キャラ設定 - ミラベル



―与えられた力が一時のものならば…―

時が過ぎて、今の気持ちも、思いも。
契約の条件が消えて――――。
……蛍には何が残る?

………。
そう考えたのなら、それを扱う私の命など実に儚い………。
それでも蛍は選ばなくちゃならない。見誤ってはならない。
頼らない、頼れない、頼りたくないという剣執らぬロウを…。

でも、出来ることなら殺したくない……。

だから見つからないで。
だから来ないで。
だから―――――
……此でもそれが見つからなければ……幸い。




[蛍火の命『一時』のミラベル]

性:女
身の丈:145ちょい
外見:傷だらけのアルビノで灰青の瞳。
格好:黒を基調とし、真紅のネクタイ以外を夜色で統一(包帯除く)。身体の至るところに点滴の管と包帯を着けている。たまにピナフォアドレスを装備。
年齢:見た目14歳、中身13歳
一人称:[自分]蛍 [神剣]『一時』 [不特定多数]……(滅多に呼ばない)
中身:年の割りに達観しているため、周りに対してため息をつくばかり。それが災いしているのか、カオス内では嫌われている。なので常時一人で行動している(備考参照)。
正確には『一時』の戯れから逃がす為であるが、潜在的に自分の持つ背徳性症候群の被害を被らないようにしている。そのことにミラベル本人は気付いてない。
癖:自らを傷付ける自傷癖
趣味:繕い(裁縫)
解説:基本的に殺しを嫌い、アパシー。反面戦闘に臨むことは好きという矛盾した性格。
世界を歪めるロウでも、命を捨て去ることに途惑うが、神剣を持たぬエターナルにすることはできる。
 迷いを持てば、やられるのが必定。しかしミラベルは迷いを持ってしても先の忠言を厭わぬ強さを発揮する。
その迷いは考え事をしている時しか出ないので先も言ったように、闘い自体は嫌いじゃない。けれど考えは中立的。
備考:背徳性症候群……惰性欠如と抑制欠如、爆発性を備えた最悪の犯罪要因。
一人で行動する理由は、他人と一緒に闘いたくないから。他人と闘えば必ず相手が大きな被害を被ることになる為、非戦闘的な風をきどっている。
しかしどうしても他人と一緒に闘うという状況であるのならば、ミラベルは被害を被らせない為に遠くで闘う。
もし他人と同じ空間で闘うのなら一人でそこから離れ、遠くへ赴こうとする。それまでミラベル自身に向けられた攻撃は最初を除いて、一切の攻撃を防御しない。




お初お目にかかりますわっ!
突然ですけど、時神剣の一振りである『一時』は第三位に降格しててよ。「遊んでた」だけなんだから別に放っておいてくれて…って思い出したら、気分が沈む沈む。消去! 消去消去消去!!
たった一回だけの世界なんだから『一時』の自由にしていいでしょ?

え?
「世界をあるべき姿に戻すのがカオスエターナルたる者の運命」だって?
そんなのに縛られるからロウに狙われるのわかってないのかしら?
それともお堅い頭しか持ち合わせていないのかしら?
どちらにしろ『一時』の知るところではないわね。
さて、この世界に召還されたからには少しは『一時』の琴線に触れることがあるはず。
『一時』の「快」の為に時神剣の主が一人、蛍火の命が行きましてよ!



[『一時』]

位:第三位 後衛補助型神剣
形状:形状分離二兼型(医療機器型&片型)
医療機器→点滴に使用するアレ。点滴剤から楽器を生成・抽出する。
片型→指揮棒(演奏で用いるあの細いヤツ)。取り出した楽器の音を引出し、扱う。
中身:言葉遣いは怪しい。実に特徴があり過ぎる。
一人称:[自分]『一時』 [契約者]あなたさま、ミラベル [不特定多数]呼捨て、暴言
能力:[一挺四人式]自分を複製する。
   [重・奏]5〜1(クインテット、カルテット、トリオ、ダブル、シングル)のアンサンブルを生成。他にオーケストラや演奏会、不協和音がある。
   [限定解除(潜在発揮)]自分を第二位へと一時的に昇格させる。

特性:『一時』と契約せし者は周期数で云う4000年しか生きられない。また、『時神剣』でありながらその身に音楽体系を宿す。
解説:戯れることを最大の快とする変わり者。変わり者のため、管理されている側から見てあまり脅威の対象になってない(ただ管理されているだけ)。
 彼女は契約する時、自分の契約条件と合致した上で契約者を選ぶ。また、潜在的に契約=監視下に置くという処置が行われていることは彼女の知るところではない。

 本人には世界を滅ぼすつもりがなくとも、戯れですべてを滅ぼしかねない為、位は第三位にある。
第三位になっている理由は自分以外にもあるのだが、本人が「遊び」と称した為、力を『切り取ら』れた。それで第三位に降格したとか、色々な理由無き理由が飛び回っている。
 大体的の大元はその「遊び」で残虐の限りをしたせいなのだがそれも知られていない。
興の乗らないことには上からの命でも聞くことは無く、手を貸すこともない。あまりにしつこいと敵側に付くか、最悪敵味方構わず攻撃し始める。
それは勿論、自分の「快」のために。
『一時』がキレたとき、契約者であるミラベルはよりアパシーとなり、『一時』の視点と入れ代わる。
 逆に興さえ乗れば、得られる「快」が少なくてもやる。文を見た限りでは闘いには友好的でないがその不安定な姿勢こそ、第三位『一時』に相応している。

『一時』を携える者は「蛍火の命」と名乗るのが掟ではある。だがしかし彼女の条件が厳しすぎる故か、契約できる人間は少ない。
また特性に書かれた通り、『一時』と契約せし者は他のエターナルよりも生きる時間が少ない。しかし、現在の契約者であるミラベルについては、もうすぐ4周期目に入ろうとしている。
(『一時』の契約条件:自己犠牲-人間としての存在感が希薄だと思わせる一因-を厭わず、それを優しさで行わない-潜在的に行おうとする-)
因みに、『時神剣』であるのでその名に冠するようにほんの一瞬……刹那にも満たぬ時を跳躍することが可能。しかしそれも『一時』の琴線に触れなければ発揮することはない。例えそれが契約者を失うものであろうとも、『一時』は他を信じない。
現在は自ら成りを潜めているらしく、[限定解除]により第二位に完全昇格するため第三位になっている。


備考:『一時』は本編(サヴィリエンス)とリンクしているが、彼女は既に鬼籍扱いで登場は見送られていた。