スレssまとめ-その他


記念すべきスレ初ss  ID:tNKXgJEY0氏

妹『お姉ちゃん!今日は天気良いから外出ようよ!』
姉『えっ・・・でも・・・』
妹『でもじゃなくて!もう三週間は外出てないでしょ』
姉『・・・うん』

>>1「どうした?」
妹『あ、お兄ちゃん。ちょっとお姉ちゃん外に出そうかと思ってさ』
姉『・・・・』

>>1「でも姉ちゃん嫌そうじゃん、無理やりはよくないよ」
妹『まあ、お兄ちゃんがそういうなら・・・』
俺「姉ちゃんだってそのうち自分で出ようとするよ」
姉『・・・うん』

>>1「よし!じゃあ俺コンビニ行くけどなんかある?」
妹『あ!私も行く!』

>>1「そっか、じゃあ姉ちゃん行ってくるよ」
姉『・・・・・・わ、私も行く』
妹『え!?』

>>1「そう?じゃあ行こうか」
姉『・・・あの・・・>>1くん・・手つないでいい?』

>>1「いいよー」
妹『あ!お姉ちゃんずるい!わたしもーつなぐー!』

>>1「はいはいどうぞ」


ID:dIDfVBB30氏のss

俺「ただいまー」
姉「あ……おかえり…」
俺「あ、ねえちゃん。これ、かぼちゃプリン」
姉「え……?」
俺「今日ケーキ屋寄ってきてさ、買ってきたんだ。ねえちゃん好きだったろ?」
姉「うん……」
俺「前はねえちゃんが俺によく買ってきてくれたっけ。よく一緒に食べたよね」
姉「うん……そうだね」
俺「……今度、気が向いたらさ、一緒に買いに行こうよ」
姉「……」
俺「べっ、べつにすぐってわけじゃないからさ! じゃ、冷たいうちに食べてね」
姉「あっ……」

姉「おいし……ありがと」

ID:zh24Sap20氏のss

弟「お姉ちゃんカラオケいこー」
姉「私はいい、妹といってきなよ」
弟「何言ってんだよ、お姉ちゃんもいこうよ。」
姉「だって私音楽全然しらないし」
弟「お姉ちゃん昔B'z好きだったじゃん。あ、そうだ俺オレンジレンジ歌おうかな?ww」
姉「お前には失望した」
弟「・・・・」
姉「・・・・」

あれ?(´・ω・`)

ID:HzG+Tcr7O氏のss

弟「…いい、入るよ……」
姉「うん、いいよ…」
弟「何してるの?」
姉「…インターネット……」
弟「…これが噂のあの電車男…2ch?」
姉「…え…あ…うん、そう……」
弟「ねえ…もうちょっと部屋明るくしようよ…ほら、女の子らしくかわいい小物とかおいてさ!」
姉「…どうせ、こんな部屋だれも来ないし…」
弟「そんなことないよ!ねえ、綺麗なんだし彼氏くらい作れるよ!ほら、もっと自信もってよ!」
姉「……」
弟「ほら、今度俺んとこの先輩の合コン人たりないって言ってたし…かわいい服買いに行ってさ」
姉「…うるさい!出てって!いいから出てって!」
弟「ちょっと!待ってよ…」バタン
弟「………ねえ、いつも……俺の話きいてくれない…」
弟「いつからこんなふうになっちゃったんだろう…」
弟「昔はもっと明るくて友達沢山部屋に連れてきて…」
弟「また、明日来よう…」


ID:OfcdgnWc0氏のss

帰る支度をしていた僕に、友人が声をかけてきた。
「なあ、お前の家に遊びにいっていいか?」
「え……ごめん、今ちらかってるからさ」
「お前はいつもそれだな。たまには掃除しろよ?」
「うん。こんど掃除しとくよ」
いつも同じ断りの文句。別にいつも散らかっているわけじゃない。妹がしっかり掃除をしてくれているから。
なのに毎回断るのには理由がある……

家についた僕の足はあるドアの前まで進む。
ドアの前でノックを一つ。かすかな返事を聞いてから、部屋の中へ入る。
「ただいま、ねえ」
「おかえりなさい。今日はどうだったの?」
「今日はね――」
そうして、いつものようにねえとの会話を楽しむ。
僕が友人の来訪を断るのは、昔はおてんばなほどに活発だった姉が引きこもってしまったからだ。
姉が引きこもってしまった理由は知らない。けど、あの姉が引きこもったくらいだ。きっと何かあったはず。
だから僕はナニカから姉を守るため、他人を――それがたとえ親友だとしても――家には上がらせない。

「そういえば、キミはいつも早くに帰ってくるけどちゃんと友達付き合いしている?」
「うん。大丈夫だよ。たまには遊んだりしてるからさ」
「……ねえは大丈夫だから、友達と遊んできなさいよ」
あぁ、ねえが暗くなって俯いてしまった。いったい何がいけなかったんだろう?

「わかってるさ。さて、ちょっと着替えてくるよ」
ねえにあんな顔をさせてしまった。どうしよう。どうしたらいいんだろう?
ちい、ちい、僕はどうしたらいいんだろう?教えてくれ……
その日、僕はなかなか寝付けなかった。

「よう、テストも終わったことだし、これからゲーセンでもいかないか?」
「ごめん。今日は用事があるんだ」
嘘をつくのにも慣れた。用事のバリエーションもいくつか用意している。だって早く帰らないとねえが……
「お前またそれか?最近付き合い悪いな〜よって今日は拉致る」
「わ、ちょっと待てって!駄目だってば」
「うるさい黙れ。お〜い、今日はこいつも参加な」
「お、久しぶりに参加かい?君が来ない間に強くなった僕を見てくれたまえ」
「だから行かないって言ってるだろ!」
そうだ。こいつらと付き合っていたら帰るのが遅くなる。そうしたらきっとねえが悲しむ。もうねえを悲しませないんだ!

抵抗しながら発してしまった僕の失言を、友人は聞き逃さなかった。
「おい、今『行かない』って言ったか?『行けない』じゃなくて」
「ふむ?やはり最近の君はおかしいね。実は妹さんからも相談されているのだよ」
キミハオカシイ
その一言で僕の抵抗はやんでしまった。
僕が、おかしい?ちいが、そう言った?

「これはしばらく様子を見たほうが良いかも知れんね」
「……かもな」
もう、僕には彼らの声は聞こえていなかった。
僕の頭の中はぐるぐるとかき回され、何も考えられなくなっていた。

おかえりなさ……どう、したの?」
「え、あ、ねえ?ただいま」
気がつくとねえの部屋の中にいた。ベットと机と衣装タンス、小さな本棚しかないねえの部屋。
どうやら無意識のうちに最近の日課となっているねえの部屋への訪問をしてしまっていたらしい。
しばらく無言だったからか、ねえがまた聞いてきた。
「何かあったのかな?ねえに話してみる?」
ああ、ねえも僕がおかしくなっていると言うのかな?ちいと同じように、ねえも……

「僕は、おかしいのかな?壊れているのかな?」
ちいが言った言葉。大切な妹が僕に言ったこと。
なら、ねえも同じことを言うんだろうか?大切な姉も。

まだぐるぐると回っている僕は、何か暖かいもので包まれているのに気づいた。
「キミは壊れてなんかないよ。ねえが保証してあげる」
たった一言で僕は立ち直った。ねえに救われたんだ。

しばらくねえに抱かれたままだったけど、ちょっと恥ずかしくなってきた。涙こそ見せなかったけど、泣いているのと同じようなものだし。
それに気づいたのか、ねえは離れてしまった。もったいない。
「ふふふ……それで、何があったのかな?」
「なんでも、ないよ。もう、僕は大丈夫」
ねえに微笑みかけ、そう言い切る。
僕にはねえがいるんだ……

今考えると、どうでもいいことだったように思うんだ。
だって、そうだろ?