「おい。変態。」
「はい。何でございましょう」
百合香のテクノに対する扱いが酷い。昼休みのことをまだ怒っているようだ
「何で、屋台の予算編成なんてもんがあるの?これってどちらかというと生徒会の仕事だと思うんだけど。」
「ああ。それは円先輩が自分でやると言ってたから」
「意味が分からないんだけど…」
まったくもってその通りである
「いや、これはもともと生徒会の方でやる仕事なんだよ」
「ああ、そういうことね」
「へ?今ので分かったの?」
「円さんは元々生徒会の人間だから。一緒にやろうと思ったんでしょ」
「なるほどね。でもこういう予算ってどういう基準で割り振ればいいんだろ?」
「へ?生徒会に任せないの?」
「だって、円姉がやるって言ったんだからやらないと。」
「でも、別に引き継ぐ必要はないのよ?」
「でも…。円姉がやろうとしていたことだから、やりたい」
それは、生徒会の仕事!」
今までパソコンの相手をしていた美奈が口をはさむ
「元々生徒会の仕事なんだから、会長達にやらせればいいじゃない」
「はい。そこまで!」
「あだッ」
いい加減焦れたのか、佐保山さんが俺にチョップしてきた。ていうかなんで俺だけ?
今日は団体さんが来るのよ。さっさと帰らせて
「で、結局どうするの?」
「どうすると言いますと?」
「予算の割り当てよ。ほらこれ」
佐保山さんから渡されたプリントに目を通す。
どうやら学園から渡された経費を生徒会がクラスや部活ごとに仕分けるようなシステムだったらしい