JUSTICE


さくいん一般JUSTICE

分類

  • TUEのさくひん?JUSTICE
  • 原案:ざん☆てつけん?フレイム・オブ・ジャスティス?
  • 脚本:毬宇斎悟達?ざん☆てつけん?幻樹?毬宇斎悟達?
  • 上演:創舞塾2000年冬公演
  • 宇宙戦艦:Jタイプ試作型宇宙戦艦ジャスティス
  • 所属:地球連邦政府建設省宇宙開発局安全保障課宇宙軍

特徴

高機動のため割と大きい
搭載機の変わりにアタックビットとディフェンスビットを備えている。
アタックビットとディフェンスビットの合わせ技を必殺技として使用
初代ジャスティスの名前を冠している
後の二代目盃丸

登場人物

登場用語

グラス? 火星? 桜木コーポレーション? 

内容

  • リアルタイムの22世紀
  • 火星海賊事件を発端に強化人間計画の露呈と正義の系譜を描く
  • 脚本一括ダウンロードははりこのトラの穴http://haritora.net/look.cgi?script=5017

あらすじ

 22世紀。火星付近に出没する海賊討伐のため、地球連邦政府は宇宙軍を結成。オウジ大佐を艦長に、試作型宇宙戦艦ジャスティスが発進する。  火星到達前に急襲してくる海賊。通信士のキャンディがさらわれた。追跡しようとするも銀河応援団の妨害とシステムエラーで足止めをくってしまう。そんな中、准将の陰謀により艦長オウジが単身地球へ帰還してしまう。

 新艦長ジュウジを中心に修理を完璧に終え、決戦に挑む。  ナオトのアタックビットとヤンロウのディフェンスビットを武器に善戦するジャスティス。  対するは戦艦獅子王丸。無数の無人戦艦とスルーネットを自在に駆使し、ジャスティスを苦しめる。降伏を勧告されるが、ユウタの機転で弱点を発見。最終兵器フレイム・オブ・ジャスティスによって、獅子王丸背後の念波増幅装置を破壊する。  逮捕の通告をすると地球から海賊抹殺の命が下る。必死の説得で艦にはユウタ副艦長ら逮捕派が残り、ジュウジやら抹殺派は准将の偵察艦へと移った。  クルーが半分になったジャスティスには獅子王丸キャプテンのマーライルが呼ばれる。同時に囚われていたキャンディが帰艦、海賊側が実は火星の住民であることを告げ、そこへ新型宇宙戦艦「ジハード」に乗ったジュウジら宇宙軍が現れ、最後通告をする。  最終兵器エンド・オブ・ジャッジメントの脅威に立ち向かユウタ。轟音とともに閃光に包まれる。

 『ジャスティスの声』に言葉を返すユウタ。艦を守りきれなかった自分を責め、死を受け入れようとする。  大きな声で呼ばれる。『声』は夢だった。目覚めるとキャンディ、ヤンロウ、マーライルがいた。ジャスティスはユウタの機転により(ディフェンスビットを攻撃に用い、スルーネットでコーティング防御した状態でのフレイムオブジャスティス)最終兵器をかいくぐり、かろうじて外傷だけで済んだのである。クルーは全て銀河応援団母船の盃丸に回収されていた。ユウタは数日間眠っていたのである。  マーライルは海賊などではなく、火星自治連合という住民の代表だった。  艦長ユウタの目覚めに応じ、団長花咲ドンより歓迎の宴が催される。

 ユウタが酔いつぶれていると、花咲が介抱しにくる。ユウタは多くの生存者があるものの何人かは犠牲になってしまったことを悔やんでいた。自らが始めて決断した時の失敗を打ち明けた。 花咲はそんなユウタを激励した。そして人を応援することの意義を語る。そして『ジャスティスの声』の引用でユウタは感動。突然誰かを応援したくなり、ヤンロウを励ましに行く。が、ヤンロウの悩みは深く成果なし。  ユウタは応援の仕方を花咲に乞う。自分の言葉で語り精一杯応援することが大事だと教える。  ユウタとヤンロウの語らい。ヤンロウは吐露する。幼い頃より念力の強いヤンロウは、それを兵器に利用されることが恐かった。艦を守る防御に徹しているときや、相手がダミー艦だったときは良かった。だが、いつかその力が誰かを殺す力になったなら自分を決して許せはしないと。  だからヤンロウはグラス(この物語で何度も出てくるサングラス型のコンピュータ。何でも出来る上、代わりに判断してくれる機能もある)に身を委ね、廃人になろうとしていた。 花咲が話に入る。「それでも君はグラスに流されず、楽をする心と戦っている。」その心を忘れるなと。

 一方、キャンディは副団長鳥楽の案内でユニバーサルネットにダイブする。すでに政府のコントロール下にあるインターネットにはない情報がそこにはあった。キャディが知ろうとした情報、それは『ジャスティスの声』の発信源であった。電波ジャック放送であることまではわかったが、ほとんどの情報は欠けていた。鳥楽は語る「それを知ろうとするした記者は皆消えてしまった」。  どうしても全てを知りたいキャンディ。「知ったら後戻りはできない」と抑える鳥楽。そこへユウタとヤンロウもやってきて覚悟を語る。宇宙軍を裏切った自分たちには帰る場所はない。 鳥楽の口から真実が語られる。

 かつて軍では極秘裏に強化人間計画というのがあった。遺伝レベルでの強化が目的で、来るべき宇宙時代に、衰えた人間の力を再生させるのが目的だった。だが、コードネームJの脱走により、計画が明るみに出ることを恐れた研究室長は様々な隠蔽計画を実行した。 (1)情報操作によりJを追跡し追い詰めた。 (2)研究関係者や多くの被験者を火星へと幽閉した (3)残った実験体は闇取引に使用し、私腹を肥やした。その力で政府内での権限を高め、追求されないようにした。  そして、恐るべき真実には続きがあった。  Jは『ジャスティスの声』を放送しながら研究所に度々戻り、仲間を救おうとした。だが、助け出せたのは試験管ベビーだけで、それが各地域の孤児院で育ったのが宇宙戦艦ジャスティスのクルーである。 また、火星の人々は生き残っていて、生活ができるようになったころ地球に連絡したが黙殺され、海賊として報じられ宇宙軍を差し向けられた。 すなわち、地球に残った強化人間と、火星に捨てられた強化人間を同士討ちにし、抹殺するのがかつての研究室長、現准将のウィンタケ・レディロックの計画である。

 現れた花咲は語る。花咲は若い頃Jを師と慕い、その傍らで共に逃亡生活をしていた。花咲を守り、Jは軍に囚われてしまった。花咲は准将を許すことができないと語った。

 緊急ニュース。政府の発表によれば「反政府運動を展開している銀河応援団は行方不明だった宇宙戦艦ジャスティスを所有し、海賊艦の保有も多数確認されている。准将率いる宇宙軍は武力行使による制圧を宇宙戦艦ジハードにより攻撃を決定した」との報道だった。

 再び現れる宇宙戦艦ジハード。そこにはジュウジやナオトもいた。じきじきに最後通告をするウィンタケ・レディロック准将に花咲が真実を吼える。動揺するジュウジ、ナオト。准将は即刻の死刑を命じるがジュウジとナオトは応じない。  怒った准将は滅びの罠を実行する。戦艦ジハードの兵器エンド・オブ・ジャッジメントのエネルギー高炉を暴走させ自爆、通常発射以上の破壊をもたらす。准将自身は立体映像を残し、もともと乗っていなかった。  自爆までのカウントダウンが開始。だが、盃丸が離れようとしても動かない。戦艦ジャスティスや獅子王丸も同様である。エネルギー高炉の暴走は強力な電磁波を発し、戦艦の動力を止めていたのである。全く動けない中、ジュウジとナオトらを回収。花咲は全員ジャスティスに乗るよう命じる。花咲以外はジャスティスに乗った。ユウタには後で行くと言いながら。 もともと宇宙船のドッグだった盃丸はジャスティスを発射し、ジハードの自爆範囲を脱出させるのが狙いである。 鳥楽も残っていた。ジャスティスを発射。 残ったカウント内で花咲は地球に向け最後の応援を放送する。

 ジハード爆発。閃光の中。花咲と鳥楽が散る。

 悲しみにくれるジャスティスのクルー。マーライルとジュウジを筆頭に准将に敵討ちを決起する。だが、ユウタは戦闘以外の方法を模索すべきだと訴える。  翌朝、作戦会議にヤンロウが現れ、ナオトをさらう。ユウタが入ってきて、再び皆を鎮める。ユウタの説得に皆が納得しそうになると、マーライルが「お前だけは分かってくれと思ったのに」とつぶやく。同時に轟音。 新たな宇宙戦艦の攻撃である。マーライルは立体映像で、本体は新型宇宙戦艦ジャッジメントに乗っていた。  高らかな笑いとともにマーライルに並ぶ准将。マーライルは准将の息子だった。 しかし、マーライルの銃弾が准将を貫く。 彼は准将にジャスティスクルーの引渡しと火星の自治認定を条件に取引を持ちかけられていた。 それがマーライルの自暴自棄であると見抜くジュウジ。マーライルは英雄の道を反れ、取引に応じた自分が許せず、戦艦ジャスティス、地球、火星、全てを破壊しようとしていた。  ユウタが再び指揮をとる。  マーライルの放つエンドオブジャッジメントと、ナオト&ヤンロウのフレイムオブジャスティス。激しい閃光が双方を包む。

 ジャスティスはジャッジメントのエネルギー発射口を破壊していた。  「総員戦闘態勢・・・解除」それ以上の攻撃をユウタはしなかった。死に場所を失ったマーライルが崩れ落ちる。死にたがるマーライルに「最後の仕事をしろ」とオウジスタンチール「大統領」が現れる。 就任から一晩かけて議会を説得し、終戦を告げに現れたのである。火星代表としてのマーライルと話がしたいと。

 事態はここに終結した。それぞれの明日。ユウタはJ、花咲と続く新たなジャスティスとして宇宙船ジャスティスに乗りつづけることを誓う。 ジャスティスは地球へと発進した。