユニットと異なるラインに置く事でバウンス?を不発にしたり、リカバリーフェイズ?中の、バトルタイミングのカードも使えないタイミングで安心して相手ユニットバトル?するといった使い方も可能であり、このカードのトリッキーな動きをさらに高めることが期待できる。
 カード自体にも汎用性が高く、同時に《蒼王星キングトライデント》スカイロード達とも組み合わせやすくなる。

 《具現化する影》
 こちらはパワーが高いこのカードが生み出しえるアドバンテージを上昇させる狙いがある。また、優秀なストラテジー?を簡単に墓地から使いまわせ、《宿敵の絆》が落ちた場合にもサルベージ手段としてうってつけとなるので相性が良い。
 構築の際にと相性の良いという色を絡められる点においても有利に働いてくれるので、リアニメイト?を主軸に戦う事も可能にできる。
 しかし、それだけバウンス?が自分に飛んで来る可能性が上昇するので注意が必要になる。わざわざこちらから戦闘を仕掛けなければアドバンテージを取れないのは注意が必要になり、色拘束も壁になりやすい。

 《共同作業》
 こちらはやや後ろ向きの効果だが、自身をアンタッチャブル?化させる。これにより自身のCIPバウンス?で自爆する事を回避できる。  あらゆるカードから対象にならないため通常の場持ちも上昇し、戦闘以外ではほぼ対処が不可能なカードになるという意味でも非常に強い。
 構築の面でも、メタルロブスター/ペガサス?という多色カードを難なく採用できるようになるため安定した運用ができる魅力もある。
 しかし、アンタッチャブル?化する関係上このカードを先に結合?してしまうと後続のリンク?ストラテジー?を一切結合?できなくなるという短所を同時に抱え持っている。使用コストも難点であり、上手く組み合わせるのが難しい玄人向け。

 結合?できるリンク?ストラテジー?は多いが、どれも一長一短であるため使い分けが難しい。《発進!?》《妖魔の秘術》に関しては、構築次第では何とか なるかもしれないがそれでも簡単に使えるものではないだろう。
 難点は周辺のサポートに悩むものにとどまらず、自身のスペックにも一応の問題がある。
 いくら場持ちが優秀であっても、スマッシュ?が2点無いというのは主軸とすべきカードとして明らかに物足りない。いくら頑張って維持してもスマッシュ?が思うように入らないので、それで自爆するという恐れも当然ある。
 バウンス?そのものの対象範囲の狭さも厳しいもの。自身を対象にしなければならないという他にも、手札に弾いてしまうだけなのでどうしても不完全な除去でしかない。返しのターンでこちらが甚大な被害を追ってしまう恐れもあるので安定しないと言う意味でも非常に残念な部分となる。
 また、自軍エリアが全て埋まっていると退避した状態から帰還できなくなるので注意が必要になる。

 使って見るとわかるが慣れるまでが中々難しい性能をしており、このカードをフィニッシャーにするのも難しい。
 ある程度の専用構築を要求しているので、このカードを使うならばこのカードが動きやすいようにデッキを組んで見ると良いだろう。デッキビルダーの幅と癖を体現できる面白いカードなので是非使いこなして見よう。

  • 起動型能力の部分は回数制限が存在しないので、コストを払い続けられれば何度でもスタックに乗せられる。このカードの能力起動にスタックされ除去が撃たれた場合でもさらにスタックを乗せて逃げる事が可能であり、クイックタイミングの除去?には滅法強い。
    ちなみに何度乗せても適応されるのは最新の1回だけで他は無効になる。注意しよう。
  • このカードに結合?可能なリンク?ストラテジー?は、覚醒の刻現在以下の通り。一部は結合自体が難しいものなので、これからのカードプール増加に期待したい。
  • 名称の「ISE」は「Illegal・Spatiotemporal・Exoskeleton」の略。伊勢エビとは関係ない(?
    詳細は《宿敵の絆》のフレーバーテキストを参照のこと。

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