荒俣宏(団精ニ)


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荒俣宏(1947-)はCWの翻訳者の一人。

団精二名義の翻訳:『ロイガーの復活?』(早川書房、1977年)
監修:『サイキック?』(梶元靖子訳、三笠書房、1989年)
監修:『コリン・ウィルソンの「来世体験」?』(梶元靖子?訳、三笠書房、1991年)

 その博識と膨大な量の著作群で、コリン・ウィルソンと比べられる日本の作家。『帝都物語』で日本SF対象を受賞。『レックス・ムンディ』では、CWの『世界不思議百科』で取り上げられたレンヌ・ル・シャトーの聖杯伝説?を題材にしている。ちなみに、『ロイガーの復活?』では、訳者のペンネームとして団精二というのを使っているが、これはファンタジー作家のダンゼイニをもじったもの。
 その他の翻訳の仕事として、コリン・ウィルソンが賞賛するファンタジー作家デイヴィッド・リンゼイの『アルクトゥルスへの旅』(国書刊行会)がある。この本の訳者あとがきには、ウィルソンとリンゼイについて詳しい叙述がある。
 『神秘学マニア』(集英社文庫、1994)では、上記の二つの監修本の解説と「マリ・クレール」誌92年2月号でのコリン・ウィルソンとの対談が収録されている。この対談では、『オカルト』以前の段階では、神秘的なものに対する関心は人間の想像力の問題に限定されていて、オカルティズム自体には興味を持たなかったことが表明されている。