アドレス/データ


Study

送受信/ルーティング

アドレス

IPアドレス

IPv4アドレス

  • アドレス変換
    • アドレスの種類

IPv6

  • IPv6自体について
    • IPv6のアドレス

MACアドレス

  • MACアドレスについて

データ

パケット

  • 構成
    • ヘッダ
    • データ

データ部分

  • MTU*1
    • 1つのパケットで運ぶことが出来るデジタル・データの最大長
      • イーサネットでは通常は1.5KByte
  • MSS*2
    • MTUからさらに、TCP/IPのヘッダをのぞいたTCPデータの最大長
  • 分割
    • PCからデータを送信する際は、TCPがデータを分割してからパケットに格納する
    • ルータが経由する際にパケットを分割する「フラグメンテーション」は出来上がったパケットを分割する
    • 中継するときに、出力ポートの最大長よりも大きなパケットを送信する場合がある
      • 出力側のMTUに合わせて切り離していく

ヘッダ部分

  • TTL*3
    • パケットの生存期限を示す
      • 同じところをぐるぐる回る際に自然に破棄されるようにする為
      • ルータを経由する度にこの値を1ずつ減らしていって0になったら捨てる
    • パケットは地球の裏側までアクセスしても経由するルータは多くて数十個
      • たいてい、64とか128といった値をセット
  • バージョン
    • IPv4なら4、IPv6なら6
  • TOS*4
    • サービスの種類によって優先度をつける為に使われる
      • 音声パケットを優先するなど
  • パケット長
  • プロトコル

フレーム

  • 物理的な回線でやりとりするデータ
    • 中身のIPパケットはそのままに、通信路ごとにフレームを付け替える
      • 中身のIPパケットの宛先アドレスは最終宛先、送信元アドレスも最初の送信元のまま
      • フレームのMACアドレスの宛先は経路ごとの宛先
    • イーサネット・フレーム、MACフレームと呼ばれる
    • 最大データ長は1500Byte
  • 規格
    • DIX*5
      • 開発した米3社の頭文字
      • イーサネット・バージョン2とも呼ばれる
      • 約9割がこれを使っている
    • IEEE802.3
    • LLC*6
      • IEEE802.3+802.2
    • SNAP*7
      • IEEE802.3+802.2(LLC+SNAP)

DIX

  • イーサネット・フレームの規格
    • 開発した3社の頭文字をとっている
      • 米ディジタル・イクイップメント
      • 米インテル
      • 米ゼロックス
  • 構成
    • プリアンブル
      • フレームの始まりを示す
      • LAN上の機器が、データを受信するタイミングを取る際に見る
    • MACヘッダ
      • 宛先MACアドレス
      • 送信元MACアドレス
      • タイプ(データ部分のプロトコル)
    • データ
      • 送受信する中身のデータ(IPパケット等)
      • 46〜1500Byte
    • FCS*8
      • CRC*9とも呼ばれる
      • 物理的にちゃんと届けるために、パケットの後ろに制御情報を付加する(トレイラ)

その他の規格

  • IEEE802.3
    • MACヘッダのタイプが、データの長さを示す事もある
      • 値が1500以下だったら長さを示す(1500Byteまでだから)
      • 1500以上だったら、長さではありえないのでタイプを示す
  • LLC
    • 信頼性のある通信のためにIEE802.3を拡張した規格
    • MACヘッダではタイプは示さない
    • MACヘッダ以外に、LLCヘッダが追加される
    • LLCヘッダは、2つのSAP*10アドレス情報からなる
      • 宛先SAPアドレス DSAP*11
      • 送信元SAPアドレス SSAP*12
  • LLC+SNAP
    • さらにSNAPヘッダもつけた
    • SNAPヘッダ
      • タイプ
      • プロトコルID or 組織コード

タグVLAN*13

  • 物理的なLANの中に、論理的に異なる構成のLANを仮想的に実現する技術
    • 2つの実現方法がある
  • ポートVLAN
    • 1つのポートが1つのVLANだけに所属するタイプのVLAN
  • タグVLAN
    • イーサネット・フレームを拡張して実現する技術
      • IEEE802.1Q
      • IEEE802.3ac
  • 通常のフレーム最大長よりも多くのフレームの長さを使う
    • VLANタグも追加で含める
      • タイプ
      • 優先度
      • タグ制御情報
    • 通常の機器なら実は規定以上の長さでも対応している
      • 1518Byteまたは2048Byteくらいまでなら処理できる

ジャンボ・フレーム

  • データ部分に入るデータ量を増やしてフレームの数を減らすことで転送効率を上げる技術
    • 一回で多くのデータが送れる
      • 通常の5〜10倍のデータ
      • 8000〜16000Byte
  • そもそもの1518Byteの制限の理由
    • あまりに大きいとその間LANを占有してしまうから
    • しかし、高速化したのでむしろ効率が悪くなった
      • 送信間隔
      • 個別のフレームの処理時間が増える
  • 対応機器
    • 通信経路の途中に1台でも非対応機器があると通信できない
    • 標準化もされてないのでベンダーごとに能力に差がある
      • 組み合わせた場合、遅い方に合ってしまう

*1 Maximum Transmission Unit
*2 Maximum Segment Size
*3 Time To Live
*4 Type Of Service
*5 Digital Equipment、Intel、Xeroxの3社共同開発
*6 Logical Link Control
*7 Subnetwork Access Protocol
*8 Frame Check Sequence
*9 Cyclic Redundancy Check
*10 Service Access Point
*11 Destination SAP
*12 Source SAP
*13 Virtual LAN