ニジンスキー


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ヴァーツラフ・ニジンスキー(1889-1950): ロシアの伝説的舞踊家。ディアギレフに評価されてロシア・バレー団に加わり、パリ公演で名声を博した。彼の踊りでは特にその独特の跳躍力が注目され、伝説となっている。代表作は「薔薇の精」や「ペトルーシュカ」など。ハンガリーの女性舞踊家と結婚したことが原因でディアギレフと対立して退団してしまう。その後、精神病になり回復しないまま亡くなった。『ニジンスキーの手記−肉体と神』(市川雅訳、現代思潮社 1971)として彼の手記が日本に紹介された。その後、鈴木晶?が『ニジンスキーの手記・完全版』(新書館 1998)として新たに邦訳した。また、鈴木晶の『ニジンスキー』(新書館 1998)には彼の生涯の詳しい叙述がある。コリン・ウィルソンは『アウトサイダー』の中で彼を肉体的アウトサイダーの一人として挙げ、小説『暗黒のまつり?』では連続殺人犯のオースティン・ナンをニジンスキー的人物として造形している。