CANALAZZO 58号


CANALAZZO 58号

2007/02/14(水)発行

━━━(1面上段)【国内】東南アジア進出、第二期計画策定へ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

この度、元首直轄の東方市場開発検討小委員会は、 東南アジア進出計画の進捗状況の検証と 第二期計画策定の作業に入ったことを、発表した。

委員会では、現状に関して、 バンジャルマシンで一時的に退潮しているものの、 スラバヤを同盟港として確保しており、

「香料諸島への橋頭堡確保という初期目標はクリアしている」

との見方を示した。
第二期計画については、大枠では、 アンボイナ、テルナーテでの入植地開発や、 4大スパイスのひとつであるメースの確保、 大国の間隙を縫って、ボルネオ(カリマンタン)島北部や フィリピン諸島への進出、 また、アユタヤー王朝など現地諸勢力との接触・交流を取り上げて、 検討していく模様だ。

━━━(1面下段)【東南アジア】バンジェルマシン、同盟解消━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月12日(月)、バンジェルマシンは、ヴェネツィアとの同盟関係を解消し、 イングランドの保護下に入ったことを表明した。
ヴェネツィア勢が、ここしばらく新大陸に傾注していたために、 バンジェルマシンとの関係維持に関して相対的に注力できなかったことが、 一因と見られている。
また、バンジェルマシン王国内には、

「あの英国人の味覚なら、ドリアンをきっと理解できる」

との期待を寄せる向きもあるようだ。

━━━(2面)【国内】市民大集会、新議長選出 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月10日(土)、臨時に開催された市民大集会は、 新議長を選出し無事終了した。

当日は、サンマルコ大聖堂には、多くの市民が集うなか、 今回の発起人が、臨時会の開会を宣言し、新議長選出の是非を問うた。
選出することには、異議はでなかったものの、 即日選挙を求める即決派と、広報と周知を重視する後日派が対立。
平行して立候補者を募りながらの議論は1時間以上を費やしたが、 最後になって提案された、 即日選出と3月改選を盛り込んだ折衷案で両派の合意を得るに至った。

その後開かれた選挙においては、3名の候補が出馬。 集会改革を訴える候補もいるなか、 市民交流の推進を掲げたトルコ系候補が、 多数の支持を集めて当選、新議長に就任した。

一方、情報交換の場では、カラカス開発推進に功あった人物を賞賛し、 また、バイーアの木材とカイエンヌのローズウッド板を組み合わせて、 削碌板を作成することによって、開発を推進する手法も紹介された。
そして、今後、掃討作戦や納品の継続的に実施していくことを 努力目標として掲げた。

尚、次回開催に関して、2月16日(金)の予定との告知が 現在サンマルコ広場にて為されている。

━━━(3面上段)【新大陸】カラカスに新商品 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

このたび、カラカス交易所は、サイザル麻と石油の取り扱いを開始した。 これに関連し、ヴェネツィアのパラケルスス氏は、

「見習達の研究促進に役立つかもしれん。
 『ちょっと行ってみんかね』と是非とも勧めていきたい」

とのコメントを寄せた。

また、カラカスの農業試験場では、 サイザル麻に続き、カカオの栽培に成功したことを発表。
他の産地のものに較べて、 「コクがあり、濃厚で、かつキレのある味わい」が特徴と、 その品質に太鼓判を押している。

━━━(3面下段)【新大陸】海軍、掃討作戦を実施 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

2月12日(月)、海軍は、カラカス周辺海域における海賊の掃討作戦、 ならびに、陸上探検を実施した。
これにより、周辺の治安状況は安定へと向かっており、 海軍では、今後、掃討作戦を継続実施していくことによって、 投資効果の向上と、より多くの投資を呼び込むきっかけとしたいとしている。