遅延計測ソフトのモード2の使用し、シャッタースピード1/60秒で撮影することを前提にしています。
遅延フレーム数×文字の高さ分の誤差、ブランク時間、オーバースキャンなど諸々の誤差は無視します。
図1はそれぞれ横軸に時間(1フレーム=1/60秒、略して1フレ、以下同じ)縦軸に画面を書き換えた割合を表します。
このグラフの意味が判らない場合はこちら。
ディスプレイAは時刻0フレから書き始め、時間1フレで画面を書き変えます(CRTモニターを想定しています)。
ディプレイBは時刻1.2フレから書き始め、0.5フレで画面を書き変えます(倍速液晶テレビの倍速オフを想定しています)。
Cは任意の時刻で写真を撮ったときの遅延値(A-B)を示しています。水色は遅延値0フレ、ピンクは遅延値1フレ、黄色は遅延値2フレです。
タイミングや判定に用いる数字の位置によって0〜2フレの値をとりますが、1フレ毎に同じ結果を繰り返しています。したがって、nフレ〜n+1フレ(nは任意の整数)だけを考えれば良いことになります。そしてその面積×遅延値の合計が、沢山写真を撮って平均をとった値に等しくなります。
この例では、遅延値0=0.09×0=0、遅延値1=0.87×1=0.87、遅延値2=0.04×2=0.08、で合計0.95となります。つまり開始〜開始の1.2フレでもなく、終了〜終了の0.7フレでもなく、中央〜中央の0.95フレになります。
Cを計算するのは少し面倒で、結果が何を意味するのか直感的にはわかりにくいですが、AとBのフレーム値×面積を先に計算すればもっとよくわかると思います(図2)。
A=1×0.5+2×0.5=1.5
B=0×(0.7+0.2)/2+1×(0.3+0.8)/2=0.55
遅延値 A-B=0.95
AもBも画面書き換え中央の時刻で縦線を引いた時、その左側が旧フレームの面積、右側が新フレームの面積となります。
これは画面の書き換え時間が1フレ(非倍速液晶)でも、0.5フレ(倍速液晶)でも、0.25フレ(四倍速液晶)でも、それ以外の時間であったとしても、遅延の基準は画面の中央になる事を意味します。
結論:二つのディスプレイの写真を沢山撮って平均をとり遅延を計測すると、それぞれのディスプレイが中央を書く時間の差になる。
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